整理整頓の基本は「捨てる」です。
まずは「捨てる」を終わらせない限り、部屋は片づかないと思って間違いないです。
捨てるのは難しくないです。
ただし正しい思考と「慣れ」は必要です。
まずはあなたが「捨てられない理由」を知りましょう。
捨てられない8つの理由
整理収納アドバイザーが学習する「捨てられない原因」は以下の8つです。
- 迷信を気にしている
- 「しつけ」のツケ
- 壊れていないから
- 欠陥がないから
- しがらみによるもの
- 小さいから
- 捨て方が分からない
- 高かったから
「一番わかりやすい整理入門/澤一良」より一部抜粋
ひとつずつ見ていきます。
この1冊で自宅の片づけに関する知識はほとんど得られます
1.迷信を気にしている
人形を捨てると呪われる…的なものです。
ぬいぐるみなど「目があるもの」は捨てにくいですね。
しかし「嫌だな」「捨てたいな」と思いながら持ち続けることも、人形にとっては可哀想なことです。
ひな人形や五月人形などは、寺社で供養してもらって手放しましょう。
ぬいぐるみは、キレイな紙袋に入れ「今までありがとう」と声がけし、塩を振ってから処分を。
それだけで不思議とすんなり手放せます。
袋に入れるときは下向きにする、もしくは白い薄紙で目隠しをしてあげるといいですね。
2.「しつけ」のツケ
「モノは大切にしましょう」
わたしたちはそう言われて育ちました。
モノが不足していた昔は、捨てることは「悪いこと」でした。
しかしモノ余りの現在、不要なモノを捨てないこともまた「悪いこと」となりつつあります。
「不要品は処分し、必要なモノは大切にしましょう」
これが、これからのしつけになるのでしょうか。
3.壊れていないから
壊れていないと捨てづらいです。
しかし古くなって「壊れていないけど、使いにくい」モノであれば処分しましょう。
それは「便利に使うことができる」という機能が「壊れた」とも言えます。
「壊れていないけど、今は使っていない」これも処分対象です。
4.欠陥がないから
これはちょっと分かりにくいのですが、コーヒーカップを例にして説明します。
コーヒーカップはカップとソーサーでひと組です。
しかし大抵カップが先に割れるんですよね…。
残ったソーサー。
あまり使っていないので、キレイな状態です。
しかしコーヒーカップのソーサーにはカップ用のくぼみがあり、単独で使用できません。いくら壊れていないとしても、使い道がないので処分しましょう。
片方の手袋や靴下、お鍋のフタなども、これに当たります。
5.しがらみによるもの
「プレゼントでもらったモノが捨てられない」
断捨離あるあるですね。
しかしプレゼントとは本来、気持ちを贈るもの。
プレゼントを受け取り、気持ちを受け取ったら、役目は終了しているのです。
もらった後の所有権はあなたにあります。
どのように扱おうと、あなたの自由なのです。
とは言え、容赦なく処分するのは気が引けますね。
もらったら、使用後の感想を述べるなど、こちらからも感謝の意を伝えましょう。
そして必要がなければ、頃合いをみて処分します。
6.小さいから
これは意外と盲点です。
小さいから・邪魔にならないから、とっておこう。
特にアクセサリー類は、とっておきがちですね。
ピアスひとつを捨てたからといって、ジュエリーボックスの大きさは変わりません。
しかしどんなに小さいものでも、不要品が家にあるだけでもやもやします。
自分がスッキリ気持ちよく過ごすために、小さなものであっても処分しましょう。
7.捨て方が分からない
最近のゴミ分別はとても細かくて、どうやって捨てればいいのか分からないことが多いです。
例えばおもちゃ。
ほとんどがプラスチックでできているけど、ネジは金属。
これは燃えるゴミ?不燃ゴミ?
答えは自治体によって違うので、市/区のHPなどで調べる必要があります。
パソコン・エアコン・冷蔵庫の処分も迷いますね。
これらは面倒でもやらないと、モノは家に居座ったままです。
ひとつひとつクリアしていきましょう。
8.高かったから
女性が服やバッグを捨てられない原因は、これが多いでしょう。
例えば奮発して買った2万円のブラウス。
素材がシルクで汚すのが怖く、2〜3回しか着ていません。
デザインも古いし、ちょっとキツイ。
「でも高かったから捨てられない」
しかし今、手元にあるブラウスは買ったときそのままの価値はありません。
ブラウスの値段の中には、
- 最新のデザインの価値
- 買うときのドキドキ感
- 着たときのうっとりした気持ち
- 着て出かけたときの思い出
これらが含まれていて、時間とともに減価償却されていくのです。
ほとんど着ていなかったら「買ったときのドキドキ感」に5千円払ったのかもしれません。
しかしこれは買い物というエンターテイメントを楽しんだ金額だと割り切り、それが嫌だったとしたら、次回同じ失敗をしないようにしましょう。
「次回への勉強代」もブラウスのお値段に含まれていたということです。
捨てるのはツラいけど、次回に活かす
モノを捨てることは、痛みを伴います。
なるべくなら捨てたくない、そう思います。
頑張って捨てたら、今度は買うときにも気をつけましょう。
「買い方」についての記事はこちらです▼
捨てると買う。
その両方のバランスがとれるようになると、暮らしが格段にラクになります。