最近は飯テロ記事ばかり書いてましたが、たまには真面目な記事を。
きっかけは以下のツイートです。
というわけで、
6666AAPがMMD杯から離れた理由というブロマガを拝見しました。
なぜ参加者が減ったのか。
なぜか一番詳しいはずの投稿者の人達が口を噤んで
外部の人が断定調で語ってる事が多いんですが
本当のところは誰にもわからないと思います。
「これが原因」と確定するのは容易ではありません。けれど、私が離れた理由。
こればっかりは私が知っていますのではっきりしています。
今日書くのはその事です。
こんな感じで離れた人達が一斉にぶっちゃけたら
いつか本当の理由がわかるかもしれませんね。
実際のところ私も口を噤んでしまった投稿者の一人。
こうまで言われたからには私もイベントから離れた理由を明らかにせねばなるまい。
そう思ってこの記事を急ぎしたためた次第です。
さて、私の場合は第8回から第14回までMMD杯に参加していましたが、第15回から離れることにしました。参加しなくなったのは非常に単純な理由からです。
参加しなくても動画の再生数が伸びたので。
……以上。工作とか、ジャンル抗争とか、そういう物が確かに嫌いではあったけれど、杯を退く理由の本質ではありません。
創作というのは難しいもので、
自分の作りたいように作りたいけれど、
作ったからには人に見て貰いたいのです。
「見て貰えなくても良い」なんて言い切れたらカッコイイですけど、それならネットに上げる必要が無いですよね。投稿するからには、この気持ちはきっと何処かにある。
自分の趣味を詰め込んだ作品は作っていて楽しいですが、誰にも見て貰えないのは物凄く寂しい。流行りものに乗っかれば人気作品になれるかもしれませんが、好きになれない作品の制作に時間を費やすのは只々苦痛です。
故に作り手の心中では常に
「どこまで自分の心に沿うか」「どこまで人の需要に乗るか」という葛藤があります。
あるいはその葛藤こそが作品を磨き上げているのかもしれません。
私がMMD杯に参加していたのは、単純に動画が伸びるからでした。
当時のMMD杯には「全部の動画を見る」というMMD動画の熱心なファンがいたため、ある程度の再生数が担保されていたのです。
好き放題作って評価もされるというのは創作者にとってユートピアのようなもの。
調子に乗って「歌ってみた」とかまで上げてたわけです。
そんな日々を過ごしている内……非常にありがたいことにファンが増えたようでして、杯に参加せずとも動画が伸びるようになりました。
こうなってくると、MMD杯に参加する理由が希薄になってきます。むしろレギュレーションに合わせなければならないため、好きな作品を作れなくなってしまう。
特に5分半という時間制限が一番の枷でした。
私にとってMMDは物語を描く手段なので、やっぱり長編シリーズを作ってストーリーを綴りたいのです。
労力のかかる「艦食娘」というシリーズに注力する必要もあり、第15回大会から撤退。
これが私がMMD杯から離れた極めてポジティブな理由です。
そういう訳なので、仮にMMD杯が今後大きく盛り上がったとしても、突飛なアイデアが降りてきて実験欲が沸かない限りは参加しないんじゃないかなと思います。
というか「首領ジャラ!-艦娘博打物語-」の制作が大変すぎて脇目を振ってる余裕がありません。
ちなみに。
TAS魔理沙シリーズをMMD杯より少し早いタイミングで投稿しているのは別に対抗しているからでもなく、「MMD杯の時期だけMMD動画を見る人達」がいるから。
MMD杯が近づくにつれ「今度はTAS魔理沙上がるかな」と楽しみにしている方をtwitterで沢山見ましたので、そういう人が新鮮な動画にたどり着けるようにという配慮です。
年刊TAS動画ランキングが年末に上がるので、時期をずらしてTASの盛り上がりを途切れないようにする意味もあります。
だからこそちょっとずつ手前にズラして居るのだけれど、今年は投稿が遅れるかも。
仕事も忙しくなってきてるので許してください……。
最後に。
これは私がMMD杯を離れた理由の本質では無いけれど、
マイリスト数による競争という形式とそれに対する姿勢について。
少し話が変わりますが、私にとっての制作の原点はアイドルマスター。いわゆるニコマスという奴です。
ニコマスには「im@s MAD Survival Championship」という、動画のクオリティで殴り合うガチイベントがありました。
MSCは一度動画を預かって作者名を公開せずに順番に流すという形式でしたが、「動画順によって有利不利があるから、動画順を変えたバージョンも投稿して公平にすべきでは?」という正直現実的でないアイデアまで考えていたようで。
凄く真剣に作者のことを考えてくれていたわけです。
MSCⅤの時の討論記事が本当に良いので是非御覧ください。
私は参加こそしていませんでしたがこの姿勢を尊敬していたので、ノビ度外視で支援のアイマス動画を作ったりもしました。
まあ「久々にアイマス動画を作りたい欲」はずっとあったし、正直今も作る機会を見計らっている。
要するに……参加するつもりのない私が言うべきことでは無いかもしれないけれど、
競争形式であるからには参加者は真剣なので、運営にも真摯に向き合って欲しい。
ただそれだけの話です。
長文失礼いたしました。
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一時期艦これMMDで工作ガーとか言われて炎上してた時期もあったけど、
知り合いも東方から艦これに移った口だったが、再生数は例年通りだったのに工作呼ばわりされてたなあ。
でも、ネットなんてこの程度だからと意に介してなかったが。
知り合いが辞めた理由になるけど、同じように時間制限がきつくなったらしい。
実力つけてできることが多くなると、仕事や義務みたいに時間制限と投稿時間とお題を守らなければならなくなるのは苦痛でしかなくなったらしい。
趣味でやってる以上は、そういうものに縛られたくないんだとさ。
結局MMD杯は、練習場みたいな認識の人が多かったんじゃないかな?
イラストのワンドロみたいに。
両者ともMMDの技術は素晴らしいものですし、作品もまた同様に見事としか言いようがないものばかりです。
上記で書いていらっしゃる方がいるようにMMD杯への思い入れの差を感じる理由の差かなと感じることが多かったですね。
でも個人的にはベホイミ氏の意見の方が素直でストンと心に収まりました。
6666AAP氏の意見はMMD杯の衰退に関しての苦言でありましたが、そもそもMMD杯の衰退=MMDの衰退だとは思えなかったんですよね。実際いまでもベホイミ氏のようにそういう縛りを気にせず面白いものを制作している方は他にもいますし、楽しく拝見させてもらってます。
確かに新規の門戸としてのMMD杯が衰退すれば新たな投稿者が減少するかもって考えれば、6666AAP氏の憂慮もわからくもないですが、MMD杯が先にあること前提なのは少し違うのではないか、と。実際6666AAP氏も個人で技術的な動画を上げてますし(MMD杯以外でも面白い動画上げてほしいなぁ・・・)、新規への門戸はMMD杯にこだわる必要は絶対とまでは言えなくなってるのではないでしょうか(まぁ個人的に寂しい気持ちはわかります)。
「作りたいものを作る」少なくともそういったしがらみを気にせずMMD作品自体を作り続けている方の意見の方が、アングラから発展したニコニコらしいストレートな理由で納得できました。