伝えづらいんだけどアニメなんてもうラノベ原作低予算アニメ多産化でもういいかなって感じになってた
おっさんになってワクワクするより先に荒さがししたりまた俺最強系か…みたいな感じで離れつつあった
御色気とかで興奮する年代でもなくなったし何か高尚なことを求めても今の時代アニメは答えられないのも理解してた
日常系ですら疲れるだけ
みんなは1話じゃなくてたーのしー!あたりで引き込まれたというけど
俺は覚えていた
適した環境じゃないと長生きできないようなことを、サーバルちゃん自身が言っていた
俺は泣きそうになった
これからサーバルちゃんは自分の得意なサバンナ地方から離れて危険なところに行くと
俺は覚えていた
俺は泣きそうになった
現代社会の疲れが涙となって零れ落ちていた
どんなに暗くても道を照らす明かりそのものだった
かばんちゃんは自分が他のフレンズよりも劣っているところがあることを自覚していた
でも卑屈にならずにいつも前向きに行動していた
ただ怯えているだけじゃない確かな勇気を持っていた
周りの意見に左右されないで自分の意見を言えるところも持っていた
自分もかばんちゃんみたいになれるかなあ、なんて希望をかばんちゃんに重ねていた
少しずつ変わっていくことなら俺にもできるかもしれないと
もう会えない
たつきが悪いんだとか、
誰が悪い悪くないと言うけれど
そんなことはどうでもいい
ただ、純粋にあのサーバルちゃんとかばんちゃんには二度と会えないんだ、という事実がどうしようもなく悲しい
あそこから先はもうどこにもないのだ
地球上探しても
銀河を探しても
そればっかりがどうしようも悲しい
どれだけ悲しんでも現実は変わらない
俺は悲しさを耐えるだけの強さをサーバルちゃんかばんちゃんからもらった
けど乗り越えるだけの強さはまだまだ足りないみたいだ
でも俺はどこかで
この世界ではないどこかでまだ彼女たちが冒険を続けていると信じている
その時に胸を張ってこたえられるように生きていきたい
「ぼくはマスダっていうんだ!」