阪神淡路大震災の高速道路崩壊はシャブコンが原因だったのか?

水増し生コンのシャブコンとは

  
 阪神淡路大震災を語るに明日は3月11日である。まずもって震災で亡くなった方々に謹んで哀悼の意を表したい。

 先日、33日に東京で行われた、「連帯ユニオン問題を考える」講演会にて、当紙主幹である渡邊臥龍(昇)が行った発言にもう少し詳しく話してみよう。


 

 まず、生コンとは、

 

生コンクリートとは?

1. 商品としての生コン

生コンクリートは通称、生コンと呼ばれるもので、日本工業規格(JIS)の「コンクリート用語」では、レディーミクストコンクリート(Ready Mixed Concrete)と呼ばれる。生コンをひとことで定義すれば「整備されたコンクリート製造設備をもつ工場で製造され、施工現場に配達されるフレッシュコンクリート」であり、商品として取り扱うフレッシュコンクリートを生コンという。
生コンが商品として昭和24年の終わり頃に市場に出るようになって以来、製造業として急速な発展を見たが、従来の施工現場練りコンクリートに対して、次のような点が需要増加の大きな要素となっている。

1.      1施工現場にセメント、骨材などの貯蔵設備やコンクリート製造設備が要らない(敷地の有効利用)

2.      2施工現場にコンクリート製造に関連する技術者、労務者が要らない(技術者、労務者不足の解消)

3.      3コンクリート材料の購入手間がかからず、品質を保証された均等質のコンクリートが、いつでも、どこでも手に入る(購買手間の省力)

一般に用いられている生コンは日本工業規格のJIS A 5308「レディーミクストコンクリート」に基づいて製造されており、ほとんどの生コンの商取引が、このJISにより行われている。生コン工場では、原材料の受入・保管、製造、運搬の各工程で厳密な管理を行い、購入者の要求を満たす品質の生コンを安定供給している。

2. 標準の生コン(規格該当品の生コン)

色々な品種の生コンの価格を設定する際に、使用材料であるセメント、骨材、混和材料の種類が、たとえばセメントは普通ポルトランドセメント、骨材は普通の骨材で粗骨材の最大寸法25mm、混和材料はAE減水剤を用いるような場合、それらの生コン1立方メートル当たりに使用する個々の材料の量(これを配合と呼ぶ)が、生コンの品種によって増減することや、その他製造、運搬上の関係からそれぞれのコストがある程度異なってくる。このような理由から、ベースとなる品種とその価格を定めて、それと異なる品種の場合に生じるコスト差を価格差に展開する価格体系が一般的に採られており、その際のベースとなる品種が標準と呼ばれている。
標準の生コンは、このような意味からその地域において、定常的に最も需要の多い品種ということになるが、それは地域の需要動向の違いや、同一地域にあっても需要動向の変化などがあり、必ずしも一概に当てはまるものではない。一般的に標準の生コンといわれているものの例が図-1である。

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-1標準の生コンの一例

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この例のように21-18-20というように表している標準の生コンは、その品種の内容をユーザーに対して誤りがないように正確に示す場合には、下の図-2のような生コンJISによる表示内容ということになる。

-2JISによる正確な表示の方法

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このように生コンという商品は、まだ固まらない状態でユーザーに配達されるだけに、標準のコンクリートがどういう品質のもので、どのような形で保証されるものであるかを明確に定めておく必要がある。

3. 強度とは

硬化したコンクリートが、色々な形で加えられる外力に対して、どのような強さを持つかを見る指標となるのが強度であり、単位面積当たりの荷重の単位で表され、荷重の種類により圧縮強度、引張強度、曲げ強度、せん断強度などがある。一般にコンクリート強度といえば圧縮強度を指すが、生コンの場合は、フレッシュコンクリートの状態でユーザーに納入し、硬化した後にどの程度の圧縮強度(舗装コンクリートの場合は曲げ強度)が得られる性能の生コンであるかが、商品としての強度保証のレべルを決める重要なポイントとなっている。また、圧縮強度といっても、生コンの圧縮強度(呼び強度の強度値)、コンクリート構造物の圧縮強度(設計基準強度)など、どの状態におけるコンクリートの圧縮強度を調べるかにより試験方法が異なったりする。

4. スランプとは

フレッシュコンクリートは、主として水量の多い、少ないにより、軟らかさや流動性が異なる。この軟らかさや流動性の程度を示す一つの試験方法としてスランプ試験がある。 スランプ(Slump)とは、株が暴落するとか、人気ががた落ちになるなどの意味があるほか、スポーツなどで調子が悪い時によく用いられるように「下がる」という意味である。フレッシュコンクリートのスランプは、上の内径が10cm、下の内径が20cm、高さが30cmの鋼製中空のコーンにつめたコンクリートが、コーンを引き抜いた後に最初の高さからどのくらい下がる(スランプする)かを示すものであり、スランプが大きいコンクリートは、軟らかいコンクリートということになる。
また、最近では高流動コンクリートの要請が高まりつつあり、この場合には、スランプのほかにスランプフロー値(スランプ試験後コンクリートの広がり具合で流動性を判断する)も併用してコンクリートの軟らかさ、流動性を判定している。

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5. 空気量とは

フレッシュコンクリートの作業性(ワーカビリティー)の改善や、硬化コンクリートの耐久性(耐凍害性等)の向上のため、コンクリートを練り混ぜる段階で微小な空気を、AE剤またはAE減水剤と呼ばれるコンクリート用化学混和剤を用いることにより、コンクリート中に導入する方法が、一般的に採用されている。生コンはほとんどの場合、ユーザーから空気を入れないコンクリート(プレーンコンクリートまたはNon AEコンクリート)としての指定がない限り、空気量を36%入れたコンクリート(AEコンクリート)を製造し、出荷している。JIS A 5308の規格では、普通コンクリート、舗装コンクリートで4.5±1.5%、軽量コンクリ一トで5.0±1.5%の空気量と規定されている。

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6. 粗骨材の最大寸法とは

粗骨材の最大寸法とは、質量で少なくとも90%以上が通るふるいのうち、最小寸法のふるいで示される寸法をいう。 コンクリートにとって、耐久性、経済性の面から見れば、一般に最大寸法の大きい粗骨材を用いる方が良いが、施工する構造物の部材最小寸法(たとえば壁の場合は厚さ)、鉄筋の最小のあき、鉄筋の最小のかぶり厚さ(鉄筋の表面から、これを覆うコンクリートの表面までの最短距離)に対して、打ち込んだコンクリートが鉄筋の間や鉄筋と型わくとの間を容易に通り、密実に充てんされるように粗骨材の最大寸法が定められている。
したがって、指定された粗骨材の最大寸法に対して、それより最大寸法の大きい粗骨材を用いた生コンで施工すると、コンクリート中の粗骨材が通りにくいため、コンクリートが充てんされない部分(空洞部分)が生じる恐れがあり、耐久性を損ねるため十分注意する必要がある。

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 私の正業は下水道維持管理の調査である。都市のインフラ整備である下水道の調査とは、下水道管きょ施設の巡視・点検・調査・診断・対策である。

 

ここでコンクリートと下水道調査屋がナゼ関係するかといえば、下水道の調査対象となるのは、敷設されたコンクリートだからである。

 

しかも、講演で話した通り、コンクリートとはアルカリ性であり、下水道管路には、硫化水素、二酸化炭素、メタンなどの有毒ガスが充満しているが、中でも硫化水素と二酸化炭素は酸性であり、コンクリートの天敵である。

 

いわば、コンクリートの酸化、腐食、劣化などを常に調査、診断をする職業である。

因みに私が所持している資格の中に、「衝撃弾性波検査法診断技士資格」や「PPSライニング工法」の資格を有している。


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 また、経歴として、長寿命化計画策定業務をはじめとする、国庫補助金に関連する自治体の業務に携わっていた。

 

 解りやすくいうと、劣化と隣り合わせの状態の下水道のコンクリートを診断して、PPSライニングのような新たな工法を示して、国から自治体に補助金を出せるようにするのが私の本業であり、自治体のコンサルタント業務の一環を担っていた訳である。

 

 勿論、地質調査や巡視環境調査も調査に含まれているので、調査するコンクリートの周囲の土地や山や河川、埋立地なども含まれている。

 

 さて、本題の「阪神淡路大震災の高速道路崩壊はシャブコンが原因だったのか?」に言及してみよう。

 

下記は、せと弘幸BLOG「日本よ何処へ」の3月7日付の記事連帯ユニオン・自動車パレードのコメント欄引用である。

 

https://www.youtube.com/watch?v=LwPfYPH029o
2018/3/3】「対ユニオン戦線」報告集会 有門大輔氏、渡邊昇氏

渡辺昇氏の発言に、大きな間違いがあります。『シャブコン』は何も問題ないとの発言に、正直驚きました。
インターネットで出てる事を、鵜呑みにしない旨、発言しておられましたが、加水は大きな問題です。
生コンは、石とセメントだけを混ぜて作られてるのではありません。品質の良い生コンでも加水した時点で
品質の悪い生コンにすら成りえる程の事です。では、何故現場に試験の人が行くのでしょう?
何故その試験を行った結果を、写真に収め現場は報告書に添付するのでしょう?ちゃんと発注をかけた
生コンの配合や硬さを確認する為だと言う事も分からないのですか?そもそも、品質の悪い生コン、
品質の良い生コンを労働組合が決める事ではないのです。広域協組から振り当てられた現場の配合を
生コン会社が、それに基づき生コンを練り、それをミキサーに積み込み現場に運ぶと言う事です。
生コンの賞味期限には時間制限があり、加水等をすると、ひび割れ等が発生し、耐久性に欠点が生じます。
生コンの品質に時間制限が有るとご存知でしたか?そんな生コン業界では当たり前な事も分からず、
さも生コンの事を知り尽くした様な発言は、残念でしかないです。労働組合以前に、生コン業界の人が
見てたとしたら、本当に呆れてると思いますよ。

Posted by カムイ at 20180307 16:56

 

カムイさん
貴方の書いている通り、一般的に「水とセメントの割合」でコンクリートの強度は左右されます。
実際そのために、現場でのスランプ試験が義務付けられています。
躯体を打設する時は、ジャンカを防ぐ目的で、ワーカービリティ(作業性)を上げる為、水ではなくAE剤を投入します。
また実際、所謂シャブコン(加水コンクリート)は外構の土間打ち等には度々使われると聞いています。

しかし良く渡邊さんの発言を聞けば、彼はコンクリートがアルカリ性であることや、
コンクリートの劣化(中性化)が、鉄筋の酸化(錆)を促進し建造物の強度に影響を与えると語っています。
これは、ある程度コンクリートの知識がある証拠でしょう。
では何故貴方と渡邊氏との間に齟齬が生まれたか?
彼の講演を全部聞けば分かると思うが、彼は「阪神淡路大震災で橋脚が倒れたのは、シャブコンのせいだと言うのは都市伝説だ」と説明をしています。
そして渡邊氏は、想定された耐震設計強度の不足や、地盤の問題にも言及している。まあ建築士としてそれらは正に正鵠を付いていると判断します。
たった一言の間違った言葉を取り上げ過剰に責めるのは、傍から見ていると異様だよ。

Posted by 建築士 at 20180308 11:10

 

 もう一度繰り返すが、シャブコンの是非を問うているのではない。当然だが品質管理の出来ない品物を納入することなど許されてはならない。

 

 だが、コンクリートに従事している者なら誰でも知っていることだが、コンクリートを練るには「気温」と「湿度」が大いに関係してくる。嘘だと思う人間がいるなら、工場のJIS規格とは違うが、1日中フネでコンクリートを練ってみればわかる。セメント、砂、砂利、水を同じ分量でずっと練っていても「気温」と「湿度」が違えば同じ製品は作れない。

 

 何をもって「シャブコン」というのか定義はないのは国会答弁でもある。しかし、昔は確かにシャブコンと言われたものは実在していた。

 

これは紛れもない事実である。

 

 だが、日本の工業製品にはJIS規格がある。この規格に合わなければ製品として合格できない。生コンを納入する際にはスランプ試験がある。

スランプ試験1
スランプ試験

 

 また、当時は大阪万博の関係で、急ピッチで施工された阪神高速だが、橋脚が施工されてその上に床版が施工される。

 高速道路崩壊

 もし、橋脚がシャブコンであると仮定するなら、床版が崩れなかったのは何故であろう?

2:構造・付属物編

 

橋の構造
単純桁(たんじゅんげた)両端を単純支持した桁のこと
連続桁(れんぞくげた)両端とその中間の2箇所以上を単純支持した桁のこと
橋脚(きょうきゃく)連続桁のような2径間以上の構造の橋を支えている足のこと、別名(ピアー)
橋台(きょうだい)橋の両端にあって、橋を支える構築物のこと、別名(アバット)
支承(ししょう)橋台や橋脚上で橋桁を支持する部品のこと、別名沓(シュー)
高欄(こうらん)橋の欄干のこと
伸縮装置(しんしゅくそうち)橋桁は温度によって伸び縮みするので、桁と橋台、また桁と桁がぶつからないよう“あそび”を設けるために橋の継ぎ目に設置される装置のこと
床版(しょうばん)

橋梁の構造

 

 構造計算を行っているので専門家としては不思議でならない。

 

 

 阪神高速の崩壊原因はシャブコン説にもっとダメ出しをするなら、

昭和41年(1966年)1018 : 3号神戸線(京橋 - 柳原)が開通。

平成7年(1995年)117日の阪神淡路大震災の高速道路崩壊までの29年間に定期的な検査と管理が行われていた。

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もっというなら、仮にシャブコンでコンクリートの橋脚にクラックが入っているならば、写真のように折れた根本付近に目視できるほどのクラックが、ほぼ全ての橋脚に、近隣住民や通行人が確認できる程のクラックが存在していたことになる。 

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 だが、そのような目撃情報は一度も存在しない。

 

当たり前である。この問題には実は判例が出ていた。

 

 テレビ朝日の特集を参照してみる。

http://www.tv-asahi.co.jp/hst/contents/sp_2006/special/050117.html

1995117日。阪神高速神戸線の映像には多くの人が目を疑った。神戸市東灘区では630mに渡って横倒しとなり、それ以外にも4ヶ所で橋げたが落ちた。16人が命を落とした。
震災後、阪神高速はきれいに復旧されたが本当に安全になったのだろうか?

材料工学の専門家、大阪工業大学・二村誠二助教授は「鉄筋がことごとく一直線に破断していた。それを見た時にこんなバカな話はあるんだろうかと…」二村助教授は阪神高速のずさんな工事を確信したという。
鉄筋は溶接する部分が弱点になりやすいため、高い熱と圧力をかけ『圧接』し太くすることで強くする。そして圧接箇所を鉄筋ごとにずらすのが常識。つまり、きちんと工事されていれば圧接箇所が切れることはまずなく、万が一切れたとしても切り口が一直線に並ぶことはありえないという。「鉄筋が圧接部で破断した経験は皆無。それが全面で切れていた。強く感じたのはきちんとした工事管理がされていなかった、ということ」と二村教授。

国の委員会がまとめた調査報告では「道路は基準通り設計されていた。倒壊の原因は想定を超えた大きな地震だった」とある。
しかし、この委員会には国や公団とつながりがある有識者の名前が並んだ。耐震工学や建築構造工学の専門家ばかりで鉄筋やコンクリートなど材料工学の専門家は入っていない。

西宮市に住む萬みち子さん。阪神高速の倒壊で息子を亡くした。
なぜあの高速が倒れたのか。母親は真実を知りたいと裁判を起こした。裁判では鉄筋の工事が十分だったかが争点となり、原告側は鉄筋を証拠として提出するよう求めたが公団側は「国が調査後すべて廃棄しました」と回答。原告側は鉄筋がないのなら工事の設計書などを提出するよう公団に求めたが公団側は「それらの書類は道路の完成後、5年しか保存しないので残っていません」。倒れた道路はすべて撤去され、コンクリート片から鉄筋まで何一つ残っていない、資料もないという。
国の調査報告書以外物的な証拠がほとんどない中で、裁判は6年続いた。

2003128日の判決は、原告の請求を棄却するというもの。
一部の橋脚でずさんな工事があったことは認めた。しかし萬さんの息子が亡くなった橋脚については証拠が不十分として訴えを退けた。
萬さんは控訴したが、健康からの不安から一審判決から1年経った去年、和解に応じた。和解の条件は、公団が震災対策に万全を期す。というもの。和解金は求めなかった。
去年3月、和解後の会見では「志し途中で引っ込めるのは男として一番恥ずかしいことだと息子に教えてきた。毎日仏壇の前で恥ずかしいのとごめんなさいと謝っています」もう10歳若かったら、と残念だと繰り返していた。また「学問上の良心に沿って自分の説を述べる。そういう先生ばかりになったらいいと思った。なかなかできないもんらしいですね…」とも。

阪神高速神戸線は2300億円かけて耐震補強された。阪神高速道路公団・西岡敬治課長は「阪神大震災クラスの地震がおきても、倒壊や落橋がないよう耐震性を確保している」
今の高速は安全だと公団は言う。
しかし二村助教授は「技術者が疑問点を明確にしてこなかった。また同じようなことを繰り返してしまう不安感はぬぐえない」と話す。

 

一部に杜撰な工事があったとことは事実であろう。だが、それは関西の生コン業界にだけ言えることではなく、いつの時代でもアネハ問題や横浜のマンションの問題のうに杜撰なコンクリート施工物があるのは事実であり、私の専門とする下水道インフラ整備も同じことである。

 

 だがそのために定期的な維持管理の調査業務というのが存在するのであり、役所に行けば道路維持管理課や河川維持管理課、港湾設備の管理業務も存在するのである。

 

二村教授が指摘するように「技術者が問題点を明確にしてこなかった。また同じようなことを繰り返してしまう不安感はぬぐえない」といのも本当の話であろう。

 

だが、この時代には地質調査とうのも今のように確立していなかったのも事実である。いわゆる地震を起因とする液状化現象もそのひとつでる。

 

推進工事やシールド工法に携わっている事業者なら誰でも知りえることだが、地下水脈の変動に伴い地質とは移動するものである。

 

つい数年前に福岡で起きた陥没事故などその例である。

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阪神高速道路が敷設された地域は埋立地である。近年の埋立地とは違い戦後間もない頃からの埋立地は地盤改良も確立されていない。

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 ゴミや産業廃棄物の混在も否定できない。港湾の近くなら満潮干潮の影響もあろう。その上に、一本の橋脚と、路面となる床板が一体化した「ピルツ工法」の問題もある。

ピルツ工法はドイツから導入された。大阪万博前のスピード開通が求められた時に、格好の工法として採用された。短期に低コストで、しかも工期中に国道43号線の交通を防げない-との理由だった。

 

 前代未聞の高速道路倒壊の原因の一つが、このピルツ工法にあったと指摘されている。

 

また、橋脚内の鉄筋の位置や本数が基準と異なっていたり、横方向からの力に耐える帯鉄筋の数が現行の耐震設計基準の半分しかなかったことなど、現場を調査した学者らの間から施工不良や補強不足を指摘する声が出たのも事実である。

 

 

このような事例を勘案して、当紙としては、阪神淡路大震災の高速道路崩壊はシャブコン説は大いに否定するものであり、おそらく生コン業界はいい加減な経営者ばかりだと印象操作をしたい者達のブラフであると言っても過言ない。

 阪神淡路大震災の時、米国の空母派遣を断った社民党村山政権の責任の方が重大である。




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