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社会

名鉄空港線、終日不通に 橋で列車立ち往生

 9日午前6時40分ごろ、愛知県常滑市の名鉄空港線りんくう常滑―中部国際空港間で、4両編成の回送列車が故障し、緊急停車した。現場は知多半島と空港島を結ぶ橋の上で、列車は立ち往生。名鉄は上下線で終日の運転見合わせを決めた。

 名鉄によると、故障した列車は新鵜沼発空港行きの特急「ミュースカイ」として運行。故障直前に空港をたち、回送列車として新鵜沼に向かっていた。列車のパンタグラフと、それに接する架線の両方が損傷しているが、原因は調査中。約20分前に先行列車が通過した際には異常はなかったという。

 名鉄は、常滑―中部国際空港間でバスによる代替輸送を実施した。並んで2、30分でバスへ案内されたという福岡市東区の会社員井上慎治さん(51)は「観光で来たので、とりあえず名古屋駅を目指します。空港に着いていきなりこれなので」と苦笑い。タイから帰国した名古屋市東区の男性会社員(63)は「バスに乗れるまでどれだけかかるか分からないので、しばらく様子を見ます。自分は休みで良かったが、会社のある人は大変」と話した。

 中部国際空港会社によると、空港の土産物販売店など複数の店が通常の時刻に店を開けなかった。従業員が出勤できなかったためとみられる。

 名鉄名古屋駅ではタクシーで空港へ向かう人が相次ぎ、一時は待機するタクシーがゼロになった。

(中日新聞)

名鉄空港線の連絡橋上に止まった車両=9日午前9時49分、愛知県常滑市で、本社ヘリ「あさづる」から

名鉄空港線の連絡橋上に止まった車両=9日午前9時49分、愛知県常滑市で、本社ヘリ「あさづる」から

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