父が亡くなり、これからこの会社をどうしていくかが当面の課題だった。しかもそれは急を要することなのだ。取引先に対しても従業員に対しても。とりわけ従業員の中には動揺が広がっていた。これからどうなるのだろう、という不安感である。当然のことだ。ここで、当社の下請け先の人間がしゃしゃり出てきて、この会社を乗っ取ろうとする動きが出てきた。また、従業員の中でも二派に別れた。片方は、当社のお得意先である石川島播磨重工業に当社の経営を任せたいとする人たち。もう片方は、私を社長として担いで、親戚関係にある方を専務としてこの会社をやっていってほしいという人たちである。 |
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