志摩市の中学校で最後の卒業式

生徒数の減少でことしで閉校となる志摩市の中学校で、9日、最後の卒業式が行われ、卒業生たちが思い出の詰まった学びやに別れを告げました。
昭和22年に開校した志摩市立安乗中学校はピークの昭和37年には239人の生徒がいましたが、生徒数が27人まで減少したため、3月いっぱいで閉校し、71年の歴史に幕を下ろします。
9日、最後の卒業式が行われ3年生10人とその保護者など約60人が出席しました。
式では全員で校歌を歌ったあと、松井幸生校長が卒業証書をひとりひとりに手渡しました。
続いて、松井校長が「努力することを忘れることなく、新しいことに挑戦して下さい」とはなむけの言葉を贈りました。
これに対して、卒業生代表の中川詠斗さんが「これから挫折もあると思いますが、すてきな仲間を思い出すこが力になるはずです」と答えました。
卒業する女子生徒の一人は「ことしで中学校は無くなりますが、たくさん思い出を作ることが出来ました」と話していました。
安乗中学校は3月で閉校し、在校生は4月から5キロほど離れた別の中学校に通います。