JR桜井線などに新型車両導入へ

JR西日本は、桜井線と和歌山線の全線におよそ100億円を投じて新型車両を導入することを決めました。
これはJR西日本の川井正大阪支社長が、7日、奈良県庁で開いた会見で明らかにしたものです。
それによりますと、導入される新型車両は、緑色を基調とした外観で、車内には多機能トイレや車いすスペースが設けられるほか英語で情報を表示する装置やICカードの読み取り機も完備し急増する外国人観光客の利便性も高めているということです。
JR西日本はおよそ100億円をかけて桜井線と和歌山線に合わせて56両を導入し、来年の春から再来年にかけて順次、最長で50年近く使われてきた現在の車両と入れ替えるということです。
桜井線と県内の和歌山線とを合わせた1日あたりの利用客数は沿線での人口減少に伴って平成27年までの15年で16%あまり減ったということですが、JR西日本では新型車両の導入をきっかけに、地域と連携した沿線のまちづくりや観光振興にも取り組みたいとしています。
川井支社長は、「乗客はじり貧の路線ではあるが、沿線の歴史や文化はこれ以上ないほど奥深く、世界的にもポテンシャルは高い。新型車両の導入を未来に向けてこの地域の価値を高めるきっかけにしていきたい」と話しています。