北朝鮮の日本軍性奴隷・強制連行被害者問題対策委員会のスポークスマンは8日、近ごろ韓国で、太平洋戦争の末期に日本軍が朝鮮人慰安婦を虐殺する映像が公開されたことに関する談話を発表し、「日本こそわが民族に極悪非道の犯罪をはたらいた千年来の敵である」と非難した。朝鮮中央通信が伝えた。

この映像は、韓国のソウル市とソウル大学人権センターが2月27日に発表したもの。中国雲南省で1944年9月15日に撮影されたとされるこの映像には、朝鮮人慰安婦が虐殺された後に埋められる場面が収められている。

談話では、この映像について「世界のどの国の戦争史にも見られない日帝の鬼畜のような蛮行を全世界に告発している」とし、「日本の特大型反人倫的性奴隷犯罪には、絶対に時効があり得ない」と強調した。

また、日本政府に対し「自分らの醜悪な犯罪を指摘した国際機関の報告書に文句をつけて公然と修正を強迫し、諸国に建てられた日本軍性奴隷少女像を撤去しろと強情を張る」と重ねて非難。加えて、「厚かましくいわゆる『拉致問題』というものを執ように持ち出して不平をこぼしている」との見方を示した。

談話はさらに、「日本が過去にわが民族に働いた全ての罪悪をいささかも許さず、百倍、千倍に血の代価を払わせる」と主張した。