起業して 6 年目に突入した

時雨堂という会社を作って 6 年が経った。資本金 50 万円からスタートした会社だが、ありがたいことにまだ潰れていない。

2015 年にリリースしたリアルタイムな音声や映像を配信するミドルウェアがちらほらと売れてきて社員の給与を賄えるところまではきた。また今は新しい自社製品としてシナリオを Lua で書ける負荷試験ツールを作っている。これはあまり売れそうにない。

自社製品

自分が理想とする会社の経営方針が自社製品を前提とした考えなので、自社製品は売れなくても作っていくという方針。

売れるか売れないかは残念だけど運の要素がとても高い。今はリアルタイムな音声や映像を配信するミドルウェアである WebRTC SFU が売れているが、これも正直運の要素がとても高い。狙って出して売れたというわけではない。

狙って売れる製品を作るのは疲れる、作りたいものを作って売れるように頑張るほうが良い。

お手伝い

お手伝いをしたり、お手伝いをしてもらったり。

会社としては売上をあげ、利益を出すという事にコミットしていくのが重要だ。チャレンジをするのは難しい。お手伝いをすることで、売上を上げて会社の経営を安定化するのが最優先だ。

そんな時は社員よりもっと自由な立場でお手伝いしてくれる方に新しいことにチャレンジしてもらいそれを教えてもらうというのも良いと思っている。とはいえチャレンジして貰うのはコアな部分というよりは、コアに付随するあまり利益が上がらない部分。たとえば SDK とか。

売上

自社製品の開発に注力した時は思いっきり売上が下がったが(前年の半分)、それ以外は順調に売上が上がってきている。

特に今季は WebRTC SFU の売上が順調なこともあり、今までで一番の売上になりそうだ。ありがたい。

今後

自社製品を複数本もって、あとはそれを育てていきたいと考えている。リアルタイムな音声や映像配信という技術自体はよほどのことがない限りなくならないと考えているし、負荷試験の需要もなくならないだろう。

当面は社員を増やすつもりもないし、このまま。より良い自社製品を作って時雨堂のファンを増やしていければと思う。


蛇足だが、会社をたった5年だが経営してわかったことは、会社経営というのはとにかく運の要素が高い。そして運以外の要素を頑張るのが重要ということだ。

ブラックラグーン ロック
読史管見 胡寅