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最先端の石炭火力発電でネガティブイメージ払拭できるか (1/3)

» 2018年03月09日 06時34分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 液化天然ガス(LNG)や石油に比べて二酸化炭素(CO2)排出量が多い、石炭火力発電の弱点を克服する新技術の開発が進んでいる。中でも石炭をガス化してから利用する「石炭ガス化複合発電(IGCC)」は、従来の石炭火力に比べて石炭使用量が少なくCO2排出量を大幅に減らせる画期的技術として注目され、商用発電所の建設が進む。再生可能エネルギーの普及が進み、石炭火力への逆風が強まる中、ネガティブなイメージを払拭できるか。

画像 三菱日立パワーシステムズが昨年6月に生産を始めたガス化炉=長崎市の長崎工場
画像 本格的なIGCC発電所のイメージ

 IGCCは、石炭をガス化して発生させた燃料ガスでガスタービンを回し、発電する仕組みだ。高温の排ガスをボイラーに導いて蒸気を発生させ、蒸気タービンを回す複合発電により、高い発電効率を実現できる。このためCO2排出量は石油火力とほぼ同等、硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)の排出量もLNG複合発電並みに抑制できる。しかも低品位炭の利用が可能で、燃料コストの削減や調達先の多様化も期待できる。

 既にIGCCの商用発電所は存在する。福島県いわき市の勿来(なこそ)発電所10号機だ。東京電力ホールディングス(HD)と東北電力が各49.1%、残りを常磐地区の炭鉱会社などが出資する常磐共同火力が運営し、より技術的に難しい「空気吹き」と呼ぶガス化の手法を採用。発電効率は42.4%と、石炭火力で最先端の「超々臨界圧石炭火力発電(USC)」と同レベルだ。

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