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書店で働いている者としての本音

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どうもはじめまして。
とある書店で勤務している者ですが、
溜まりたまった不満を言おうと思い、ブログを作成しました。
先に言っておきますが、
勤務している書店への不満や
不正の暴露等といったものではないですので悪しからず。

では、本題に入ります。
皆さまもニュースなどでご存じかと思いますが、
コロコロコミック3月号において
モンゴルのチンギス・ハーンという方の絵に落書きし、
モンゴル大使館から抗議される事件があったかと思います。
すでにいくつかの書店が販売自粛をなさっていましたが、
本日3月6日、
小学館から販売中止と回収が発表されていました。

私達書店で働いている身にとっても
こういった問題のある内容のある出版物を
本当に販売していいのか、
そもそもそういう出版物が本当に作られていいのか
それを考えないことはいかがなものでしょうか?
そう考えさせられます。

世の中にいろんな出版物がありますが、
残念なことに
特定の個人やあるいは団体、国の人を誹謗するような本
性・暴力を伴う本やヘイトスピーチをしている本
これらの本が出回っています。

今回のコロコロコミックの騒動がありましたけれど、
再発防止はちゃんとやっているのでしょうか?
そういった本を作らない、売らせないような
チェック機構が働いているとは
とても思えません。

そもそも日本の憲法では
表現の自由があることや
事前検閲が禁止されているということもあって
それを盾に問題のある内容のものでも
販売が認められてしまう現状があります。
わいせつ物分布の罪やヘイトスピーチ規制法も
ありますけれど
残念ながらそれが生かされていません。

業界や地方における自主規制
という動きもありますが、
自主規制では限界があると思います。
法律の改正で、そういった出版物を
本格的に規制・制限する
そのようなルールが本当に必要だと考えています

また、日本政府は憲法の改正をしようとしていますが
私権が大きく制約されることを危惧されており、
憲法改正反対の動きもあります
正直なことを言えば、
私とて私権の制限には懸念を持っています
しかし、一方で
それ以上に言論・表現の自由が
無制限にあることでかえって
特定の人々がヘイトスピーチや性・暴力で
苦しめられている現実もあります

正直に言えば、
憲法の改正では9条改正よりも
21条を先に変えるべきとさえ感じさえします
かといって自民改憲案のそれに
必ずしも賛成というわけではありません

具体的には、
性・暴力やヘイト、
こういったことを含まれることを禁止する
これをはっきりと憲法に明記する改正をしてほしい
そういった対案を率先して
提案することが必要ではないでしょうか?

他人を傷つけるような本を
売らされるというのは
私にとっては本意ではありません。
しかし決定権がない私にとっては
ただ上の決めたことに従って働いているに過ぎません

「そんな本屋ならやめちまえ!」
そう思う方もいるかと思います。
しかし、私がこれを理由に辞めたとしても
決して改善することはないだろう
そう思ってもいます。

本を売る、創る人が必ずしも
表現の自由ガー
といって何でも認める人ばかりではありません。
そういった人達もいることを
忘れないでもらいたいのです。

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