そういえば会社で座っているイスはいくらするんだろう。
イス以外にも、当たり前だけどキャビネットやパーテーションなどにも値段があるはずだ。 自分で買わないものだから考えたこともなかった。 オフィス家具メーカーでいったいいくらぐらいするものなのかストレートに聞いてみたのだ。
1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと新宿区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。
前の記事:「「忘れてた」は「タスクから漏れてました」~かっこいいビジネス用語投稿」 人気記事:「空中浮遊写真を撮る方法」 > 個人サイト webやぎの目 コクヨの東京ショールームで教えてもらいます品川にあるコクヨの東京ショールームにやってきた。ふらりとやってきたように書いているが、もちろん事前に趣旨を説明してアポとってやってきた。
※記事中の価格は、全て本体税抜価格です。 リビングのようなオフィス家具が並んでいる
快適なオフィス空間が求められているため、オフィス家具もリビング風にするのがトレンドなのだそうだ。
え、そっちに寄せてしまうんですか?と思うが歓迎である。 オフィスにこたつが導入されるのも時間の問題だろう。 まずはイスの値段だ。 コクヨのオフィスチェアing
いかにもオフィスのイスというイスだが、これは新発売のちょっと変わったイスであった。
座るとふざけてしまうのだ(うそ)
わざと揺れるようにできているのだ。
フィットネス用バランスボールのような座り心地である。バランスボールは背もたれがなかったので後ろに倒れる心配があったが、これは背もたれがあるので安心だ。 説明が遅れたが、今回、編集部の古賀、藤原も同行している。右はコクヨ広報のソンさん。 さて、これの値段はいくらだろうか。今回はクイズ形式である(古賀と藤原はクイズ要員だ) 3人の予想。林が撮影しているため、この記事での3人の写真はすべて合成です。
林、藤原の値段の根拠はなんとなくだったが、古賀の値段の理由は
「社員が100人いたとき、1000万以内に収まるように」 という理由だった。もっともらしい。1000万を超えると稟議の決裁者が違ってくる。 実際の値段は (みなさんも考えながらスクロールしてください) (どうでしょう?予想しましたか?) ジャン! 商品名:ing(イング) 品番:CR-G3203E6G4B6-W
ワシャー!
やす……たか………安いのか高いのかよく分からない!相場も知らないし買ったことがないから分からない!
こんな空をつかむような値段当てクイズははじめてだ。 稟議まで考えた古賀がいちばん近い、が別にイスがもらえたりはしない。 ヘッドレストがついたり、脚が金属になると値段が上がる。左のタイプは10万円を超える
脚が黒(樹脂)とシルバー(金属)ではイスをたくさん並べたときの部屋の印象がぜんぜん違うらしい。
金属のほうが明るく高級感がある。会社のイスが金属製だったら社長が頑張ったと思ってよい。 デスクイスときたら次はデスクである。
昇降式デスクにした。いまは天板を上にあげてスタンディングデスクとして使える状態。
こちらは天板を下げて座って使う状態。
スタンディングデスクならば午後の眠気に勝てる。逆に居眠りしやすい高さにしてがっつり寝ることもできるだろう。
「高いと思うよ、鉄だからね。」「しかも電気だから」
ingは三次元の動きだったが、それに比べたら動きが上下だけなので安いのではないかとの古賀の予想。
天板の昇降は電動式、幅160cm、パーテーションがついているがこれはオプションなのでこれを含まない本体価格を予想する。 予想価格。藤原はなんでも高く見積もる癖があるようだ。
僕はうっかり撮影中に値段を見てしまったので今回不参加である。 (さあみなさんもお考えください) ジャーン。ほぼ初任給! 商品名:Sequence(シークエンス) 品番:SD-SES167SAWPAWN
藤原の勝利!
社員ひとりひとりにこの値段のデスクを用意したら大変である。
そう僕が言ったところ、社員の健康や帰属意識を考えたり、そもそもこれ以上の利益を出してくれると思えばと諭された。 僕が経営者になるとブラック企業を作ることがわかった瞬間である。 まったく想像できないかばんイスとデスクの価格の感じは分かってきた。もっと分からないものはないだろうか。
そんな要望にこたえて出てきたのがこれである。 社員のロッカーのなかの
なにこれ?
こんなふうにして自分の席まで荷物を持っていくのだ
席が決まってないフリーアドレスのオフィスの場合、自分の荷物はロッカーに入れることになる。ロッカーから自分の席まで荷物を運ぶためのかばんである。
ペンが挟めるところにくすぐられる
以前、社内でパソコンや筆記用具の持ち歩き用にスーパーの買い物かごを使ったことがあったが、恥ずかしくて2日でやめた。
こういうのを会社が支給してくれたら便利だろうなと思うが、まったく値段の予想がつかない。 100人の会社でこれを全社員に買うとしたら… こういう予想になりました。藤原と古賀が同じ値段。僕は相変わらずのデフレ価格である。
(布だからまあそんなに高いものではないのでは) (古賀は欲しいと3回ぐらい言っていた) ジャーン!文具の値段を教えてくれるのはコクヨの乕間(とらま)さんである
商品名:モバイルバック<モ・バコ> 品番:カハ-MB11B 「8600円って書こうとしたのに!」往生際が悪い
8と書きかけた紙にも「ほしい」と書いてあるところに本気度が見える。
ちなみに品川でこのバッグを持って歩いているのはコクヨの社員である可能性が大だそうだ。
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