小泉元首相が痛烈批判 「原発ゼロは安倍政権では無理」
「『原発ゼロ』を実現するのは今の安倍政権ではムリ」「数年後に新しい首相が『原発ゼロ』を打ち出せば、近い将来、実現できる」
7日の外国特派員協会の会見で、こう安倍政権を突き放した小泉純一郎元首相(76)。原発ゼロを支持する小泉氏が語ったのは、安倍自民党や経産省、経団連など“原発推進派”に対する怒りだ。
「自民党は本来、さまざまな意見の集合体で、多数の国民の意見を尊重する政党。だから、支持を得てきた。しかし、原発問題では国民の意見を尊重していない。このまま原発政策を進めていったら、自民党は将来、過半数を取れなくなるだろう。核廃棄物の処分場さえないのに、なぜ政府は原発を認めるのか。今の経団連トップや電力会社は、収益・経営第一といった体質を反省してもらいたい」
現在稼働中の原発は、関西電力の高浜原発3、4号機と九州電力の川内原発2号機の計3基だが、関電は7日、今月14日に大飯原発3号機を再稼働する方針を示した。こうした原発再稼働の動きに、小泉氏は「現実を見ていない」と批判。こう持論を展開した。