北と南の伝統文化を紹介 アイヌ協会と交流、ワークショップも
- 2009年11月14日
- 地域・教育
【西表】大富公民館(西表貫之館長)で7、8の2日間、アイヌ文化体験交流会(西表文化交流推進会主催)が開かれ、北海道のアイヌ民族12人を招き踊りやワークショップで伝統文化を紹介、島の人々と親交を深めた。
北と南の先住民族としての歴史や先人の自然との共生の知恵、容姿も似ているアイヌと八重山の人々。「初めて会った気がしない」と語り合う姿が見られた。
両日とも文化紹介のDVD、衣装体験、図書、工芸品などのコーナーが設けられ、7日は北と南の鍋交流と題し互いの食文化を味わう料理教室が開かれた。
踊り交流では大富青年会(嘉本祥司会長)「しまじょ~りエイサー隊」(金城清代表)が歓迎の演舞。160人余の住民が公民館庭に集った。
アイヌ舞踊はトンコリ、ムックリの音や歌にのり、勇壮な剣舞、種まき踊り、鶴の舞などが演じられ、色の取り合いでは飛び入りもあり会場を沸かせた。
竹富町の亀井総務課長は「3000キロを超えた出会いを大切にしよう」とあいさつ。2日目はアイヌ刺しゅう、ムックリ作り、歌踊りなどのワークショップも大盛況、踊りを習った住民も参加しアンコール公演も催された。
加藤忠アイヌ協会理事長の話を聞き、アイヌの苦渋の道のりを始めて知ったと波照間寛大富老人会長がお礼と激励の言葉を述べた。(山城まゆみ通信員)
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