暮らしを整える100のヒント

written by 整理収納アドバイザー*ワタナベリカ

14*【捨てられない原因】8つの理由・納得して捨てよう

整理整頓の基本は「捨てる」です。
まずは「捨てる」を終わらせない限り、部屋は片づかないと思って間違いないです。

捨てるのは難しくないです。
ただし正しい思考と「慣れ」は必要です。

まずはあなたが「捨てられない理由」を知りましょう。

捨てられない8つの理由

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整理収納アドバイザーが学習する「捨てられない原因」は以下の8つです。

  1. 迷信を気にしている
  2. 「しつけ」のツケ
  3. 壊れていないから
  4. 欠陥がないから
  5. しがらみによるもの
  6. 小さいから
  7. 捨て方が分からない
  8. 高かったから
      「一番わかりやすい整理入門/澤一良」より一部抜粋

ひとつずつ見ていきます。

1.迷信を気にしている

人形を捨てると呪われる…的なものです。
ぬいぐるみなど「目があるもの」は捨てにくいですね。

しかし「嫌だな」「捨てたいな」と思いながら持ち続けることも、人形にとっては可哀想なことです。

ひな人形や五月人形などは、寺社で供養してもらって手放しましょう。

ぬいぐるみは、キレイな紙袋に入れ「今までありがとう」と声がけし、塩を振ってから処分を。
それだけで不思議とすんなり手放せます。

袋に入れるときは下向きにする、もしくは白い薄紙で目隠しをしてあげるといいですね。

2.「しつけ」のツケ

「モノは大切にしましょう」
わたしたちはそう言われて育ちました。

モノが不足していた昔は、捨てることは「悪いこと」でした。
しかしモノ余りの現在、不要なモノを捨てないこともまた「悪いこと」となりつつあります。

「不要品は処分し、必要なモノは大切にしましょう」
これが、これからのしつけになるのでしょうか。

3.壊れていないから

壊れていないと捨てづらいです。
しかし古くなって「壊れていないけど、使いにくい」モノであれば処分しましょう。
それは「便利に使うことができる」という機能が「壊れた」とも言えます。

「壊れていないけど、今は使っていない」これも処分対象です。

4.欠陥がないから

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これはちょっと分かりにくいのですが、コーヒーカップを例にして説明します。

コーヒーカップはカップとソーサーでひと組です。
しかし大抵カップが先に割れるんですよね…。

残ったソーサー。
あまり使っていないので、キレイな状態です。

しかしコーヒーカップのソーサーにはカップ用のくぼみがあり、単独で使用できません。いくら壊れていないとしても、使い道がないので処分しましょう。

片方の手袋や靴下、お鍋のフタなども、これに当たります。

5.しがらみによるもの

「プレゼントでもらったモノが捨てられない」
断捨離あるあるですね。

しかしプレゼントとは本来、気持ちを贈るもの。
プレゼントを受け取り、気持ちを受け取ったら、役目は終了しているのです。

もらった後の所有権はあなたにあります。
どのように扱おうと、あなたの自由なのです。

とは言え、容赦なく処分するのは気が引けますね。
もらったら、使用後の感想を述べるなど、こちらからも感謝の意を伝えましょう。
そして必要がなければ、頃合いをみて処分します。

6.小さいから

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これは意外と盲点です。

小さいから・邪魔にならないから、とっておこう。
特にアクセサリー類は、とっておきがちですね。

ピアスひとつを捨てたからといって、ジュエリーボックスの大きさは変わりません。
しかしどんなに小さいものでも、不要品が家にあるだけでもやもやします。

自分がスッキリ気持ちよく過ごすために、小さなものであっても処分しましょう。

7.捨て方が分からない

最近のゴミ分別はとても細かくて、どうやって捨てればいいのか分からないことが多いです。

例えばおもちゃ。
ほとんどがプラスチックでできているけど、ネジは金属。
これは燃えるゴミ?不燃ゴミ?

答えは自治体によって違うので、市/区のHPなどで調べる必要があります。

パソコン・エアコン・冷蔵庫の処分も迷いますね。

これらは面倒でもやらないと、モノは家に居座ったままです。
ひとつひとつクリアしていきましょう。

8.高かったから

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女性が服やバッグを捨てられない原因は、これが多いでしょう。

例えば奮発して買った2万円のブラウス。
素材がシルクで汚すのが怖く、2〜3回しか着ていません。
デザインも古いし、ちょっとキツイ。

「でも高かったから捨てられない」

しかし今、手元にあるブラウスは買ったときそのままの価値はありません。
ブラウスの値段の中には、

  • 最新のデザインの価値
  • 買うときのドキドキ感
  • 着たときのうっとりした気持ち
  • 着て出かけたときの思い出

これらが含まれていて、時間とともに減価償却されていくのです。

ほとんど着ていなかったら「買ったときのドキドキ感」に5千円払ったのかもしれません。
しかしこれは買い物というエンターテイメントを楽しんだ金額だと割り切り、それが嫌だったとしたら、次回同じ失敗をしないようにしましょう。
「次回への勉強代」もブラウスのお値段に含まれていたということです。

捨てるのはツラいけど、次回に活かす

モノを捨てることは、痛みを伴います。
なるべくなら捨てたくない、そう思います。

頑張って捨てたら、今度は買うときにも気をつけましょう。
「買い方」についての記事はこちらです▼

100hints.hatenablog.com

捨てると買う。
その両方のバランスがとれるようになると、暮らしが格段にラクになります。