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韓国に本社を置くクルーシャルテック(Crucial Tec)は2001年の創業で、半導体方式の指紋センサーで大きなシェアを持つ。Crucial Tecの説明員によると、次の一手として眼球の虹彩を使った虹彩認証の研究を進めており、米アップル(Apple)の「Face ID」のような顔認証システムの開発は考えていないという。指紋認証は現在、スマホのロック解除や決済システムなどで使われており、これ以外では、家やオフィスのドアロック解除、自動車のキーなどに応用の余地がある。
中国深センに本社を置く匯頂科技(Goodix Technology)は、Face IDと同じように赤外線レーザーを使った認証システムの開発を進めており、虹彩認証は考えていないという。Goodixは光学式の指紋センサーをディスプレーの下に配置する製品開発を進めており、同社のセンサーを採用したディスプレーに指を置くだけで指紋認証ができるスマホが間もなくリリースされるはずだ。光学式のセンサーは心拍センサーにもなるので、スマホとヘルスケア機能の連携にも威力を発揮するだろう。