「ゾイド」12年ぶり完全復活の全貌。発掘する・組み立てる・動き出す“メカ生命体”第3の波がやってくる!

タカラトミーが誇る“獣+メカ”トイの真骨頂。少年から大人までを虜にし続ける「ゾイド」が12年ぶりに完全復活を果たす。組み立てると動き出すリアルムービングキット、その名も「ゾイドワイルド」として今夏登場することが明らかになった。

35年の歴史を誇る“オーパーツ”的存在

さまざまな恐竜や動物をモチーフにしたメカ生命体。その緻密なビジュアルや世界観とともに、電動ギミックつきの組み立てキットとして登場。1983年からの第1期、1999年からの第2期と、これまで2度にわたりブームを巻き起こしたのが「ゾイド」だ。遡ること35年もの歴史を誇るが、当時のものがずっと古びていないことから玩具・ホビー界のオーパーツ的存在とも言われている。

『シールドライガー』(1987年発売、当時価格1980円)
『ブレードライガー』(2000年発売、当時価格2200円)

リアルな挙動と新ギミックを携えて完全復活

TVアニメが4シリーズ放送されるほどの人気となった第2期ブーム以来、12年ぶりとなる2018年に本格始動する第3期ゾイド。それが「ゾイドワイルド」だ。

このシリーズ第1弾として発売決定したのが、『ZW01 ワイルドライガー』『ZW02 ギルラプター』の2種類。これまでの「ゾイド」のカッコよさを踏襲しながらも、メカ生命体として、電動ギミックつき組み立てキットとして現代らしい進化を遂げている。対象年齢は6歳以上、価格はいずれも税別3000円。かつての「ゾイド」に近い絶妙な価格設定といえるだろう。

ゾイドワイルド『ZW01 ワイルドライガー』(2018年6月発売、税別3000円)
ゾイドワイルド『ZW02 ギルラプター』(2018年6月発売、税別3000円)

そして「ゾイド」の魅力であるアクションも継承・進化している。

組み立ててスイッチを入れると、命を吹き込まれたようにノシノシと動き出すギミックは「ゾイド」の醍醐味のひとつ。この動きも、より実在の生き物に近いリアルな挙動を追求して設計されている。

また「ゾイドワイルド」では、新たに必殺技アクションの電動ギミックも追加される。これらのアクションは「ワイルドブラスト」と呼ばれ、各「ゾイド」ごとに異なるもの。闘争本能が最高潮に達したときに発動するという設定で、武器を振り下ろしたり、巨大な口を開閉させたりといった個性的な動きを見せてくれる。

“発掘”と“復元”を楽しむ組み立てキット

「ゾイドワイルド」ならではのこだわりはキットの組み立ての部分にも。地中から発掘された「ゾイド」を復元するというコンセプトが商品としても再現され、買ってから完成させ、動かすまでの手順にまで楽しみがギッシリ詰め込まれている。

ばらばらの部品を組み立てて作るのは従来のゾイドと同じだが、パーツはプラモデルのようなランナーキットではなく、既に分割された状態のパーツが封入される、レゴブロックなどに近いシステムになった。これによりニッパーなどの工具不要で組み立て始められる。

以下は「ゾイドワイルド」記者発表の場でお披露目された商品パッケージ。シリーズの世界観が凝縮されたアートワークやキャプションにも注目してほしい。

昆虫から大型恐竜までワイルドに登場予定

『ワイルドライガー』、『ギルラプター』に続く「ゾイドワイルド」の顔ぶれも一部が明らかになっている。小型の昆虫タイプから大型の恐竜タイプまで、先々の展開がかなり楽しみになるビジュアルをご覧いただきたい。

「ゾイドワイルド」の世界では、人が「ゾイド」にまたがって搭乗するのがポイントで、こちらのジオラマでもたびたび人物のフィギュアがセットで描かれている。人物と対比したときのサイズ感としては、従来の「ゾイド」が1/72スケールだったのに対し、「ゾイドワイルド」は1/35スケールに変化しているという。

カブトムシ種 ゾイド
クワガタムシ種 ゾイド
サソリ種 ゾイド
サルコスクス種 ゾイド
プロガノケリス種 ゾイド
ブラキオサウルス種 ゾイド

今夏からはテレビアニメ化も

2018年6月より発売される「ゾイドワイルド」のシリーズ第1弾。これに先がけ、4月からは「コロコロコミック」での漫画連載もスタートする。さらに夏からはテレビアニメ化も決定しており、第3次ブームに向けた体制は盤石といったところだ。

メインターゲットの小学生男児はもちろん、かつて「ゾイド」を通ったおじさん世代にとっても“子どもっぽすぎない”世界観にはわくわくさせられるものがある。今これが出てくるというタイミングは、長期にわたり続く「モンハン」ブームと無関係ではなさそうでもあり、今夏からの盛り上がりに注目したい。

(C)TOMY/ZW製作委員会・MBS

関連サイト

ゾイドオフィシャルサイト(タカラトミー)