<猟師>
眉毛を剃り落とした男性。
元は騎兵。
<六人の赤ずきん>
【バラずきん】
金色の髪とバラをあしらった頭巾の少女。
明るく快活だが、大人に見せる顔を弁える程度にはしたたか。
ヘンゼルという名の兄と生き別れており、見捨てられることに怯えている。
《秘薬》
一時間だけあらゆる匂いを消してしまう香水
【カエデずきん】
灰色の髪とカエデをあしらった頭巾の少女。
かつてオオカミの襲撃を受けたが、最も小柄だったため時計の中に隠れて難を逃れた。
表情に乏しいが無口なわけではない。
《秘薬》
一時間だけ塗ったものを透かしてしまう膏薬
※生物には効果が無い。
※塗布する量で効果を調整できる。
【リンゴずきん】
砂色の髪と燕尾型のマントを持つ、長身の少女。
他の赤ずきんと違い秘薬が果実の形態を取っているため、常にリンゴを持ち歩いていた。
気弱だが力持ちであり、他の赤ずきん達からは一定の尊敬を得ていた。
《秘薬》
一時間だけ特定の生物に変身できるリンゴ
【ザクロずきん】
焦げ茶色の髪に赤い宝石を散りばめた、カエルのスカーフ留めを持つ少女。
オオカミに対して諦観しており、襲撃の夜は刹那的な享楽に耽ることもある。
六人の中では最年長だが成熟しているわけではないため、しばしば感情的になることもある。
《秘薬》
一時間だけ触れたものを顆粒に変える水薬
※生物および生物由来のものには効果が無い。
【ルビーずきん】
長い黒髪にいばらの冠を乗せ、ルビーの剣を携えた少女。
生真面目な性格で、村の中では手編みの布や枝細工の籠を売っていた。
放埓な印象を与えるザクロずきんとは相性が良くない。
《秘薬》
一時間だけ皮膚を硬くする鼻薬
※生物にのみ効果を発揮する。
【血みどろずきん】
赤い光沢を持つ黒髪の少女。耳元だけ髪を編み込んでいる。肌は雪のように白い。
奇行に走ることが多く、性格や言動も浮世離れしているため孤立している。
オオカミの襲撃に際して彼女と行動を共にした赤ずきんは例外なく死亡するため、陰では死神と呼ばれている。
《秘薬》
一時間だけ音を吸い込んでしまう(≒記録する)湿布
※吸い込んだ音を吐き出させることもできる。
※音を消すわけではない。
挿絵提供:あしかが 様