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殺人より嘘の方が罪深い? 木村一八著『父・横山やすし伝説』発売を受けてコメント【語り:東浩紀×久田将義×吉田豪】

 2月24日に故・横山やすし氏の息子である、木村一八氏著『父・横山やすし伝説』が発売。木村氏がこれまで語ることのなかった、かつて一世を風靡した漫才師であり、父である横山氏とのエピソードが語られています。

 上記について、久田将義氏吉田豪氏が、パーソナリティをつとめるニコニコ生放送『タブーなワイドショー』にて、ゲストの東浩紀氏とともに、発売された書籍について言及。書籍には「殺人より嘘の方が罪が重い」「愛人との密会の言い訳に息子を連れて行っていた」など、衝撃的な内容の数々が記されていました。

『父・横山やすし伝説』。画像はAmazonより

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「嘘は殺人よりも重い」と語った父・横山やすしがついた嘘

左から久田将義氏東浩紀氏吉田豪氏

東:
 改めて調べてビックリしたんですけど、横山やすしって51歳で死んでるんですね。

久田:
 そう、若い。

吉田:
 だから、全盛期30代なんですよ。

東:
 ビックリした。

吉田:
 殴られたりとか、吉本解雇されたのって、まだ若いんですよ。あんなに大ベテランに見えていた頃が30代ですからね。

久田:
 これからでしょう。松本人志さんも50歳くらいですもんね。

東:
 その通りだ。

吉田:
 木村一八さん、一時期よく一緒に仕事してたんですよね。

久田:
 え? そうなの?

吉田:
 そうです。僕の単行本にも入ってますよ!

久田: 
 失礼しました(笑)。そうだっけ?

吉田:
 実は僕が木村一八さんの話し聞き手になって、「やすし本を出す」っていう話も、昔あったんですよ。でも、僕のスケジュールも合わなくて流れたんですけど、それがようやくこういう形で出た、という流れなんですけどね。

 横山やすしさんの家では、殺人より嘘の方が罪が重い、というルールだったんですよ。殺人というのは、やむにやまれぬ理由がある場合がほとんどだけど、嘘というのは「自己保身で自分を守る為につく」のであり、それは許せないと。

東:
 なるほど。

吉田:
 だから、お前も嘘だけはつくな。殺人はしてもいい。って言われて育ってきた人で。

東:
 (笑)。

吉田: 
 ところが、木村一八がグレてしまった。なぜかと言ったら、小学生の時にやすしさんに連れて行かれて、「ちょっと一八と遊んで来る」と言い、家を出て行ったら、それが愛人との密会で

東:
 ああ……。

吉田:
 愛人との密会の言い訳に、木村一八を連れて行って。

久田:
 なるほど。

東:
 そりゃグレるわ。

吉田:
 隣のベッドで寝てる時に、セックスとかしていたらしいんですよ。

東:
 そりゃダメだ。

久田:
 (笑)。

吉田:
 で、家帰って来て、「お父さんと何やってたの?」って言われて。一番やっちゃいけない嘘をつかざるを得なくなって、「親父信じられない」となって、グレていくんですよ。

東:
 そこは「親父、セックスしましたよ」って真っ直ぐ言ってほしかったですよね。

吉田: 
 やっぱ嘘はいけないんで言いますって(笑)。

久田:
 (笑)。

吉田:
 家訓を裏切らなきゃいけなかったことで、何なんだ? ってなっちゃったんですよ。

東:
 そりゃそうだよね。尊敬してたんだろうしな。

木村一八「タクシー暴力事件」の真相

久田:
 『生身の暴力論』でも書きましたけど、木村一八さんも横山さんも、タクシーの運転手を殴るのは本当にダサい。

『生身の暴力論』。画像はAmazonより

吉田:
 うん。ただ、それの真相もこの本にはちゃんと書いてあって。

久田:
 ああ、そうなの?

吉田:
 実は最初に原田喧太が絡んで、それをかばっての暴力だった、とか。

久田:
 なるほど。ふーん。

吉田:
 原田喧太がその後、一切フォローも何もしてくれなくて。当時、原田喧太と付き合ってた相楽晴子が、「あんたそれおかしいよ」と言ってくれたりとか。

 だからあの時、本来名前が出ないはずの未成年だった木村一八があれだけ報道されたのは、まず、やすしさんがタクシーの運転手に暴行して、そのあと息子もやった、というのが大きかったんですね。

久田:
 そうなんだよね。暴行は本当によくないと思う。

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