本ページではBaysia Coin (ベイジアコイン)、Asset Coin (アセットコイン)、True Life Coin (トゥルー・ライフ・コイン)という 3つの仮想通貨に関係する4つのサイトを検証しています。 ●Baysia Coin (ベイジアコイン日本運営事務局 japan.baysiacoin.com) ●Asset Coin Japan (アセットコインジャパン asset-coin.net) それでは検証を始めます。 ●Baysia Coin (ベイジアコイン日本運営事務局 japan.baysiacoin.com) Baysia Coin (ベイジアコイン)という仮想通貨を扱っているようです。多数の関連サイトが存在しており、上記のサイトにも連絡先情報が複数出てきます。 >総運営元 Baysia Global Holdings Co.,Ltd >20F, C C Wu Building,302-308 Hennessy Road, Wan Chai, Hong Kong >Mail:info@baysia-gh.com >日本総代理店 株式会社エス・ビー・エム >大阪府大阪市淀川区西中島7-14-35 大阪屋北5号館ビル5F >Mail:info@japan.baysia-gh.com >開発提携先 ブルーミーインターナショナル株式会社 >大阪府寝屋川市新家1-8-1 >Mail:info@it-bloomy.com >ベイジア IN ジャパン Tokyo >東京都港区新橋6丁目4-3 ル・グラシエルBLDG.7 4階 まず4つも連絡先があるのにいずれにも電話番号がないというのは明らかに異様です。3番目の寝屋川市の住所を調べるとこの住所には黒田スチールという会社があるようです。 4番目の新橋の住所も1区画が「1.5~3.6坪」というレンタルオフィスのようです。 さらに最初の「総運営元」の香港の住所も検索すると以下にあるRingobakoという日本人が経営するオフショア会社の住所と酷似しています。 >社名 Ringobako co. Limited / 蘋果箱有限公司(香港法人) >設立 2011年 >代表者 David Akamatsu(赤松 正道) >Address Room 2008, 20F, C C Wu Building, 302-308 Hennessy Road, Wan Chai, Hong Kong >Number TEL:+852-3111-2571 FAX:+852-3016-9452 この香港の住所も架空の可能性が高いと思われます。要するに4つの連絡先の内、3つには実在するかどうか疑問があります。また総運営元の「Baysia Global Holdings」で検索すると以下のサイトが見つかります。 香港の会社のはずなのにこのサイトは日本語版しか存在しないようであり、連絡先は以下のように記されています。 >Baysia Global Holdings.Co.,Ltd. >CEO Shigeki Kakutani >Address:Prosperity Millennia Plaza 2nd Floor, 663 King's Road, Quarry Bay, Hong Kong >Capital: 2,000,000HKD この住所は上に転記した「ベイジアコイン日本運営事務局」のサイトに書かれている連絡先住所と全く異なります。そして電話番号はここにもありません。経営者(CEO)は「Shigeki Kakutani」と日本人らしき名前になっています。さらにサーバー情報を見ると「ベイジアコイン日本運営事務局」のサイトと同じサーバーを使っており、サーバーの所在地は東京です。 キャプに見えるように同じサーバー上にもう一つ香港拠点のサイト(hk.baysiacoin.com)が存在しており、英語サイトのみですが(香港の会社ならばあるべき中国語版は存在しない)香港の会社のサイトの体裁は一応整っています。しかしこのサイトでも例えば入金方法の説明を見ると以下のキャプにあるように入金先は「住友三井銀行 天六支店(大阪府)」の口座となっておりしかも口座の名義が「日本総代理店」として名前が出ていた「株式会社エス・ビー・エム」と一致するだけでなくベイジアコイン日本運営事務局の入金先と全く同じです。 同じ東京所在のサーバー上にある3つ目のサイト(https://baysiacoin.com/ )はどうやらシンガポール拠点のサイトらしいです。意味が分かりませんが他にもシンガポール拠点のサイト(https://singapore.baysiacoin.com)が存在しているようです。いずれも英語版しか存在しないようで香港拠点のサイトと殆ど同一内容であるように見えますが振込先だけはシンガポールの銀行口座(United Overseas BankのVivo市支店)になっています。 そこで口座の名義人である「Find Asia Management Club」を検索すると以下にサイトがあるようです。日本人経営者によるコンサルタント会社(?)かと思われます。 >会社名 Find Asia Management Club Pte. Ltd. >代表取締役 荒屋 貴 >設立 2015年5月29日 >資本金 S$250,000 >電話 03-5533-8630 >FAX +65 6223 7918 >所在地 9 Raffles Place Republic Plaza #17-06 Singapore 048619 >Email famc@find-sg.com 電話番号は何故か03局番の東京の電話番号でシンガポールの住所とFAX番号は以下の人材紹介会社と同じです。 >ファインドリクルート株式会社 >所在地 9 Raffles Place Republic Plaza Tower1 #17-06 Singapore 048619 >電話 +65 6223 7728 >FAX +65 6223 7918 シンガポールにある「Find Asia」社が仮想通貨の業務を行っているかはかなり疑問です。これも人材派遣会社の住所だけ利用している可能性は高いです。また香港拠店、シンガポール拠点の英語サイトには経営陣として共通して >CEO Shigeki Kakutani >Co-Founder Kenichi Fukami といった日本人らしい名前が並んでいます。 さらに香港拠点、日本拠点のサイトで振込先の名義人になっている「株式会社エス・ビー・エム」も検索するとそれらしいサイトが見つかります。 この会社の連絡先情報は以下のようになっています。 >会社名 株式会社エス・ビー・エム >大阪オフィス 大阪府大阪市淀川区西中島7-14-35 大阪屋北5号館ビル5F >TEL:06-6829-6206 >FAX:06-7635-7967 >東京オフィス 〒105-0004 東京都港区新橋6丁目4-3 ル・グラシエルBLDG.7 4階>TEL:03-6721-5925 >FAX:03-6721-5926 >代表取締役 角谷茂樹 代表取締役の角谷茂樹という名前は香港の総運営元のCEOの名前、Shigeki Kakutaniと一致します。長い説明になりましたが総合的に判断してむしろ香港の「総運営元」やシンガポールの拠点は実体のない幽霊会社の可能性が高く「代理店」という形になっている日本の拠点の方が実際には「運営元」と考えるのが妥当かと思われます。 「ベイジアコイン日本運営事務局」の「運営チーム」という項目には他に2ヶ所のゲートウェイ(取引所)がリストされています。 >■Baysia Kansai Gateway >株式会社夢現 >【本社】 兵庫県西宮市高畑町1-62 5F 2号 >【お問い合わせ】 0798-78-3434 >【代表者】 田子森建太 >■RCJ Baysia Osaka Gateway >合同会社 リップル コイン ジャパン >【本社】 大阪府富田林市廿山 2-11-8 >【お問い合わせ】 0721-65-8233 >【代表者】 尾崎浩康 これら2ヶ所の取引所について検索するとそれぞれのサイトが見つかります。 しかし夢現のサイトに書かれている業務内容はホームページやチラシの作成などとなっていて仮想通貨を取り扱っているといった記載は見つかりません。本当にこの会社でベイジアコインを扱っているかどうか疑問です。さらにRCJベイジアコイン大阪のサイトに書かれている連絡先情報は以下のようになっています。 >合同会社 リップル コイン ジャパン 会社情報 >代表者:尾崎浩康 >RCJ Osaka オフィス:大阪市中央区本町 2-3-4 アソルティ本町 4F >RCJ サポートセンター:大阪府富田林市 >電話番号:0721-65-8233 日本運営事務局のサイトに書かれている住所はこちらのサイトでは「サポートセンター」という扱いになっているようです。また大阪市中央区の住所を検索すると「NAGAYA 本町」というバーチャルオフィスの住所と合致するので架空住所と考えられます。 ちなみにリップルコインジャパンを国税庁のサイトで調べると法人登記は大阪府富田林市で行われているようです。やはり大阪市中央区よりも富田林市の方が本拠の可能性が高いです。そして大阪府富田林市の住所で検索してみると全く同じ住所に「ハッピーチャンス企画」というビットコイン取引所が存在することになっています。尾崎某という責任者の名前も一致しています。この「ハッピーチャンス企画」の連絡先となっている電話番号は090の携帯番号、さらにメールアドレスはフリーのgmailで信用出来るようには思えません。 さらにこの富田林の住所をGoogleストリートビューで見ると木造の民家しか見当たらず、この住所に仮想通貨の取引所があるのか疑わしいように思います。 全体としてベイジアコインを扱っている一連の組織には実在が疑われるようなものが多く、信頼性は非常に低いと判断せざるを得ません。またベイジアコインを商品やサービスの購入に使えるような記載は見つかりません。 ちなみにこのベイジアコインのサイトではコインを買っておけば大儲け出来る的な宣伝文句は見当たりません。代わりに東南アジア、特にインドの開発に貢献するみたいな説明が書かれています。 しかしインドでの事業の中身について具体的情報はありません。インドで利益を期待しない慈善活動を行うのかあるいはインドで開発を行って収益を得ることを目指すのかも不明です。インドの開発に協力したい人にも、投資を考えている人にもベイジアコインの購入は推奨しかねるという結論にならざるを得ません。 ※付記 本項でベイジアコインの取引所として名前が出てきた「夢現」、「RCJ ベイジアコイン大阪」、「リップル コイン ジャパン」、「ハッピーチャンス企画」の4社は2017年12月現在、金融庁から出ている「仮想通貨交換業者登録一覧」に該当がありません。登録申請中であるとすれば違法ではない可能性もありますが注意が必要です。また「ハッピーチャンス企画」は次項のノーフィアットコインの検証でも登場します。併読してください。 これは既にサイトが閉鎖されているようですが上のベイジアコインと何らかの組織的繋がりがあるかもしれないので参考的に取り上げることにします。2017年12月現在でもTwitterのXNF Trade Japanを名乗るアカウントから以下の様な宣伝投稿が続いているようです。リップルラボ社がリップルに加えてXNFコインという仮想通貨を発行しているという主張のようです。 投稿を続けているXNF Trade Japanのアカウントのプロフィールにはノーフィアットコインという名前が出てきます。アカウントの登録は2014年10月になっています。 検索すると英語版の公式Twitterアカウントらしきものも見つかります。所在地はドミニカ共和国となっているようです。但しこのアカウントからの投稿は2015年10月で停止しています。 さらに検索するとノーフィアットコイン(XNF)を扱っていると書いてある日本のサイトを2つ見つけました。まず上のベイジアコインの項目でも出てきた取引所です。 このハッピーチャンス企画については前項で検証したベイジアコインの検証を参照してください。いずれにしろベイジアコインと同じグループがXNFにも関与している可能性が高そうです。 一応CC-Gatewayの連絡先情報を見ると以下のようになっています。 >社名 BA consulting >Management Leadet (マネジメントリーダー) 山口達也 >会社所在地 東京都豊島区池袋本町2-2-24 >電話番号 090-8435-3332 仮想通貨取引所を名乗っていますが、上のハッピーチャンス企画と同じで金融庁から出ている「仮想通貨交換業者登録一覧」に該当がない (登録申請中であるとすれば違法ではない)だけではなく国税庁のサイトで調べてみましたが法人登録さえも存在しないようです。「東京都豊島区池袋本町2-2-24」という住所で法人番号を検索しても該当するのは「グランドプラン株式会社」という1社だけです。到底信用出来る取引所とは思えません。 そして最初に引用したつぶやきの中で「リップルラボ社がリップルに加えてXNFコインという仮想通貨を発行している」という主張があったので調べてみましたがそもそもリップルラボ社は2015年10月にリップル社に社名変更しているのでリップルラボという会社は既に存在しません。社名変更から2年以上経過してもリップルラボという旧社名を使って宣伝しているのは旧社名なら使っても文句は言われないだろうという意図があってのものなのでしょうか? また念の為にリップル社の公式サイトに行ってみましたがノーフィアットコイン(XNF)という仮想通貨を発行しているという記述は見当たりません。Twitterからの宣伝が続いていてもこれからノーフィアットコイン(XNF)を買おうとする人はまずいないと思いますが、上で検証したベイジアコイン、下で検証するアセットコインジャパンとの繋がりを考えるとこれからも同様の怪しげな仮想通貨が登場してくる可能性は否定出来ません。 ●Asset Coin Japan (アセットコインジャパン asset-coin.net) これも上で検証したベイジアコインと何らかの繋がりがあるように思えます。但しこちらは慈善事業的な色合いを強調していたベイジアコインと違って投資としての有望性を強調しています。本格的に仮想通貨として機能する前のプレセール期間中に買えば確実に利益になると主張しています。 >アセットコインとは、金と交換できる価値の持った暗号通貨で、発売後は通貨として商品購入や送金にも使えるとても便利なコインです。現在、1月より事前にプレセールを行い、初期販売価格は、0.1ドルからスタートし 規定数になれば段階的に0.1ドルづつ価格が上がります、最終発売時には1ドルで取引所に出します。 >早ければ早いほど安く買え しかも最大10倍までは確定、さらにアジアを中心に世界中にアセットコインの宣伝を行っていく予定ですので 取引所に出るころにはそれ以上の価値になる可能性が大いに考えられます。 しかし例によって仮想通貨としての流通の実績とか価値の裏づけなどに関する情報は見当たりません。実際に仮想通貨として通用して需要が増加しなければ価値の上昇は期待出来ないはずなのに価値の上昇を確約しているのは眉唾としか思えません。「金と交換できる」という点に関しても詳しい説明がありません。 「特定商取引法に関する表記」の項目にある連絡先情報は以下のようになっています。 >アセットコインジャパン >オフィス:大阪市中央区本町 2-3-4 アソルティ本町 4F >販売責任者:尾崎浩康 >メールアドレス:info@asset-coin.net まず電話番号がないのは異様です。そして住所と「販売責任者」はベイジアコイン関連拠点のRCJ Baysia Osaka (RCJ ベイジアコイン大阪 www.rcj-baysia-osaka.com)の所在地、代表者と全く同じです。販売責任者の尾崎なる人物の名前はサイトのドメイン情報にも登場します。 さらに住所はベイジアコインの項目でも指摘したように「NAGAYA 本町」というバーチャルオフィスの住所と合致するので架空住所と考えざるを得ません。 ちなみにこの勧誘サイトのステマと思われる知恵袋への投稿がありました。質問投稿から回答投稿まで15分以下、2分半でベストアンサー選択、さらに回答者はこれ以外に投稿がなくしかもIDの「jinhakuda0000」は勧誘目的のサイトの主催者である「白蛇仁(Hakuda Jin)」と酷似しています。これは間違いなく自作自演のステマでしょう。 この知恵袋へのステマによればネズミ講方式で勧誘が行われているようです。Youtubeにも「白蛇仁」による怪しげな動画が多数アップされていてセミナー形式でも勧誘が行われているようです。照明や画質が悪くて「白蛇仁」の顔がよく分からないのが残念です。 ちなみにこの白蛇仁なる人物は「マッハ利息サービス (cybersea-main.com/lp/)」という自動売買ソフトと架空のFX会社を組み合わせた投資詐欺にも関与しているようです。「マッハ利息サービス」の検証は知恵ノートを参照してください。 話を元に戻すとアセットコインの主催会社という「パナマのアースリースター」という会社の実体が全く不明です。「アースリースター」の綴りが分かりませんが例えば「Earthly Star (直訳すれば"地上の星")」で検索しても該当するようなパナマの会社は全く見つかりません。そもそもそんな運営主体があるのならば日本の拠点のサイトでも公式サイトへのリンクを付けるのが当然でしょう。さらにそもそも「アセットコイン」とか「Asset Coin」でネット検索して引っかかるのは殆ど日本語のサイトなのですから「アースリースター」などという運営主体がパナマに本当に実在するかどうかは極めて疑問です。 ちょうど「パナマ文書」で話題になっているように租税回避地で簡単にペーパーカンパニーを作れるパナマという土地柄を考えればせいぜいパナマに名目だけの幽霊会社があるだけでアセットコインの実際上の主体は日本の詐欺グループという可能性が高いように思われます。総合的に判断してアセットコインの信用性は極めて乏しく、投資先として絶対に推奨出来ません。 ※付記 2017年4月に確認したところアセットコインジャパンのサイト(asset-coin.net)は閉鎖されたようです。 アセットコインが仮想通貨として機能することもなく、当然値上がりすることもなくサイトが閉鎖されたと思われるのでアセットコインが詐欺であったという結論で間違いないでしょう。ちなみに白蛇仁なるアセットコインの広告塔役を担っていた人物は現在ではProteusion (プロテーション)という新たな仮想通貨への投資を推奨している模様です。このプロテーションについては「検証17」で検証していますので参照してください。 トゥルー・ライフ・コイン(TLC)という仮想通貨を販売し、自社製品の購入に使えるほか、将来的に値上がり利益を得られると称しているようです。以下は前者のサイトにある記載の引用です。 >TLC(トゥルー・ライフ・コイン)はただの電子通貨ではありません。それは途方もない利益をもたらす完全なプラットフォームなのです。限りない利益を獲得しましょう。TLCをシェアすることによって利益を得られるだけでなく、クラブ・スパークルが提供する商品やサービスを購入することもできます。 クラブスパークルはTLCの独占販売権を持つ会社とされていますが連絡先情報を見ると住所や電話番号は両社のサイトで完全に同じです。 >〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-19-11 道玄坂セピアビル8F >TEL 03-6427-8501 別会社というのは建前だけで実際には一つの会社と考えるのが妥当でしょう。ちなみにクラブ・スパークルのサイトはもう一つ存在するようで連絡先も同じです。 但し仮想通貨関係の記載があるのは表題のクラブスパークルのサイトだけです。第二のサイトには仮想通貨以外の化粧品、健康食品など取り扱い商品に関する記述しか見当たりません。 TLCのサイトの記載によればTLCでこれらクラブスパークルの取り扱い商品が購入出来るということになっているはずなのですがいずれのクラブスパークルのサイトを見ても扱い商品の価格さえ見当たらず、TLCでの購入方法に関する記載は見つかりません。本当にこれらの商品を扱っていて仮想通貨で購入出来る実態があるのか疑問です。またこれ以外にはTLCという仮想通貨が商品やサービスの購入に使える店舗などの情報は見当たりません。実態として仮想通貨としての流通は皆無に近いとしか思われません。 動画投稿サイト、Youtubeには多数の勧誘目的と思われる動画がアップされています。例えば以下の動画(https://www.youtube.com/watch?v=k9--FtenEME)は「TLCが今後価値上昇すると思われる3つの理由」と題されており、TLCが値上がりする根拠なるものを挙げています。 価値が上昇する3つの理由として挙げられているのは 1. 発行枚数が限られている 2. アメリカ電子通貨市場に上場した時点でインフラが整っている 3. 中国人投資家の爆買い となっていますが、例えば発行枚数上限が何枚なのかどの様な仕組みで誰が発行枚数上限を監視しているのか情報がありませんし、インフラが整っているという第2項は意味が分かりません。中国人投資家が爆買いしてくれる根拠は中国では仮想通貨の代表格であるビットコインの流通が政府によって禁止され、資産隠しなどに困った中国人からビットコインに準じる地位を獲得する予定のTLCには需要が集まるという説明になっています。しかし中国では確かに銀行などの金融機関がビットコインを扱うことは禁止されたようですが個人としての取引は禁止されていないようです。 またビットコインの流通が中国で停止になったのならばTLCについても中国人が爆買いすれば同様に流通停止の対象になる可能性が高いはずです。「中国人の爆買い」が当てに出来るから価値が上昇するという説明には全く説得力がありません。 さらにこの動画には >独自の(TLCが通用する)オンラインショッピングモールを用意しています。 >中国の巨大オンラインマーケット「アリババ」で取り扱っている商品の一部をTLCで購入できるようにしたのです。 という説明が出てきますが、具体的にそのTLCが通用する「オンラインショッピングモール」の情報がありませんし、検索しても見つけることが出来ません。実際に仮想通貨として通用するようになり、実需が発生しなければ仮に発行枚数が限られているというのが真実であるとしても価値が上昇するとは到底思えません。会社の信頼性も極めて疑問である上に価値が上昇するという根拠は極めて薄弱と結論せざるを得ません。 |
2. 検証対象目次・索引 >