全体表示

[ リスト ]

囲碁部に入部するも

大学2年のときに囲碁部に入部した。囲碁は高校2年のときから父に教えてもらっていたので少しは打てた。と言ってもまだ5~6級くらいだが。なにかクラブに入りたいと考えていたので、入るなら囲碁部しかないと思った。部員は6~7人くらいしかいなかった。
桃山学院大学の囲碁部はお世辞にも強いとは言えなかった。関西大学リーグでは、1部から3部まで強い順に分かれていて当然桃大は3部に所属していた。
ある日、大学間の対抗戦があるという話を聞いた。先輩たちが出場するのだが、私は自分も一緒にその会場へ行かなければならないとは思っていなかった。それで、「僕も行くんですか」とある先輩に聞くと、「そら行かんな。そうでないと、おまえら勝手にやってろということになってしまうやろ」と言われた。クラブの常識から考えれば当たり前のことなのだが、その当たり前のことすら私には分からなかったのである。
囲碁部の忘年会があり、なんば界隈の味園という店へ皆で出かけた。狭い部屋に6人ほどが入り鍋をつついたように記憶している。その場で私はその雰囲気に溶け込むことが出来なかった。孤立感を感じていた。疎外されているように感じていた。何かそら恐ろしい感じを抱いていた。ひとり皆の輪から外れている自分がいるという感じだ。本当にどう表現したらいいのかよく分からないが、そら恐ろしいような悲しいような情けないような感情に包まれていたのだ。私は涙目になっていた。ある先輩には「自分、おとなしすぎるわ」と言われた。
どうしてそんなことになったのか。言うまでもない。これも社会性の欠如がもたらした結果なのだ。高校時代3年間をあのような形で過ごしてきたつけが回って来たのだ。
結局、その後すぐに囲碁部は辞めてしまった。辞める理由として、勉強が忙しいからと嘘をついた。ある日、囲碁部の部長さんと会った時、「勉強してんのんかいな」と嫌味を言われてしまった。仕方のないことだと思っている。すべて自分が悪いのだから。でも、意識的にそうしたわけではないのだ。そうせざるをえない状況に追い込まれていたのだ。私の心理状態はそれほど情けない状態にあったのだ。前向きに考える余裕などなかった。ただ、逃げることしか出来なかった。逃げることしか。情けない限りだ。

この記事に

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開​設日​: ​20​05​/6​/2​8(​火)​


みんなの更新記事