シリア東グータ、2週間で1000人超死亡 国境なき医師団

2018.03.09 Fri posted at 11:55 JST

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レバノン・ベイルート(CNN) シリア首都ダマスカス郊外の反体制派支配地域、東グータに対する政権軍の攻勢が続いている件で、国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」は9日までに、攻勢再開からわずか2週間で1000人以上が死亡、4800人が負傷したと明らかにした。

MSFによれば、この数字は政権軍の攻勢が再開した2月18日から3月4日にかけての期間のもの。控えめに見積もった数字であり、MSFが支援する全医療施設のデータを算入しているわけではなく、MSFの支援を受けていない施設のデータも勘案していないという。

MSFのまとめによる死者数が最後に更新されたのは4日。活動家は東グータの市街地で「世界の終末」のような光景が展開していると報告しており、複数の監視団体は、今週も連日多数の死者が出たとしている。

MSFによれば、政権軍の攻勢が続くなかで同団体が支援する20の施設のうち15カ所が砲撃もしくは爆撃に遭った。

死者数の増加に加え、栄養状態の悪化も多く伝えられている。東グータの住民の多くは砲撃から少しでも逃れるため、設備の整っていない地下室で暮らしている状況だ。

シリア系米国人医療協会(SAMS)によれば、東グータ各地では7日だけで90人が死亡した。SAMSは現地の医療チームや医療施設を支援している。

国連安全保障理事会のほか、ロシアも民間人避難のための停戦を呼びかけたが、いずれも無視された。東グータの反体制派とシリア政権軍は互いの停戦違反を非難している。

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