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登校拒否

結局、文芸部には入部しなかった。なにやら恐怖感と不安感を感じて私は逃げてしまった。その時部長さんと交わした会話はいまでも覚えている。作家では誰が好きか、と聞かれて芥川龍之介や太宰治と答えたことを思い出す。私は、そこですぐに入部を決めかねたので、自分の自由意志でいいですか、と聞いたのだった。いまから思うと随分へんてこりんなことを聞いたものだと恥ずかしくなる。
こうして私はクラブにも入れず、京都外大という学校自体にも溶け込めず、この学校に通うことにそら恐ろしさを感じていた。社会性の欠如の為せるわざであった。
私は、この学校に通う気がまったくなくなっていた。

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開​設日​: ​20​05​/6​/2​8(​火)​


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