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分散投資をするのか集中投資をするのか

投資対象は株だけではない

これから投資を始める方も、始めたばかりの方にも資産運用の中では株式投資がとっかかりやすいと思います。

投資対象となるのは株式投資以外にも債券や投資信託など様々な金融商品があります。

債券といっても国の債券である国債や会社の債券である社債があり、またそれが国内外のものがあります。

国内の債券であれば比較的金利が低く、海外のものであれば国々によって異なりますがその多くは日本よりも高金利です。

その分、為替のリスクを取ることになります。

投資信託はプロに運用を委託する金融商品で、自分で個別の企業を探す手間も省け、また、少資金で多くの投資対象に間接的に投資できます。

その分、多くの場合、個別企業への投資よりも値動きが小さく、また色々とコストがかかります。

他にもETFなども投資対象に上がります。

 

上記のように投資対象の概要を並べると「ややこしいことは御免だ」と考える人も多いと思います。

証券会社に勤めていた頃の私は、多くのお客様に分散投資を勧めていました。

現預金をしても金利がゼロに等しい現在、投資をする必要があることは多くの方が認識していることと思います。

しかし、金融資産の多くを株式投資へ振り分けることは、初心者にはリスクが高いと考えます。

なので、個別企業の株よりも比較的リスクの低い国内外の債券などにも資金を振り分けて、リスクを低く設定&分散することを提案していました。

 

さて、証券会社を辞め、個人投資家の一員になった私は分散投資をしているのか。

御託を並べましたが、現在の私は集中投資をしている状態です。

なぜ?

 

対面営業の証券会社のお客様は資産家である場合が多いです。

そして、その中で投資経験が豊富な方は株式などリスク資産が全体の多くを占めても良いのかもしれません。反対にそこまで運用に自信がない場合は、やはり上記のように分散投資を提案します(運用に自信のある人はそもそも対面証券と付き合わないかもしれませんね)。

 

私が分散投資をせず、集中投資をする理由は二つあります。

一つには資産が少ないこと、もう一つは自分に判断能力があると考えているからです。

資産が少ない状態でも分散投資をするメリットはあります。それは様々な金融商品に触れることで金融に詳しくなれることです。いずれ、株式以外にも投資をする機会が訪れるかもしれません。その時に、早いうちから債券など他の金融商品を経験していることが有利に働きます。

しかし、資金力のない私がより大きく&より早く資産拡大をしたいと考えれば集中投資が良いと考えました。

もちろんまだまだ未熟ですが、やはり仕事の経験上、いくつかの金融商品の最低限の知識があります。なので、資金力のない状態で分散投資をするメリットがないと考えています。

また、理由の二つ目にあげた判断能力についてですが、やはりこれもまだまだ未熟ですが「自分で調べて自分で考えて投資ができる」状態であると自負しています。

その状態であれば、個別投資の方が効率的に資産拡大に努められると考えています。

投資に頭を悩ます時間的余裕がある現在、企業分析や経済分析のブラッシュアップに尽力し、日経平均やNYダウなどの指数よりも大きく上昇する個別企業に集中投資をすることが最良の選択だと信じています。

あくまで私個人の考え方です。

こんなことを言いながら株式相場から退場を食らっては元も子もないので「リスク管理」にも細心の注意を払います。

 

上記が私が集中投資を選ぶ理由です。

何か自分でビジネスを始める場合や再度就職をすることにより時間的余裕がなくなれば、少数の個別企業への集中投資を改めるかもしれません。

また、資産がある程度大きくなれば一部分を債券など他の金融商品に振り分ける予定です。

ライフスタイル、資産クラスや考え方によって投資法は異なるでしょう。

正解はなく、誰かが成功している投資法も自分には合わないこともあります。

現在の株式メインのスタイルがしっくりこないようであれば様々な金融商品に触れることも良いかもしれません。

配当狙いの投資家の中には、もしかすると外国の債券の方が肌に合うかもしれません。

日本株でも米国株でもインデックス投資でも債券メインの投資でも自分にあった投資で継続して資産を増やせたら最高ですね。

投資初心者の方はぜひ少額から様々な金融商品にもチャレンジしてみてください。

【注目図書】

 

証券会社がひた隠す米国債投資法