「ノマドワーカー」とはネット環境のある場所でパソコンなどを使い仕事をする人達のことを言う。ノマドワーカーはフリーランス(自営業)として働くのが一般的である。特定の場所へ通う必要性がないため、地方や海外で働いている人も増えている。
アジア都市圏にあるワーキングスペースでは欧米人を中心とするノマドワーカーが多い。日本人のノマドワーカーも徐々にではあるが現在は増えている段階にあるかと思う。
海外で働いているノマドワーカーは
1.フリーランス(自営業)
2.会社に雇用されない
という特徴から海外に居ても就労ビザの取得をせず、母国で稼いでることになっている。
就労ビザを取得しないと、永住権を持たない外国人の滞在期間は限られる。また、滞在可能期間をオーバーしないよう頻繁に移動する必要性があるだろう。
海外におけるノマド生活を実現したい場合、最も大きな壁になるのがコストの問題である。ただ、逆に言うと、このコストを乗り越えるぐらい稼いでいる、資産があるなど、広い意味でのリソースがあれば実現は可能なのである。
また、海外では日本とは違った点でもコストがかかってくる。快適な生活をおくるためにも、この点は抑えておく必要があるだろう。
この記事では稼ぎを増やすといった部分以外を除き、海外におけるノマド生活を実現可能性を高めるために必要な
▶ ノマド生活のコスパを上げる方法
から
▶ 海外でのノマド生活を快適にするために必要なこと
まで詳しく述べていきたいと思う。
目次
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ノマド生活のコスパを上げる方法
海外で生活するノマドワーカーは1拠点で生活するフリーランスよりも様々な点でコストがかかる。
1.日本と海外の家
2.オーバーステイしないための移動費
を別途負担しなければならないからだ。
日本に住所を置きながら海外に住めば、実家などを利用しない限り、家賃は2箇所で払う必要がある。加えて、定期的に移動しなければならないため航空券代などの移動費もかかる。
海外ノマド生活の実現のためには、この家賃や移動費といった「固定費」を下げなければならない。
固定のコストを下げる
日本人の場合、日本で稼いでるなら住民を置く家が必要である。そうでなくとも、日本に滞在する期間が長いなら、家を借りた方が日本へ帰る度、ホテルへ泊まるよりもトータルで安くなるだろう。
フリーランスでも容易にビジネスビザを取得できるカンボジアといった国もある。しかし、基本的に、現地で働けないノービザのノマドワーカーは海外に長期滞在出来ない。従って、年に何度か帰国もしくは他国へ移動しなければならない。
日本は島国なので基本的に空路での入国になる。日本への滞在期間が長い人は特に気にする必要はないが、1ヶ月もしくは2ヶ月に1度など、頻繁に日本へ帰る人は空港の近くに住んだ方が良いだろう。
家賃の安さに加えて、路線が充実しているのは関西である。関西国際空港は大阪南部にあり和歌山県にも近い。これらエリアなら、月2万円台で家を借りるのも難しくはない。
距離的な近さで言えば、4時間以内に台湾、香港、韓国、中国、フィリピンだけでなくタイのバンコクへも行ける沖縄の那覇空港周辺も良いだろう。
沖縄からアジア各都市への移動時間(Google Mapsより)。沖縄は地理的にアジア圏へのアクセスが東京や大阪に比べて良い。
ただし、那覇空港周辺の家賃はそこまで安くはない。
飛行機の移動時間が少なくとも、金銭的なコストの点ではそこまでお得感はないと言える。
正月やお盆、確定申告の時だけに帰国するなど、年に数回しか日本へ戻らないなら、地方空港近くもおすすめである。地方では家賃が1万円以下の物件も多い。
大分県杵築市の物件。家賃、管理費込みで月4700円になる。工場が撤退し、アパートが余った結果家賃の暴落が起きている。
大分県杵築市は大分空港まで車で10分ぐらいの距離にある。タクシーでも簡単に移動できるだろう。大分空港はソウルの仁川空港、台湾の台中空港への直通便が出ている。これ以外の国へはソウル経由になり少々航空券も高くなるが、年に数回しか戻らないなら固定費は安くなるだろう。
ちなみに、各国のビザ無しで滞在できる期間として、下記リンク先が参考になる。
ノマドワーカーの人気滞在先としてはアジアがある。この中でいくつか取り上げると
台湾 90日
タイ 30日
フィリピン 30日
マレーシア 3ヶ月
韓国 90日
日本人なら、上記の期間は就労ビザなど無くとも滞在することが出来る。
日本のどこへ住所を置くのが一番かは
「どこの国へ」
「どれぐらいの期間住むか?」
にもよるだろう。
アジアであれば固定費のコスト及び、生活費も抑えながらノマド生活を実現できる。欧米よりも難易度は低くなるはずだ。
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海外でのノマド生活を快適にするために必要なこと
ノマド生活が実現できたとしても、それは多くの人にとってゴールではない。あくまでもゴールは快適な生活を「継続」することにあるだろう。この継続にはコストだけでなく、広い意味での快適性も重要になる。
日本ではあらゆるサービスでも最低限の「質」が守られている。しかし、海外では値段が安いとサービスの質も値段に比例して下がると思った方が良い。
例えば、東南アジアでは家賃を下げるだけ下げてしまうと、「騒音・悪臭」「虫が大量に発生する」「お湯が出ないシャワー」も珍しいことではなくなる。「最低限の住居環境」が確保されておらず、普通に寝るにも困難な環境だったりするのだ。
食事の点でも合う合わないといった問題は発生しうる。
従って、自分がどこまで許容して住めるかを調べるためにも、本格移住の前に、試しに数ヶ月の滞在を経験すべきだろう。
また、日本ではスピードの面で快適に使えるインターネットも海外では当たり前のように整っているわけではない。東南アジアの都市部では高速インターネットも利用できるところは多くなっている。しかし、動画さえも快適に見れない地域はまだ多い。ミャンマーやラオスだけでなく、フィリピンでもインターネット速度の点では苦労するだろう。
こうしたネット速度の遅さから生じるストレスを避けるためにも、作業場所としてはワーキングスペースを利用した方が良い。インターネット速度が遅い地域でもこうした外国人向けのワーキングスペースでは、高速インターネットをウリにしていることが多いからだ。外国人の多い都市になると、高速インターネットが完備されているワーキングスペースがそれなりにある。
各都市にあるワーキングスペースを知りたい人は下記サイトがおすすめである。
場所だけでなく値段や口コミも記載されている。インターネット速度は実際に訪れてチェックした方が良いだろう。国や都市にもよるが、1日1000円以下のワーキングスペースが殆どである。
住む街のコストパフォーマンスが良いかどうかは人によっても異なる。ネット環境については国や地域に依存する部分が大きい。
海外で生活する国や都市が決まっていない人は自分に合う場所を決めることから始めた方が良いだろう。
海外でのノマド生活を実現するにはネットを使って稼げるようにならなければならない。フリーランスを目指す人は下記記事も参考に。
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