バーチャルライバー「月ノ美兎」、生放送の「ムカデ人間」Twitterトレンド入りで公式を困惑させる
主にYouTubeで生放送を中心に活動しているバーチャルライバー「月ノ美兎」(つきのみと)さんが「ミトの日」にあたる3月10日に生放送を実施。ウェブブラウザゲーム「ムカデ人間ゲーム」を遊んだことで、「ムカデ人間」がTwitterトレンドに上がり、映画の公式アカウントが困惑するという珍事が起こった。
ゲームの解説によれば、「サブカルクソマッドサイエンティスト委員長になってムカデ人間を調教しよう。ムカデ人間は委員長に向かって進む逃げ惑う人をムカデの先頭で捕まえるとムカデ人間になるぞ。ムカデ人間が自分とぶつかるとゲームオーバーだ」とのこと。
清楚とのギャップがすごい委員長
この現象を理解するには、少し前提知識が必要だ。「ムカデ人間」シリーズは、人間の口と肛門をつなぎ合わせたムカデ人間をつくりたいという狂気な欲望をテーマにした映画で、2010年より3作品を公開している。
月ノ美兎は、今年2月に始動したバーチャルライブアプリ「にじさんじ」の第一弾となるバーチャルアイドル。公式からは16歳の「高校2年生。正確はツンデレだが根は真面目な学級委員。本人は頑張っているが少し空回り気味で、よく発言した後で言いすぎたかもと落ち込んだりする」という設定が明かされていた(関連ニュース)。
しかし、蓋を開けてみると学級委員の「清楚」なイメージとは異なるエピーソードがモリモリに明らかになり、ネットを大いに困惑させた。例えば……
・ヨーロッパ企画の「ステレオタイプ・ボーイズラブ」を生放送でプレー中、きわどいシーンになったときに「BANされる! BANされる!」「わたくしで隠さなきゃ」「ふざけんなお前ふざけんな」と発言
・洗濯機の上にPCを置いて配信していることを告白
・「花の蜜とか吸ったりするのがあるじゃないですか。それの延長みたいなかんじで雑草を食べてましたね」と雑草を食べていた過去を告白
・「結構自由な高校『だった』」「夜はもつ鍋とビール、ん”ん”ーん!! ……もつ鍋」「幼い頃から『セーラームーン』が大好きで。あっ、セーラームーンはテレビで見ていたわけじゃないですよ。ビデオでんんんん……DVD!! DVD!! D・V・D! D・V・D!」と高校生らしからぬ発言が飛び出す
・最初の自己紹介で「モツは煮込みに入っている茶色いブヨブヨも好きなんですけど、お鍋に入っている赤子の拳みたいな方が断然好きですね」と謎のコメント
・ヨーロッパ企画の「名探偵スワー」をゲーム実況している最中に「クソ雑魚パンチやめてください(笑)」という名言を残す
……と、パワーワード満載なエピソードであふれていて、キャラ設定とのギャップから「にじさんじのやべーやつ」や「だいさんじ」とファンから惜しみない賞賛の言葉がよせられていた。
そんな委員長が過去の生放送中、リスナーから「『ムカデ人間』って知ってますか?」と聞かれた際、アツく語っていたことがきっかけで「サブカルクソムカデ」と呼ばれるようになり、さらに「知ってるんですよわたくし、みなさんが『サブカルクソムカデ』って呼んでるの」と反応したことでファンが謎の歓喜に包まれる。それを踏まえて、ユーザーが「ムカデ人間ゲーム」をつくってくれて、今回、月ノ美兎がプレーしたわけだ。
 
執筆時点でTwitterのフォロワー数5万5000人、YouTuberのフォオワー数が8万8000人の彼女が、満を持して「ムカデ人間」の生放送をやってネットが反応しないわけがない。Twitterで「ムカデ人間」をつぶやく人が増え、「なぜ今、ムカデ人間」と反応する人も巻き込んで、トレンド入りの強引なゴールを決め、映画の公式アカウントを困惑させる自体となった。
バーチャルTuberのネットにおける影響力は、まだまだ続いていきそうだ。
●関連リンク
・月ノ美兎(YouTube)
・月ノ美兎(Tiwtter)
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