サイトアフィリをやっているのであれば、外注さんに記事を依頼している人も多いと思います。外注さんにお金を払って記事を依頼することで、記事を書く時間を他の作業に使うことができます。
外注化というのはサイトアフィリの収益を伸ばす上で非常に重要です。こうやって聞けば外注化はすごくいい話のように聞こえますが、現実には様々な問題が起こります。
- 外注記事の質が低かったから、結局ほとんど自分で書き直した
- 外注さんに記事修正を依頼したけど、どこを修正したか分からない
- 外注記事の添削に時間をとられて他の作業が進まない
例えば、こんなこと。「外注記事の添削に時間かかりすぎ」というのは誰もが一度は感じたことがあるのではないでしょうか。外注さんにある程度の分量以上の記事を依頼する場合には、効率よく添削できる環境を作ることが大切です。
そこで今日は外注記事を効率よく添削するためもTipsをいくつか紹介します。
今回の記事はある程度の長文記事で、記事完成までに何回か修正依頼を出すような外注さんの使い方をしている人向けです。外注さんに依頼するのが500〜1000文字くらいの記事で、ほとんど修正指示することがなければ、あまり役に立たないかもしれません。
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外注マニュアルを用意する
当たり前ですが、外注化のスタートはここから。必ず用意してください。言われなくても用意している方は多いと思いますが、その日の気分で依頼するような方も多いです。
依頼するなら外注さんに渡すためのマニュアルを用意しましょう。どんなマニュアルがいいかは書きません。外注マニュアルはつくった方がいいのは分かっているけど、面倒だからつくってないというだけの方が多いはずだからです。横着しないで外注マニュアルつくりましょう。
また外注マニュアルは必ず更新していきます。色んな外注さんに依頼するたびに色んなやりとりとか新しい発見があるはずなので、それを外注マニュアルに書き足していきます。
文章の差分を見つける(修正後のチェック)
外注さんを使っていると直面するのが「修正してもらったけど、どこを修正したか分からない」というケース。例えば、5000文字くらいの原稿をチェックして修正点を外注さんに伝える。それを元に外注さんから修正した原稿があがってきた場合。
修正前の文章
吾輩わがはいは猫である。名前はまだ無い。どこで生れたかとんと見当けんとうがつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪どうあくな種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕つかまえて煮にて食うという話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。ただ彼の掌てのひらに載せられてスーと持ち上げられた時何だかフワフワした感じがあったばかりである。掌の上で少し落ちついて書生の顔を見たのがいわゆる人間というものの見始みはじめであろう。この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。第一毛をもって装飾されべきはずの顔がつるつるしてまるで薬缶やかんだ。その後ご猫にもだいぶ逢あったがこんな片輪かたわには一度も出会でくわした事がない。のみならず顔の真中があまりに突起している。そうしてその穴の中から時々ぷうぷうと煙けむりを吹く。どうも咽むせぽくて実に弱った。これが人間の飲む煙草たばこというものである事はようやくこの頃知った。
修正後の文章
私は猫です。名前はまだ無い。どこで生れたかは全く知りません。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪どうあくな種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕つかまえて煮にて食うという話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。ただ彼の掌てのひらに載せられてスーと持ち上げられた時何だかフワフワした感じがあったばかりである。掌の上で少し落ちついて書生の顔を見たのがいわゆる人間というものの見始みはじめであろう。この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。第一毛をもって装飾されべきはずの顔がつるつるしてまるで薬缶やかんだ。その後ご猫にもだいぶ逢あったがこんな片輪かたわには一度も出会でくわした事がない。のみならず顔の真中があまりに突起している。そうしてその穴の中から時々ぷうぷうと煙けむりを吹く。どうも咽むせぽくて実に弱った。しかも腹がへった。これが人間の飲む煙草たばこというものである事はようやくこの頃知った。
夏目漱石の「我輩は猫である」の冒頭ですが、これ見てどこが修正されてるか分かりますか?500文字もないくらいですが、修正された箇所を探すのかなり大変ですよね。この文字数でも大変なので、これが5000文字くらいになると最初から最後まで読むだけで時間もかかります。それが何記事もあれば、自分の作業が進まなくなるのは当然です。外注さんから、ここを修正したって報告をしてもらうにしても修正した量が多くなれば、それを探すのも時間がかかります。
そこで私がよく使うのが「difff(デュフフ)」です。
テキスト比較ツール「difff(デュフフ)」(外部サイト)
使い方は簡単です。左側に修正前のテキストをコピーして、右側に修正後のテキストをコピーするだけ。あとは「比較する」ボタンを押せば、変更されている点をマーキングして教えてくれます。修正されたところだけをパッと見られるので、他のところを読む必要がないので、かなり時間短縮できます。
ワードとか使えば編集したところが分かるような機能もありますが、個人的には原稿はなるべくテキストファイル(.txt)で処理したいです。テキストファイルが一番軽いし、やりとりが楽。パソコン環境に依存せずに編集できるというメリットがあります。
リライト度を調べる(リライト後のチェック)
サイトアフィリをしていれば、外注さんに特定の文章元にリライトしてもらうようなことも多いと思います。ライバルサイトの文章をパクって、そのままリライトした自分のサイトのコンテンツにするという低レベルな話ではなく。
同ジャンルでサイトを横展開するときに自分のサイトの記事を別のサイトでも使えるようにリライトしたりしますよね。当然自分のサイトの文章をリライトするので著作権の心配とかはないです。でも、元の文章からどのくらい変更されたかは知りたいですよね。ここでは元文章から変更された割合を「リライト度」と呼んでおきます。
こういう場合は、先ほどの「difff」だとうまく調べることができません。単純に左と右のテキストの違いを探すだけなので、文章の順番を変えてしまうだけで、difffではほとんど文章だと認識されます。以下は先ほどの文章を半分にして、修正後のものは順番を入れ替えました。
そんな時に使えるのが「文章類似度算出(速攻ハック版)」です。
「文章類似度算出(速攻ハック版)」(外部サイト)
使い方は簡単。左側に修正前のテキストをコピーして、右側に修正後のテキストをコピーするだけ。あとは「比較」ボタンを押せば、元の文章とどのくらい類似しているかが分かります。
さっきの順番を入れ替えただけの文章だと類似度95%が一致しているというのが一目で分かります。詳しい仕組みは分かりませんが、おそらくは文章内の単語を分かち書きして、単語の出現回数とかを調べているんだと思います。
だから、元文章の順番を変えて、ちょこちょこ変更しているくらいだと類似度が高くなります。リライトしてもらう時は本当に便利です。類似度が定量化できるので、例えば「元文章との類似度50%以下になるようにリライトしてください」という感じでリライト依頼をすることができます。リライト作業するライターさんも楽ですよね。元記事をリライトしろと言われても、どのくらいリライトすればいいかが分かりませんから。
まあこのウェブサービス自体を教えてしまうと類似度の下げ方を変に研究されて、きわどい文章を提出されても困るので、あくまで自分でチェックする時に使うのがいいかもしれません。
コピペチェック
あと外注記事で使いたいのがコピペチェックツールです。外注さんに依頼した記事がコピーされているかどうかは必ずチェックする必要があります。外注さんの中には平気で他人のサイトのコンテンツをコピペして納品してくる方がいます。そうなった時に訴えられるのは、コピペコンテンツを公開している人です。外注さんが勝手にコピペしたとかはコピペされた側の人には関係ないです。
コピペチェックで私が使っているのがこのツール。「コピペリン」。
「コピペリン」(外部サイト)
これも使い方は簡単です。テキストをそのままツールに貼り付けるか、テキストファイルを入れたフォルダを指定して検索ボタンを押すだけです。
これがさっきの「我輩は猫である」をコピペチェックした結果です。真っ赤で100%となっているので、完璧にコピペであることがわかります。まあそのままコピペしているので当たり前です。実際はここまで全てコピペということは少ないですが、70%とか80%一致しているようなものは、コピペ元だと思われるウェブサイトを確認すると良いです。
こういうコピペチェックツールはたくさんありますが、私が使ってきた中ではコピペリンの精度はかなり高いです。当然完璧にコピペを発見できるわけではないですが、なにもしないよりは絶対に使った方がいいです。有料でも月額500円くらいなので、費用対効果は抜群。
私の場合は外注さんから記事が上がってきたら、まずこのコピペリンに突っ込んで、コピペチェックをします。コピペだったら添削の必要もなくオコなので、コピペチェックを一番最初にやります。
ちなみにコピペリンでは記事同士のコピペチェックもできます。だからさっきのリライト度を調べるたりもできます。
番外編
自分で文章を書いてたり、外注さんの文章を添削していて「この言葉ってもっといい言葉ないかなぁ」と思ったことないですか?例えば「すばらしい日々」って言葉があった時。わるくないけど、もっといい言葉がありそうとか。
そんな時に使えるのが、これ。
「weblio類語辞典」(外部サイト)
類語を拾ってきてくれるので、自分ではピンとこないような言葉でも見つけることができます。実際に「すばらしい」という言葉で検索した結果が以下。
「すばらしい日々」って外注さんは書いてくれたけど「ファンタスティックな日々」の方がうさんくさくてシビれる!みたいな使い方ができます。サイトアフィリをするなら言葉にはこだわりたいですからね。自分の語彙だけでなく、最適な言葉を見つけることができるのでオススメです。