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MMD杯をよく知っている人の意見表明のまとめ
今回、MMD杯の関係者からも貴重な意見がたくさん出ているので、とりあえずまとめを作成しました。
今後、他に関係者からの話題があればリンク追加していこうと思うので、これないよってのがあったらコメントで教えてください。6666AAP
一連の話題のきっかけになったブログ。動画投稿者としてのMMD杯認識と意見。6666AAPがMMD杯から離れた理由
ベホイミさんとカツオ武士(P)さんへのレスベホイミP
過去MMD杯に参加して、今現在参加していない理由についての意見表明。ベホイミがMMD杯から離れた極めてポジティブな理由。
カツオ武士P
第12回、13回で運営として活動されてた方の意見。自分がいた頃のMMD杯運営
かんなP
第1回~第4回までのMMD杯の主催の方からも今回の件の関連ツイートがあったので紹介しておきます。
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視聴者視点から見たMMD杯の問題の話その2
その1から続きます。
関連:6666AAPがMMD杯から離れた理由
パブリックな場ではあんまり話題にしたくなくて触れてなかったけど、6666AAPの話に触発されたので、MMD杯の諸問題についていろいろと。
特に、運営の腐敗を声高に叫ぶタイプのまとめサイトやら動画をそんなもんだと鵜呑みにしてしまっている人に。・MMD杯で問題とされていること、とは
話はだいぶさかのぼりますが、MMD杯はMMD以外で動画を作っている作者からすると目の上のたんこぶみたいなものだった、というのがまずあります。
最盛期には、杯開催直後はニコニコ動画のデイリー総合ランキングTOP100の半分近くが杯動画およびExなどの杯関連動画で埋まったりなんてことが実際にあったし、杯投稿の締め切り近くにはSMILEVIDEOの投稿サーバが激重になるなんてこともありました。ニコ童祭など他の有力イベントと比較してもここまでの影響があったユーザーイベントはおそらく存在しません。これだけ目立てば、妬みという名のヘイトを買います。
そして、妬んでいる一部の連中が暴走してヘイトを撒き散らし、便乗してマイリスト工作やら、脅迫、個人情報のさらし行為といった、ガチの犯罪行為をしでかす連中までが出てきた、というのがおおまかな経緯です。それらの嫌がらせ行為が参加者にまで波及して、MMD動画作者のモチベーションを削る事態になった、というのが主な問題になります。
・MMD杯運営の問題とは
結論から言ってしまうと、ヘイトぶつけてる人たちが言うところの運営腐敗はだいたい事実無根です。
運営腐敗を声高に叫ぶ感じのアジ動画やらまとめサイトしか情報源がない人には、運営がさも権力を持っているかのように見えているかもしれないですが、実際には彼らには権力と呼べるようなものはありません。
MMD杯と言うのは基本、お金の動かないイベントです。スポンサーは付いていないので賞金は出ないし、参加費用なども集めません。つまり、腐敗しようにも腐敗の原因となるようなエサが存在しない、ということです。
ここを理解しないと、MMDを良く知る人からは「まとめサイトしか見てない外野のたわごと」としか認識されませんので、スルーされ続けます。多少ヘイトぶつけられようと「いやがらせ動画? レギュレーション守って杯に参加するんなら別にいいんじゃね。無駄ないやがらせだと思うけどw」みたいな態度であおった側面はあったようですが、デイリー総合ランキングを占拠するほどの人気への嫉妬が根本原因ですので、おそらく殊勝に反応したところでやはり嫌がらせは受けたでしょう。
じゃあ、最善をつくしていたかといわれると、異論があるのは事実です。
6666AAPの苦言でも指摘されていますが、テーマ設定などで投稿者のモチベーションを落とさないようにする工夫の余地はあったのではないか、というのはあるかと思います。・工作について
MMD杯においての工作とは、基本的にマイリストに関する工作になります。
なぜMMD杯をはじめとしたランキング形式の企画がマイリストを最重要視するのかというと、マイリスト数が一番工作しにくい指標だからです。ただ、工作しにくいというだけで、システムの脆弱性を付く、クラッキングツールを利用するなどのあかん行為に手を染めれば可能、ということです。
工作されたかどうかを外部から知る方法は基本的にはありません。ニコニコ動画のシステム管理者レベルの権限がない限り、工作を正確に判別することはできません。デイリーでマイリスト数の増減をチェックしているとあからさまに工作したと思われる動きが見える、という状況証拠だけからの判断になります。人づてに聞いた話ですが、MMD杯参加作品に対して工作が入るようになったのは第7回(2011年8月開催)で、当初はランキング上位にいた一部の動画に対してマイリスト数を減らすような工作が行われていた形跡があったらしいです。
その後、東方アイマスなどのジャンル争いに工作で便乗されたと思しき事例が出てきて、工作の存在がわりと知れ渡るようになります。わざわざ投票締切日にマイリスト数がぴったりきり番になるよう調整するといった誇示行為が行われていますので、実際には愉快犯によるいたずらの側面が強かったのではないかと思います。
やがてそれがエスカレートして行き、グロ動画を投稿して工作でマイリスト数を上乗せするといった、投稿から計画的にマイリスト工作を見込んだ荒らし行為が行われるようになります。これはMMD杯を対象したものだけではなく、ニコニコ動画で日常的に行われていました。MMD杯はその巻き添えを食った形になります。・工作の対策について
マイリスト工作は基本的にニコニコ動画のシステム脆弱性を付いたものですので、対策もニコニコ動画の運営(システム管理者)とクラッカーとのいたちごっこになります。
一般ユーザーの集団に過ぎないMMD杯の運営側に出来ることはありません。一応年々対策は進んでいて、いつまでも同じ手段で工作は出来ないようになっているらしいのですが、そういう話が表立って出てくることはないのでただのユーザーに知るすべはありません。
また、脆弱性をつかない、複垢人海戦術といったやり方もあるようなので、ある程度の介入は防げないのが現状ではないかと思われます。今杯に関しては、そこまで悪意ある工作は目だっていないので、ニコニコ動画運営側の対応がある程度の成果を上げているのかも知れません。
・MMD杯運営メンバーを挿げ替えることはできないのか
もともと、MMD杯運営のメンバーは流動的で期ごとに新たにメンバーを募っていました。
それをやめたのは「募集時に運営メンバーに名乗りを上げて入り込み、他のメンバーの個人情報を某掲示板にさらすといった犯罪行為が行われたから」です。悪意ある攻撃の被害を受けてしまったため、防衛策としてメンバーの交代は現運営と親しい人、交流があって悪意なしと証明できる人に限らざるを得なくなったのが実情です。
このため、仮に、メンバーを解散しても、次に寄ってくる人間には、これまでMMD杯を妨害しようとしていた人たちがかなりの確率で混ざりこみますので、むしろ状況は悪化するでしょう。
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視聴者視点から見たMMD杯の問題の話その1
関連:6666AAPがMMD杯から離れた理由
パブリックな場ではあんまり話題にしたくなくて触れてなかったけど、6666AAPの話に触発されたので、MMD杯の諸問題についていろいろと。
特に、運営の腐敗を声高に叫ぶタイプのまとめサイトやら動画をそんなもんだと鵜呑みにしてしまっている人に。
・最初に
この件について、杯運営腐敗を叫んでいる人たちが良く使っているキーワードに「角川のごり押し/工作」というのがあります。
第十二回の選考員に角川が入っていので、艦これといった角川およびDMMゲームの関連動画を増やそうという意図があったという主張なのですが、100%デマです。
上記の6666AAPの指摘にもあるとおり、選考員の発表は直前過ぎて杯の上位に食い込むような動画はとても作れません。普段からMMD動画をチェックしていれば、当時、MMD杯よりも前に艦これ関係のユーザーモデルがものすごい勢いで公開されていて、投稿動画も急増してたのは知っているはずなので、このキーワードを口にする連中は外野のニワカと断定しても良いでしょう。
工作についても、(詳しくはその2で後述しますが)一般ユーザーの集団でしかないMMD杯運営に出来ることはありません。工作を放置したとか、工作をしているといった主張も角川のごり押し同様の外野の戯れ言と判断して良いと思います。
・そもそもMMD杯ってどういうイベントなのか
歴史的な話をさかのぼると、MMD杯はMMDが公開された約半年後に、ユーザーが勝手企画ではじめたイベントです。
タイトル、説明文、タグロックについて指定の要件を満たした動画を指定の期日に投稿するだけで、MMDを間接的にでも良いから使った動画であれば誰でも何作でも参加できます。
レギュレーションとか表彰の詳細についてはニコニコ大百科なり公式サイトにありますので割愛しますが、基本的な部分は今も変わっていません。
大前提として押さえておかないといけないのは、MMD杯は基本的にお金が動かないイベントである、というところです。
運営がやっている主要な作業は以下の通り
・テーマや投稿期間などのレギュレーションの決定
・投稿された動画のリストアップやレギュレーション違反などのチェック
・各種告知進行動画の作成、投稿、生放送
・特別選考員への交渉
・トロフィーモデルやロゴなどのデータ作成
同人誌即売会だと会場確保や準備にどうしてもお金が必要になりますが、ニコニコ動画上のタグロックイベントって会場費的なものはかかりませんので、基本ロハおよび有志の持ち出しでどうにかしている、というのが現状のはずです。もちろん参加費用などもありません。
これらの作業に特別な権限は必要ありませんし、お金も生まないので特定の誰かに便宜を図ってリベートを受け取る、みたいな利権もありません。
投稿される作品の傾向なんかも、運営はまったくコントロールできません。というか、レギュレーションや過去のテーマ設定を見る限り、コントロールが必要とは思ってないようです。
・なぜMMD杯はマイリスト投票を使うのか
MMD杯はMMDの知名度向上を目的として開催されています。マイリスト投票を促す形式にしたのは、デイリーランキングに登場するMMD動画を少しでも増やそうというのが第一の理由です。
言い方は悪いですが、要するに「MMD動画はこんなにすごいぞ」というのを誇示するのが目的のイベントだから、ということですね。
なお、杯に限らず、再生数やコメント数などの別の指標がランキングにほとんど使われないのは、それらがマイリストよりも工作が容易だからです。MMD杯以外のランキング動画などでも、簡単に工作されるから再生数もコメント数も指標として重視されることはなく、重視されないから工作されていないように見えているだけです。
・なぜMMD杯にすごい動画が集まるのか
単純に、すごい人たちがめちゃめちゃ時間かけて仕込んでるからです。
MMD杯は開催時期も動画のレギュレーションほぼ決まっています。このため、杯を一種の作業マイルストーンに定めて、半年、長ければそれ以上の期間をかけて5分半の動画をひたすらクオリティアップさせているすごい人がいるんです。
優れた技術を持つ人たちがものすごい時間をかけて動画を作るんだから、そりゃあすごい動画が集まるのも当然です。
というわけで、杯で優勝するような動画の再生数やマイリスト数がすごいのは、人気のジャンルで動画の出来がよいからです。(工作など例外はありますが)
・MMD杯に参加すると何か良いことがあるのか
動画の再生数、マイリスト数や再生数がちょっとだけ伸びることがあります。以上。
誤解してる人が多いけど、MMD杯で優勝しても自己満足以上のメリットってないです。単純にマイリスト数が上がって露出が増えるので作者本人の知名度、注目度は上がるかもしれないですが、それってMMD杯だからではなくて、そんだけの作品を作ったからであって、MMD杯のおかげかといわれると多分違います。
加えて言えば、再生数やマイリスト数が伸びるといった効果は限定的です。杯に参加しているから、という理由だけで見てもらえるケースももちろんあるかと思いますが、ごく一部の人気投稿者以外にとっては、すごい動画がいっせいに投稿されて埋もれるので普段に比べて不利、といのが実情ではないかと思います。その2に続きます。
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