「自画撮り」被害、中高生が9割…8歳の女児も
昨年の児童ポルノ事件は過去最多2413件に
昨年1年間に全国の警察が摘発した児童ポルノ事件は過去最多の2413件に上ったことが警察庁のまとめでわかった。
1216人の被害者のうち、42・4%にあたる515人はスマートフォンなどで撮影した自分の裸の画像を送らされる「自画撮り」の被害に遭っていた。同年代を装い、ツイッターやLINEで接近する自画撮り被害は中高生を中心に広がっている。
発表によると、児童ポルノの摘発は10年連続で増加。自画撮りを含む「製造」が1414件で、ネットに投稿するなどの「提供・公然陳列」が798件。
被害者は1216人で、このうち自画撮りが515人、児童買春・淫行が194人、盗撮が175人、強制性交等が142人だった。
自画撮り被害者は中学生(259人)と高校生(215人)で9割以上を占めた。小学生の被害者も29人おり、8歳の女児がわいせつな自画撮り画像を送らされたケースもあった。
被害者の約8割は、ツイッターなどの交流サイトで知り合った面識がない相手に裸の画像などを送らされていた。同年代の女児を装ったり、脅したりして画像の送信を強要するケースが多いという。
児童買春・児童ポルノ禁止法には、わいせつ画像の送信を要求する行為自体を罰する規定がなく、東京都と兵庫県は条例を成立させて対策を強化している。
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