<JR東海>異常早期発見へ 赤外線センサー19年度に増設
新幹線「のぞみ」台車に亀裂が見つかった問題を受け、JR東海は7日、異常を早期発見するため、現在沿線2カ所にある赤外線センサー「台車温度検知装置」を2019年度中に増設すると発表した。今春から乗務員の訓練も始める予定で、柘植康英社長は「ハード、ソフト両面でさらなる安全の向上に努めたい」と述べた。
検知装置は15年、東海道新幹線の神奈川県小田原市の酒匂(さかわ)川と愛知県豊橋市の豊川の鉄橋に設置された。台車の亀裂問題では、昨年12月11日に列車が通過した際に床下の温度上昇を検知したが、基準値以内だったため警報は出なかったという。このため、JR東海は同14日に基準値を引き下げる対応策を取った。
増設は東海道新幹線が対象だが場所や数は未定。柘植社長は山陽新幹線についても「JR西日本と連携し、取り付けていきたい」と言及した。
また、今年6月から新幹線の運行を管理する東京、大阪の両指令所に専門の車両技術者を常時配置し、走行中の車両の状態などを確認できる端末も新設する。4月には約1500人の乗務員に対し、異常発生時の臭いや音などを体感する訓練も始めるという。
一方、JR東海所有の新幹線の台車について、亀裂が見つかったJR西日本所有の車両と同じ川崎重工業製で台車枠の板厚が基準値より薄かった46台中、既に11台を交換したという。今年中に全台を取り換える。【黒尾透】