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新幹線台車亀裂

JR西が処分 役員降格や報酬返上など

台車枠破損問題で、頭を下げて謝罪するJR西日本の来島達夫社長=大阪市北区で2018年1月5日午後5時19分、望月亮一撮影

のぞみの乗務員や指令員ら現場の社員は処分せず

 東海道・山陽新幹線「のぞみ」の台車に亀裂が入った状態で走行させていた問題で、JR西日本は5日、来島達夫社長ら役員11人に報酬を一部返上させ、鉄道本部車両部長を戒告の懲戒処分としたと発表した。さらに、吉江則彦・代表取締役副社長兼鉄道本部長を取締役に降格し、副社長を2人から4人体制にする役員人事も明らかにした。処分や異動はいずれも5日付。のぞみの乗務員や指令員ら現場の社員は処分しない方針。

     来島社長は大阪市の本社で記者会見し、「事実関係と背後の課題が明らかになった段階で経営責任を明確にすることにした。新たな体制で、信頼回復に向けて努力したい」と説明した。

     役員報酬返上は、来島社長と吉江副社長が5割3カ月▽真鍋精志会長が3割3カ月▽森川国昭・新幹線管理本部長が3割1カ月--など。責任の度合いに応じて返上額を決めた。このほか、常勤監査役2人が1割1カ月を自主返上した。

     吉江氏は今後、新設された新幹線担当の取締役として、原因究明や安全性向上策などを担う。先月末、本人から副社長辞任の申し出があったという。

     また、今回の問題を人的要因の視点から検証する有識者会議(座長=安部誠治・関西大社会安全学部長)を8日に設置する。1月中に中間提言、3月末をめどに評価や提言をとりまとめる予定。

     のぞみの亀裂は先月11日に見つかった。同社は、博多-新大阪間で計30件の異臭や異音などを確認しながら3時間以上も運転を続けた原因を「乗務員と指令員との間で状況認識にずれがあった」などとする調査結果を同27日に公表。亀裂が生じ、点検で見逃した原因については調査を続けている。【根本毅、千脇康平、宇都宮裕一】

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