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» 2018年03月07日 18時30分 公開

はぁぁぁ 巨大クルーズ船の建造をゼロから記録したタイムラプス動画が気持ちよすぎる

ん? はっ、そういえばこれはレゴじゃない。

[haruYasy.ねとらぼ]
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 ドイツに拠点を置くアイーダ・クルーズが保有する大型の豪華クルーズ船「アイーダ・プリマ」。この建造を着工から完成までをタイムラプスでまとめた壮大な映像が公開されています。

アイーダ・プリマ号建造の様子(YouTube/MK timelapse GmbH)

三菱重工 豪華客船 タイムラプス こちらの豪華客船を作っていきます
AIDAprima in the port of Rotterdam” by Mussklprozz is licensed under CC BY-SA 4.0
三菱重工 豪華客船 タイムラプス 何もないドックに船底となるユニットが運び込まれていきます

 アイーダ・プリマは全長約300メートル、総重量12万5000トン、総客数は1643室、総乗客数は3286人。船内には開放型の3層吹き抜けシアター、2カ所のプール施設、ウォータースライダー、カジノ、レストラン、ビール醸造設備などの多彩なパブリックスペースを備えた新世代の大型クルーズ客船として2016年3月に竣工。三菱重工業の長崎造船所で建造されました。

※ちなみに、起工は2013年、完成予定は2015年でしたが、計画・設計変更などによる工期遅れの影響で引き渡し時期が大きく遅延。三菱重工はこれによって巨額の損失を計上した結果、大型客船事業を撤退する引き金になった船でもあります


 タイムラプス映像の多くはこの長崎造船所で撮影されたものです。ブロックのようにパーツをクレーンで運んで積み合わせながらじわじわとできていく様子、そして作業員たちが昼夜を問わずに作業をしている様子が映し出されています。

三菱重工 豪華客船 タイムラプス 船底となる部分が完成したあたり

 大型船の建造は、全体をいくつかのユニット(パーツ)に分けて組み立てていく方式が採られます。屋内の工場でユニットを作り、それを造船ドックへクレーンで運び、船底から順番に乗せていく流れ。これを繰り返していくことで、何もなかったドックに少しずつ船の形が見えてきます。

三菱重工 豪華客船 タイムラプス 工場でユニットを作っている様子

 エンジンなどの主要機械も別工程で製造され、ユニットを組み上げていく間に設置されていく様子も確認できます。これははじめて見ました。行程をまとめたタイムラプスならではの貴重な映像です。

三菱重工 豪華客船 タイムラプス パーツ単位で製造され、ドックで順番に積み重ねるように建造していく

 ユニットが次々に吸い込まれるように収まり、正確にビシッと積み重なっていく……。なんと心地がよい光景なのでしょう。

三菱重工 豪華客船 タイムラプス あらためて見ても巨大です

春山優花里@haruYasy.

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