「アニメはオワコンじゃないのか?」という声が、かすかながらあちこちから囁かれるようになった。
あー、とうとうか、と思う。

僕は「宮﨑御大が引退してから5年、いや2年」と言い続けてきたが、肝心の御大の「引退撤回」により、アニメの寿命は何とか延びたかも?と思えた。

しかし、覆水盆に返らず。
アニメが世間を騒がせる瞬間は大きく減っている。

特にTVアニメはもうダメだ。
作るだけ無駄、売っても無駄な状況が続いている。
まだ酔狂な出資者がワラワラ寄ってきているようだが、リスクは未だかつてないほどだと思った方がいい。
儲けたければ、アニメなんか最初からやるな。

かと言って劇場アニメはどうだろう?
今年は去年より更に厳しい興行になるだろう。
細田さんの新作も余程のパワープレイがないと厳しいと思う。


誰のために作っているのか。
何のために作っているのか。
果たして面白いのか。
自分が面白いと思って作っているのか。


提案だが、マーケティングなんてロクにできない脳味噌ゼロのゴミプロデューサー・ゴミ委員会ばかりなのだから、今こそ(本当にまだ出資の余裕があるならば)自由に作ってみてはどうか?
どうせ売れないなら好き勝手すればいいのだ。
その開き直りが『ポプテピピック』にはある。

アニメはいつだってカウンターカルチャーだ。
マーケティングが通用するはずがない。
むしろそれに逆らう精神が、マインドが、歴史的にアニメをここまで根付かせてきたのだ。

今の雁首揃えたバカプロデューサー供にそれができるのか?
できぬまま、まだマーケティングだと解りもしない嘘を吐きとおすならば、TV業界もろとも「オワコン」と化すのはもう秒読み態勢だと思う。


今何人たりとも、儲けるためにアニメをやってはいけない。
そんな時代はもう終わった。