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人生の転機

父が亡くなり、これからこの会社をどうしていくかが当面の課題だった。しかもそれは急を要することなのだ。取引先に対しても従業員に対しても。とりわけ従業員の中には動揺が広がっていた。これからどうなるのだろう、という不安感である。当然のことだ。ここで、当社の下請け先の人間がしゃしゃり出てきて、この会社を乗っ取ろうとする動きが出てきた。また、従業員の中でも二派に別れた。片方は、当社のお得意先である石川島播磨重工業に当社の経営を任せたいとする人たち。もう片方は、私を社長として担いで、親戚関係にある方を専務としてこの会社をやっていってほしいという人たちである。
私は選択を迫られた。当時、私は公務員で図書館司書の仕事をしていた。変化はないが、まあ安定した仕事である。本が好きだったので自分の興味の範囲内にある仕事だった。ただし、給料は低かった。ここでこのまま公務員を続けるか、それとも公務員を辞めて父の会社に入るか、二者択一である。それも大変重みのある選択だ。結局、私は後者の道を選んだ。父の会社に入る、それもいきなり社長としてである。もちろん一人で全てをこなせるわけはないので、専務と常務に助けてもらいながらぼちぼちやって行くことになる。かっこよく言えば「賽は投げられた」である。

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開​設日​: ​20​05​/6​/2​8(​火)​


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