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ミス・ユニバース岐阜1位、処遇懸念投稿で剥奪 

 国際的なコンテスト「ミス・ユニバース」の岐阜大会でグランプリ(1位)になった岐阜県各務原市の女子短大生(19)が、決勝大会の出場者らの無料通信アプリLINE(ライン)のグループで、今後の自分たちの処遇を心配する書き込みをしたところ、1位の座を剥奪されたことが関係者への取材で分かった。代わりに2位の女性が県代表として今月19日に東京で開かれる全国大会に出場。審査員から「経緯が不透明」「事前説明がない」と疑問の声が上がっている。

 岐阜大会は、主催者である名古屋市のイベント会社が別の会社に運営を委託し、さらに岐阜県岐南町のイベントマネジメント会社に再委託されて開かれた。決勝大会は1月29日に岐阜市であり、12人が出場。審査員5人が舞台でのウオーキングやスピーチを審査した。約200人の観客がいた。

 ところが、2月22日、「ミス・ユニバース・ジャパン岐阜」のフェイスブック(FB)に突然、「諸般の事情」により2位の女性を1位に繰り上げる旨の投稿があった。このFBは現在、閲覧できない。

 名古屋市の会社は今月9日、岐阜市内で審査員らを集めて一連の経緯を説明。出席者によると、この会社は短大生がラインに書いた内容を問題視しており、短大生に対し説明を求めたが、返答がなかったためグランプリを剥奪したという。

 短大生によると、ラインの投稿は決勝大会に出た12人が今後、別のイベントなどに出演する際の管理元が、これまでの岐南町の会社から、名古屋市の会社に変わることを懸念。他の女性たちにその対応を呼び掛ける内容だった。短大生は本紙の取材に「自分や他の女性を守るために書いたのにショックだ」と語った。

 審査員の1人は、取材に「私的なラインの文言を剥奪の理由にするのはおかしい」、別の審査員は「剥奪する前に説明がなかった。観客にも説明が必要では」と話している。主催した名古屋市の会社の関係者は「今は忙しいので答えられない」と語った。

(中日新聞)

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