(cache)クラシカロイド2期22話「バッハクラクラニーベルング」感想

全国1億3千万人のクラシカロイダーの皆様、こんにちは。i14wanderです。

クラシカロイド第2シリーズ（2期）22話の感想を書きました。

※他の第2・第1シリーズの感想はページ末尾の「関連記事一覧」からご覧いただけます。

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♪22 バッハクラクラニーベルング
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♪22 バッハクラクラニーベルング

エピソード情報

全体を通しての感想

バッハ様と日芽歌さんのあてどなき旅路（買い物）回。

バッハ様が意外と押しに弱い人だったのが面白かったです。
それと、ワーグナーがみんなのムジークを奪って世界を支配するニーベルングの指環を手に入れたようなものなどと言っている展開自体にはワクワクできそうな気配がしました。

しかし、こんなことを言うのは大変心苦しいのですが、私は本筋のストーリーを面白いとは感じられませんでした。
なぜかというと、話がダレてるからです。

まあ、もう自分の中では予想できていたことではありました。1期も序盤と終盤は話のダレ具合が半端なくて観ているのがつらかったので。さらに正直言うと、2期も1期ほどではないけど序盤はダレてると思っていました。
今回は自分のこのモヤモヤにケリをつけるために、なぜ話がダレてると感じたか詳しく書きます。興味のある方だけご覧ください。

以下では、まず面白かった場面の感想を書いています。
そのあとに、22話の本筋を楽しめなかった理由について書いています。

面白かったところ

小ネタはいつも通り安定していました。特に今回は歌苗ちゃんと音羽ロイドたちがシリアス役に回ってしまっているため、奏助・日芽歌さん・バッハ様に癒されました。

Aパート

バッハ各地を回りながら買い物を、ああいや、キョーゴを探し続けているが……
さすが日芽歌さん、とんでもなくマイペース。もう旅の主目的すり替わってるだろｗ
バッハその可能性はほとんど、……クッ……
アルケー社の陰の支配者だったバッハ様が、日芽歌さんの荷物持ちになり下がって反論もできないでいるってのが面白いですね。意外と押しに弱い人なのかしら。
メールでクラクラの新曲のデータを送信
三弦さん宛てに送ったのですね。
私、前回の記事に書いた予想ではてっきりワーグナーが三弦のメールフォルダも監視してるんじゃないかと思って手渡しにしたんですが、考えすぎでしたね。ワー君は一度成功してしまえばそういう細かいところには気が付かないタイプですか。ぽいわー。
日芽歌あなたならまだまだ持てるわ。さあ早くいらっしゃーいバッハはぁい
素直すぎるｗ　完全に日芽歌さんの押しに負けているｗ
奏助ってオレ楽譜読めねぇし
衝撃の新事実。楽譜が読めなくても作曲ってできるんですか？　こいつはたまげたなあ。
チャイバダと歌苗ちゃんにひたすら突き飛ばされる奏助
安定のポンコツ具合。扱いがひどくても全然へこたれないその厚かましさ、好きだよ。

Bパート

パッド君あんまり聞かない方がいいですよ、吐き気がしてきますから
辛辣すぎワロタ。ドボちゃんもドン引きしてるし。
「愛だけがすべてじゃない！」
音羽ロイドたちが楽器担当なのは納得できないけど（後述します）、曲自体は楽しいです。だんだん音が増えて賑やかになっていくの、ワクワクします。
日芽歌いたー！　バッハちゃんバッハあぁあ～、すいません！
シリアスっぽい独白を容赦なく中断しに来る日芽歌さんナイス。
バッハ様は頑張れ、超頑張れ（笑）。またもやニアミスしてるぜ。
ワーグナーほなまたネクストレボリューションやで～！
ドイツ生まれのくせに無理すんなよｗ
ワーグナー許せない。たった350人でも、ボク以外の音楽に民衆がなびくなんて……！
また「民衆」言っちゃったよワー君。ワーグナーっぽくて好きだわ。
またもやグッズの宣伝
馬男と牛子、俳優業が儲からないからこうして地道にアルバイトしてるんだろうなあ（しみじみ）。
最後のワーグナーイ"ェーーーはちょっと噴いてしまって悔しかった。
まだチケットが残ってる
うーん、人気が翳ってきたってこと？　そんなん他の地方のファンに売りつければいいんじゃないかと思うのですが、仕組みがよく分かりません。
最後にすげー悪役顔しましたねワーグナー。まだ児童なのにつらい思いばかりしてかわいそうに。両親にもっと甲斐性があればねえ。
3連タンバリン
何それ、どういうことなのｗ　3連にする意味とはｗ
叩き方がまた、タンバリン打つだけなのにダンスしちゃってるのが可笑しいし何事にも大げさに取り組むシューさんらしいよね。
クラクラの新しい衣装
おー、かわいいですね。衛兵さんみたいで、かっこよさも兼ね備えてるのが良いです。
なぜかクラクラのライブ会場から中継を始めるワーグナー
なぜ！？　いやもう正常な判断ができなくなってるんでしょうけど、ハママツドームのファンを置き去りにするのかい、ガキンチョよ。
ワーグナー世界を支配するニーベルングの指環を手に入れたようなもの～ベスト・オブ・クラシカロイドに！（高笑い）
ここだけ切り取るとかなり切ない悪役ぶりでかっこいい！　次回以降、ぜひそのニーベルングの指環を有効活用してくれ。

22話を楽しめない理由

だいぶ長いです。

この話を楽しめた方は読まない方がよいかと思います。他の記事とか、よろしければどうぞ。

キャラが妙に説明的
クラクラとバッハ様が自分の状況を長々と説明しちゃっているのが不自然でした。
クラクラは、そういうの普通自分で言うか？　って思いました。
バッハ様はナレーションだからと言われればまあ納得はできますが詰め込みすぎです。
そんなに説明する必要ありますかね？　バッハ様がワーグナーにムジークを奪われて旅に出たのは12話で把握していますし、響吾さんを探してあちこちを歩いたけど見つからなかったのも、旅先で日芽歌さんと会ったのも映像を観ていれば分かります。「なぜ八音以外のクラシカロイドを作ったのか、その真意をキョーゴに問いたかったのだ」と「各地を回りながら買い物を、いや、キョーゴを探し続けている」だけでよかったのでは。ずっと喋り続けていて、ちょっとしつこかったです。
あと、そもそもバッハ様って自分の心中をこんなにペラペラ喋るキャラでしたっけ？　もっと寡黙で、背中で語る（そしてしばしば語り足りなくて誤解される）ようなキャラだと思っていたので、突然ダラっと語られて違和感がありました。
ソルクラが黒歴史になっている
個人的にはこの話の中で一番納得できませんでした。
11話～12話で多くのファンに受け入れられたかのように描写されていたのに、22話では一転、あの塩対応のせいで大部分のファンが離れていったのだと説明をされても、矛盾しか感じません。
一応、11話～12話のアレが実際には一部の熱狂的なファンのみを描写したものだったとか、あるいは今回の「塩対応のせいでファンが離れた」というチャイコの分析が間違っていて、最終的にはソルクラも復活するとか、そういう可能性も考えられます。
が、お話からは超好意的な解釈でもしなければそのようには読み取れませんし、第一簡単に「黒歴史」認定されるのはショックです。
ギャグアニメだから基本的にはいくらゲスくてもいいのですが、音楽が関わっていることだけはそう簡単に投げ捨てず、大切にしてほしいです。
新曲がチャイコではなくクラクラの曲
チャイコはまだ1期の2曲しかムジークを持っていません。17話ではそれがネタにされていました。だから当然来ると思うじゃないですか、チャイコの3曲目が。でも来なかったんだな～これが！
まだそれだけなら、「ああ、つんく♂さんお忙しいんだろうなあ」と思って我慢できましたよ。でもなぜかクラクラの新曲が来ちゃったんだよ！
まさか、クラシカロイドがクラシカロイドである理由、忘れてるんですか？　ムジークを使えるからこそクラシカロイドは楽しいのですよ？　チャイコの「悲愴」あたり、ムジークにする時間はなかったんですかね？　と、不満爆発です。
ムジーク作りに関しては、事情があるのは重々承知しております。
22話の他の部分が納得できる出来であれば、私はクラクラに新曲があるのにチャイコに新ムジークがないことに関してはここまで憤慨しませんでした。他の諸々が重なって、もしかしたらクラシカロイドにおけるムジークの大切さが忘れ去られた、その結果なのではないかと感じてしまうのです。
なぜ音羽ロイドたちがクラクラに協力を？
チャイコとバダが音羽館に戻った場面から「なんで普通に勢揃いしてるんだこの人たち」と思っていました。今までクラクラのアイドル活動なんて全く関心がなさそうだったのに、いきなりワッと集まられても困惑します。バッハが新曲を作ったから気になったんでしょうか？
しかも何やら意見してくるし、最終的に路上・会場ライブに楽器担当として参加するし。
私は、クラクラのステージなんだから、出しゃばってくるなよと思いました。チャイコとバダの見どころは、チャイコとバダの見どころとしてきっちり作ってほしいです。
それに、性格的にも彼らはこんなことできるタマなのだろうかと疑問があります。
彼らが他人と協力し合うのって、自分の身によほどの危機が迫っているときか、歌苗ちゃんに泣かれる・どやされるときだけじゃないですか？　今のところ、ちょっとヤバめな雰囲気ではあるけど、差し迫った脅威には感じられないガキンチョを負かすために、汗水垂らして楽器の練習なんてしますかね？
1期15話を思い返すと練習は必要ないのかもしれません。しかし、ならば「本当にムジークを奪われるか試してみる」とかいう面倒臭いことのためにわざわざ表舞台に出てくるタイプでしょうか？　ギリギリになるまで何もやらないと思いませんか？
私は、音羽ロイドの活躍を見られるのは嬉しいですが、ストーリーの自然な流れやキャラ設定を曲げてまで活躍してほしくないですし、クラクラの領分にまで踏み入ってほしくはありません。シリアスになった途端いやに仲間思いになるのって、例えが悪いけど映画版ドラえもんのジャイアンみたいだなって思っちゃいました。
いくらワーグナーが他のクラシカロイドのムジークを奪う展開にしたいからって無理矢理すぎます。もう、普通にクラクラのコンサートを応援しに来てやったら巻き込まれたとか、そういうのでよかったんじゃないでしょうか。
歌苗お願い、みんな仲良くして……
18話の感想では「んなこと言っても無駄だろうに」と若干反感を覚えた歌苗ちゃんのこの姿勢、今回は大賛成です。いきなりワーグナーへの敵対意識を前面に押し出されても、先週までワーグナーのことなんざ無視して和気藹々とやってきたのに何が起こったのだろうと思います。
もしかして、これまでの演出で視聴者を音羽ロイドvsワーグナーの構図にハラハラさせて、歌苗ちゃんの気持ちに共感させることを狙っているのでしょうか？　私はハラハラじゃなくて、イライラしちゃいますけど。
「ベトの計算通り」ムジークは奪われた
まず、そんな細やかな予測がベトにできたことが驚きです。いくらワーグナーが音羽ロイドを憎んでいることを知っているからって、自分の大切なコンサートを放り出してベトたちのコンサートに来るとまで考えられますか？
そして、ちょっと意地悪すぎやしないか？　と思いました。みんなで寄ってたかってワーグナーを煽っているのは、見ていていい気分にはならないですし、何度も言うけどみんなそんな性格じゃないでしょう。
また、音羽ロイドたちが積極的にムジークを奪われにいく姿勢にも疑問があります。ムジークは彼らのアイデンティティじゃなかったんですか。
特にチャイコとバダ、「ムジークがなくてもバッハ様の曲があるからいい」って……キミたちにはチャイコフスキーとバダジェフスカという前世があるのだよ。ただのバッハ様直属のアイドルじゃないんだよ、もっと確固たる自分の音楽を持っているはずなんだ。
まあ、これは後の話でなんらかのフォローがあるのでしょう。視聴者目線代表の奏助と歌苗ちゃんが疑問を呈しているので。
でももし万が一、「クラシカロイドであることってそんな重要じゃないよね」みたいな話になったら、私真面目に怒りますよ。

以上で、22話を楽しめない理由は終わります。長々とすみませんでした。

以前別の感想記事でも書いた気がしますが、クラシカロイドはギャグが主体のアニメであるせいか、シリアスな展開がそこまで作りこまれていないように思います。
シリアスな話は、緻密かつ緊張感を持って、視聴者が納得できるように物語を組み立てることが肝になります。そのため、必然性のない展開や、違和感のあるキャラの言動などを挟まれてしまうと、どうも白けてしまうのです。
私は「シリアス全般が苦手」なわけじゃないです。「クラシカロイドのシリアスは大抵話をグダグダに感じるから苦手」なんです。
そんなことはサラッと流して面白かったことだけ書いていた方が精神衛生上良いのかもしれませんね。でもどうしても気になるものは気になるんだよ！　ということで、今回はこのように長文をしたためました。

もちろん、私はクラシカロイドのギャグ回とムジークは大好きです。ですので、クラシカロイドには末永く続いてほしいと願っています。
来たれ、3期！　3期はできればもう少しギャグとムジークが多めになると嬉しいですね。って最終回みたいなノリになってしまいましたが、何はともあれ23話も楽しみにしています。

最後までお読みくださりありがとうございました！

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主にコンシューマゲーム、アニメ、歴史漫画、史跡巡りについて。基本的にネタバレあり。

【感想】クラシカロイド第2シリーズ22話「バッハクラクラニーベルング」