生後2カ月の長女の額を指ではじいたとして、警視庁捜査1課は8日までに、傷害の疑いで、東京都足立区伊興、自称大工小林幸輝容疑者(20)を逮捕した。長女は暴行の3日後に死亡した。顔には複数のあざがあり、捜査1課は小林容疑者が虐待していた疑いがあるとみて、死因などを調べている。
逮捕容疑は2月22日ごろ、自宅で心愛(のあ)ちゃんの額を指で数回はじくなどした疑い。
捜査1課によると、小林容疑者は妻(27)と長男(5)、心愛ちゃんと4人暮らし。事件当時は同じ部屋で寝ていたといい、「自分1人でやった」と容疑を認めている。「寝ようとしたら泣き声がうるさくて、感情が抑えられなかった」とも供述している。
心愛ちゃんの顔のあざは最近できたものだけではなく、日常的に暴行していた可能性がある。
妻が2月25日、ミルクを欲しがらない心愛ちゃんを不審に思って様子を見ると、口元に泡を吹いたような痕を発見。119番したが、搬送先の病院で死亡が確認された。捜査1課が調べたところ小林容疑者が「おでこのあざは私がやりました」と認めたため、今月7日に逮捕した。
小林容疑者が逮捕されたことに、妻の親族の女性(58)は「心愛ちゃんが生まれた時に夫婦で見せに来た。あいさつもしっかりしているし、いい人だったのに」と無念さをにじませた。(共同)