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【格闘技】

<ドラゴンゲート通信>Kotoka引退 最後は兄弟マッチ制す

2018年3月8日 紙面から

引退セレモニーを終え胴上げされるKotoka(上)=後楽園ホールで(七森祐也撮影)

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 元オープン・ザ・ブレイブゲート王者のKotoka(28)が、6日の東京・後楽園ホール大会を最後に引退した。引退試合として、ドラゲー主力勢による10人タッグ戦に加え、弟の椎葉おうじとの最初で最後のシングル戦が急きょ組まれた。大会終了後には選手たちから胴上げされ、観客も最後まで大きなコトカコールを送った。

 トークは苦手というKotokaは、全試合が終わった後、用意してきた手紙を観客に読み上げた。「10年間、ありがとうございました。体は小さいですが、自分を信じてやってくることができました。これから、新しいチャレンジを始めます」

 熊本県南小国町生まれで、164センチ、66キロ。主に中軽量級のブレイブゲート戦線で活躍し、端正な顔立ちと無駄のない肉体でファンも多かった。だが、小兵ゆえにけがも多く、長期戦線離脱したことも。デビュー10年を迎えることもあり、区切りをつけたいとして引退を決意した。

 引退試合は望月成晃、YAMATO、CIMA、吉野正人、土井成樹らオールスターが参加しての10人タッグ戦。Kotokaは先輩たちから集中砲火を浴び、25分0秒、YAMATOのギャラリア(オリジナルのパイルドライバー)に沈んだ。

 その直後、弟の椎葉が突如リングイン。「まだ一度も試合をしていないじゃないか」と涙ながらに対戦を直訴した。その兄弟対決は、肉親同士にしかできないような激しい肘打ちとキックの応酬となり、最後は2分40秒、最も得意にしたコーナー最上段から飛び上がってのカルデラ(ダイビング・フットスタンプ)で兄が勝利。試合後は2人とも、リングに大の字になって天井を見上げた。

 最後に10カウントが鳴らされ、Kotokaはリングの四方に両手を上げてファンに感謝を表した。今後の進路は明らかにしていない。 (大西洋和)

 

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