T5はアクア業者によると波長やPARなど光に関する全ての面において、フル波長のLEDに勝る事はないという。本当にそうなのでしょうか？

珊瑚さえ色揚がりすれば手段は選ばんと言わんばかり、国内のリーファーは太陽光スペクトルを意識する事なく、スポット照明をランダムに付けて色揚げに成功させています。つまり多くの者は三ツ星レストランの料理(オリジナル・スペクトル)にケチャップ(スポット照明)を付けて食べた方が美味しいって事です。

ここで謎が出来ます。「なぜ波長もPARも劣るT5の方が色揚げの実績が多いのだろう？」と。

これはT5とLEDを同じリーフタンクでリアルに使い比べた者なら解るのですが、咲き方も違えば視覚による写り方も違います。珊瑚の根下付近のポリプの育ち方や共肉の成長具合も違えば、珊瑚の種類による相性も異なります。つまり飼育自体が別物になるという自覚が必要で、T5特有のポリプの咲きの良さを生かした方法とLED特有の蛍光蛋白に反応させる方法を使い分ける必要があるのではと。

LEDにはT5にはない素晴らしい点がいくつかあります。

□管の交換の必要がなく管の出力低下の心配が要らない。

□白や青や光の色と出力の強弱が調整出来る。

□レンズにより光の強度が増すので水深があっても光量を確保出来る。

□LEDの価格が以前より下がり電気代や管交換費用を考慮するとコスト面でT5より上回った。

上記の理由でこれからミドリイシをされる方には新しい機種のLEDをお薦めします。尚、現在T5を既に吊るしている方は珊瑚にダメージを与えるのでそのまま使う事をお薦めします。

LEDはカラフルな素子の恩恵で例え茶色の珊瑚でもブルーを強めれば綺麗に見えます。そのせいで通販の珊瑚の画像が目視よりも良く映りトラブルになる事も。良心的な出品者はトラブル防止の為に使用しているライトと青白チャンネルの各出力を％で記載しています。

アクア業界者がやってはいけない事があります。それはヤフオクの安っすいLEDを推す事と、ヤフオクの安っすいライブロックを推す事と、PSEの所得していないアクア機材を推す事です。なので声を大にして言います。

私が好きで使っているだけで皆さんに「ぜひ買え」と推してはいません。ラディオンやアクアショップでキュアリングを済ませたライブロックやPSEを所得した機材をお薦めします。　

そもそも俺が何をどう使おうと俺の勝手や。業者さんよ、ちゃうか？

下はフル波長のLEDより波長もPARもクソだと言う駄目駄目なT5灯具を使った海外のリーフタンクを紹介致します。やっぱ珊瑚も魚も水質だよね～♪