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北川ゼミに入る

大学3年になり、専門課程として北川ゼミに入った。理論社会学のゼミである。別にこのゼミに入りたかったわけではなく、ただなんとなくということしかいまは覚えていない。つまらないゼミだったというのが私の感想である。
夏休みに社会調査のアルバイトをしたことがある。ゼミの教官である北川先生の友人がマーケッティングリサーチの会社に勤めていて、アルバイトを募集していたので応募したのである。各家庭を回って聞き取り調査をしたのだが、けっこう大変だった。ある家では、そのころ公開捜査をしていた赤軍派の関係かと疑われたりして、その家の主人に大きな声で怒鳴られたり、また別の家では私があまりにしつこかったようで奥さんを怒らせてしまったりしたこともある。そうかと言えば、「あんたはあまりに真面目すぎるというか硬すぎるなあ」と言われたこともあった。
分からないことがあれば必ず電話で尋ねるようにと上司の方に言われていたので、私は忠実にそれを守った。後から聞いた話だが、随分私のことが噂になっていたようだ。逐一電話で聞いてくるので真面目な奴だと思われていたようなのだ。他のアルバイターたちは、多少分からなくても適当に処理してしまうのだそうだ。その真面目さが評価されたのか、社内で事務仕事をやらないかと誘われた。結局、お断りしたがこの件で私の真面目さという点がクローズアップされ、そのことが北川先生にも伝わり、なんだか北川先生の私に対する心象を良くしたみたいで悪い気はしなかった。
4年になって卒論を書かなければならなくなった。最初は書くつもりでいたのだが、だんだん嫌気がさしてきて最終的には卒論は提出しなかった。別に提出しなくても卒業には支障なかったからということもあっただろう。でも、やはりきちんと提出すべきものは提出しておくべきだったといまでは反省している。北川先生には、このことで落胆させてしまったようだ。すまないことをしたと思っている。

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開​設日​: ​20​05​/6​/2​8(​火)​


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