「ファッションを楽しみたいけれど、お金はかけたくない」という人にピッタリなのが、月額定額で洋服を借りられるファッションレンタル。「持たないオシャレ」でどこまで楽しめるのか? 話題のサービスの実力を調査してみた!
「突然のデートに着ていく服がない」「忙しくて服を買う時間がない」「いつも似た服ばかり選んでしまう」……クロゼットの前でそんな悩みを抱いたことがある人は多いはず。シーンに合わせてオシャレに気を遣いたいけれど、洋服選びにお金や時間をかけたくないという人にオススメなのが、近年広まりつつあるファッションレンタルだ。
サービスは大きく分けて2種類。自分が選んだ洋服が届くパターンと、専属スタイリストに提案してもらった洋服が届くパターンだ。どのサービスもクリーニング不要で返却ができ、気に入ったアイテムがあればお得な価格で購入することも可能。
レンタルだからこそ、普段は着ないデザインに挑戦したり、1回着てすぐ返却し、たくさんのアイテムを試したりすることもできる。ファッションの楽しみ方の幅がぐんと広がるというわけだ。
自分に合ったファッションレンタルサービスを見つければ、お得&スマートに「持たないオシャレ」を追求できるはず!
現在、さまざまなファッションレンタルサービスが登場しているため、自分に合ったサービスを見つけるのは難しいもの。そこで今回は、ファッションレンタル初心者の編集スタッフが話題の5つのサービスを実際に使って、気になるアイテムを借りてみた。
メンズアイテムは男性スタッフが、レディースアイテムは女性スタッフがそれぞれチェック。各サービスの特徴や届いたアイテムなどをレポートする。
■ leeap
■ KASHI KARI
■ MECHAKARI
■ SUSTINA
■ airCloset
leeap
月額8,424円でスタイリストが選んだアイテムが4点(2コーディネート)届くメンズ向けファッションレンタルサービス。
最初にライフスタイルや洋服のサイズなどを登録し、その後は担当スタイリストとLINEでやり取りして洋服の好みや着用シーンなどを相談。2~3日後にスタイリストがセレクトしたコーディネートが届く。アイテムは休日に着られそうなカジュアルなものが多め。
月額14,904円でジャケットをレンタルできるビジネスプランもあるので、ライフスタイルに合わせて選びたい。
今回届いたのは、ギンガムチェックのシャツ、デニム素材のシャツ、黒ボーダーのカットソー、紺の綿パンの4点。
leeap |ベーシックで着回しがしやすそうなアイテムだ
カジュアルプランを申し込んだところ、届いたのはボーダーやチェック柄といったべーシックなアイテム4点。スタイリストとの相談の際に「遊び心があるコーデ」を希望したので派手めのアイテムが届くと予想していたが、意外と無難なアイテムが届いたという印象。もしかしたら初回だからかもしれない。
とはいえ、スタイリストに何度も相談できて、コーディネートを丸ごとレンタルできる点は、洋服選びに自信がない人やファッションにお金をかけたくない人にとって便利なサービスといえる。
(1)LINEでスタイリストに何度でもコーディネートの相談ができる
(2)3ヵ月25,272円で12アイテムをレンタルできる
KASHI KARI
2,500種類以上のネクタイ、チーフ、カフス、タイピンなどから気に入ったアイテムを選べるサービス。プランはシルバー、ゴールド、ブラックの3つ。
もっとも手軽なシルバープランは月額3,888円で、「Paul Smith」「Calvin Klein」などの有名ブランドのネクタイが上限3アイテムまで借りられる。
最上位のブラックプランは月額13,608円と少々値段が上がるが、「HERMES」「Brioni」などの世界最高級ブランドのアイテムが上限5アイテムまで借りられると思えばお手頃かも。
紫のネクタイは「Paul Smith」(7,560円相当)、ストライプのネクタイは「SHIPS」(5,184円相当)、ドットのチーフは「TAKEO KIKUCHI」(3,780円相当)
KASHI KARI|毎日違うネクタイでオシャレに!
今回はシルバープランに登録して3点をレンタル。アイテムがコンパクトなため、ポスト受取ができるのが便利だった。新品のように袋に入っていてアイテムの状態も良好。
とにかくアイテム数が多いので、毎日ネクタイをするビジネスマンならいろいろなデザインのネクタイに挑戦できて楽しめるはず。チーフやカフスも充実しており、結婚式など必要な時だけレンタルで済ませられるのは手軽でいい。
返却は同封のレターパックでポストに投函するだけ。面倒な手間がかからないので忙しい人にピッタリ。
(1)1日約120円~で2,500以上のアイテムから選べる
(2)1回3アイテム~借りられて、交換回数は無制限
MECHAKARI
「earth music&ecology」「SEVENDAYS=SUNDAY」などのブランドを手掛けるストライプインターナショナルが運営するファッションレンタルサービス。
月額6,264円で1回3アイテム借りられるベーシックプランをはじめ、4着借りられるスタンダードプラン、5着借りられるプレミアムプランがある。
届くのはすべて新品で、定番アイテムはもちろん今年のトレンドアイテムも多数。気に入ったアイテムは割引価格で購入できるほか、60日間借り続けるとそのままプレゼントされるというサービスもある。
借りたアイテムは、メンズ「SEVENDAYS=SUNDAY」のカーディガン(6,469円相当)、ストライプシャツ(3,769円相当)、レディース「RAY CASSIN」の幾何学柄ガウンピース(5,292円相当)
MECHAKARI|新作アイテムがたくさん!
アプリでアイテムを選ぶ際に、人気アイテムランキングや、モデルが着用したコーディネート画像をチェックすることができるので、ショッピングサイトを眺めているような感覚でお気に入りのアイテムを探すことができる。
今年のトレンドアイテムも豊富で、「今年だけの流行かも」と買うのをためらうようなアイテムも気軽に試せる。お気に入りの新品アイテムが月額1点2,000円相当で借りられて、2ヵ月借りたらもらえるのだから、かなりお得といえそう。
(1)人気ブランドの新品&トレンドアイテムを気軽に試すことができる
(2)60日間借り続けたら自分のものになる!
SUSTINA
数万点の洋服、バッグ、アクセサリーから気になるアイテムをレンタルできるサービス。
90日間契約を前提に、月額4,212円で90日間15アイテム借りられるプランをはじめ、最大100アイテムを借りられるプランまであり、まさにクローゼットをまるごとレンタルするような感覚で楽しめるレンタルサービスだ。
違うアイテムを借りたくなったら交換することも可能(交換回数はプランによって異なる)。メンズ、レディース、キッズアイテムとそろっているので、家族で活用するのもアリかも。
赤のダウンと緑のセーターはメンズアイテム。レディースは、「IENA」のトップス、「SHIPS」のタイトスカート、紺のミニショルダーバッグなどをレンタル。
SUSTINA|たくさん借りられる!
アプリでアイテムを選んでいる時はアイテム写真がいまいちだなと思ったけれど、実際に届いたアイテムはクリーニングされたきれいな状態だったのでひと安心。
とにかく安く、たくさんのアイテムを借りられるので、「ファッションは楽しみたいけれど、自分で所有するアイテムはできるだけ減らしたい」という人にピッタリ。
季節の変わり目にレンタルすれば、衣替えの手間もかからない。ただし、人気ブランドのアイテムは貸し出し中のことが多いので、理想のクローゼットを作るためには多少の運が必要かも。
(1)一度に借りられるアイテム数が多く、しかも安い!
(2)洋服のほか、バッグ、アクセサリーも充実!
airCloset
毎回、スタイリストが選んだ3アイテムが届く女性向けのファッションレンタルサービス。オンオフ問わず活用できるアイテムが豊富にそろっているのが魅力。
事前に自分の好みのアイテムやサイズを登録しておくとスタイリストがそれを参考にアイテムを選んでくれて、やりとりを重ねるうちに、より自分好みのアイテムが届くようになる。
月額10,584円のレギュラー1ヵ月プランの場合は、交換回数が無制限。返却するとすぐに次のアイテムが届くので、いろいろな洋服をレンタルしたい人にオススメ。
今回届いたのは、ボリューミーな袖が特徴の青のカットソー(9,072円相当)、白のシャツワンピ(19,116円相当)、べージュのタイトスカート(13,824円相当)の3点
airCloset|3点で4万円相当!
登録したサイズや好みの情報をもとにスタイリストが洋服を選んでくれるということで、何が届くかわからないドキドキ感があった。
実際に届いたのは、オフィスに着ていけそうなきれいめアイテム3点。自分では選ばないような洋服がコーディネートされて届くということもあり、忙しくて洋服を買いに行く時間がない人や、いつも同じような洋服を着てしまっている人にオススメのサービス。
マイページでアイテムごとの着こなし方アドバイスをしてくれるので、手持ちの洋服とも組み合わせやすい。
(1)10,000円を超えるアイテムが届く
(2)スタイリストが流行を意識してコーディネートを提案してくれる
手軽な金額でたくさんのアイテムを借りられるのがファッションレンタルの魅力。高級ブランドのアイテムを借りたり、スタイリストに提案してもらったりなど付加価値を楽しむこともできる。
自分の洋服を減らしてシーズンごとにレンタルするもよし、新しいコーディネートに挑戦してみるもよし。自分のライフスタイルに合わせて、賢くファッションレンタルを活用してみては。
文=村上佳代
写真=小林友美
イラスト=なとみみわ
※「CHINTAI2017年12月号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています
※雑誌「CHINTAI」2017年12月22日発売号の特集は「引っ越しでトクする本」。こちらから購入できます(毎月24日発売)
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