2013-03-06

お母さんへ

お母さんへ。

またあのお皿を割ってしまいました。ごめんなさい。

私が小学校4年生の時に、家庭科の授業で使うために勝手に1枚持ち出して、道で転んで割ってしまった、あの5枚組のお皿です。

お母さんのお気に入りのお皿だったから、あの時はとても怒られて悲しかったです。

「言ってくれれば他のを貸したのに」と言われたのを、今でも覚えています

あれからずいぶん経ち、お母さんが亡くなって、家族はバラバラに暮らすようになりました。

私はあのお皿をしばらく見ていなかったけれど、去年引っ越した時にダンボールからあのお皿のうち2枚が出て来たのです。

見た瞬間に昔の事を思い出して懐かしくなり、またあのお皿を使うようになりました。

ところが、今朝それを割ってしまった。手が滑りました。

猫が居るので(お母さんに一番懐いていたあの子です。すっかり年を取って小さくなりました)、すぐに片付けて掃除機をかけました。

私の手元には残りあと1枚しかありません。

できれば一生使いたいけれど、これもいつか割れしまう日が来るのかもしれません。

形あるものは必ず壊れるのですね。

からちょっと悲しい出来事でした。

  • http://anond.hatelabo.jp/20130306075644

    http://anond.hatelabo.jp/20130306073328 そんな貴方に 本日は とっておき、日本の匠の技  『金継ぎ』 をご紹介 これでググると多分幸せになれるはず。 完全に割れてしまっても 水受けとか...

    • http://anond.hatelabo.jp/20130306075644

      ググってみました。なるほど、これは良いですね。 今朝割ったお皿はもうゴミに出してしまったので無理ですが、残った1枚が割れた時には金継ぎも考えてみようと思います。 元骨董屋...

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