私の20年来の友人であり、アイヌの著名なエカシ(長老)である、浦川治造さんが講演をするとお声がけくださったので、参加してきました。
浦川さんは、東京アイヌ協会名誉会長で、アイヌ文化奨励賞受賞者でもいらっしゃいます。
なんと、素手でエゾシカを倒したこともあるそうです。
「アイヌとしての思いを語る」(公益財団法人 人権教育啓発推進センター主催)
http://www.jinken.or.jp/wp-content/uploads/2017/11/shibadaimon-jinken-kouza-20170110-chirashi.pdf
いつも明るくて、豪快で、茶目っ気があり、すべての人々を惹きつけるようなオーラを放っていらっしゃいますが、この日もそんな浦川さんのトークに引き込まれました。
20年以上お付き合いし、講演も何度も聞いてきましたが、「数百年にわたって、アイヌの人々に対して、和人が激しい差別と偏見、人権侵害をしてきた歴史」をはっきりと聞いたのは、実は今回が初めてでした。
アイヌとして生まれ、アイヌとして育ち、そのことを誰よりも堂々と明らかにして、誇り高く生きてきた浦川さんだからこそ、弱みを見せるようで、語りたくなかったのだと思いました。
自然と共生するアイヌの文化は、現代が見落としていることを再考察できるもののように思いました。
最近では、アイヌ文化の魅力が見直されていたり、アイヌの文化や自然観が描かれた「ゴールデンカムイ」(野田サトル著・週刊ヤングジャンプ連載中)という漫画も人気を博しているそうです。読んでみたいと思っています。http://youngjump.jp/goldenkamuy/index.html