フジ 視聴率UPへ小さな大改編 午後9時前のミニニュース廃止で視聴者離さない
フジテレビ社屋 Photo By スポニチ |
フジテレビが5日、都内で4月改編の発表会見を開いた。改編のテーマは「変わる、フジ 変える、テレビ」。同局の立本洋之編成部長は「変わらなければ生き残れないということ」と説明。「1%どころか0・1%でも視聴率を上げていきたい」と低迷脱却へ強い決意を示した。
そのための戦略の一つが、午後8時54分に始まるミニニュース枠の撤廃。これまでタイトルや形を変えながら、約50年にわたって最新ニュースと翌日の天気予報を伝えてきた長寿枠。現在は「THE NEWSα Pick・あすの天気」(月〜木、土曜後8・54、金曜後9・49、一部地域を除く)として放送されている。
4月以降は午後8時台の番組がその分、後ろに拡大。ミニニュース枠を挟まず、午後9時台の番組につなげることで、他局に回る視聴者をそのまま自局につなぎとめようとする作戦だ。同局関係者は「たとえ数分間の番組でも間に挟まると、視聴者がチャンネルを替えるきっかけになる。午後9時へのフロー(流れ)を少しでも良くしたい」と狙いを説明する。
午後9時前のミニニュース枠は、視聴率1位の日本テレビもすでに廃止している。テレビ局関係者は「ニュースや天気予報がスマホの普及でリアルタイムで見る時代になって、ミニニュースは必要性が薄れてきたのかもしれない。でも、長年にわたって親しまれ、生活のリズムの一部になっていた視聴者も多い番組。なくなってしまうのは非常に残念」と惜しんだ。
[ 2018年3月6日 05:30 ]
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