突如起き上がった大仏が全国を徘徊 戦前の特撮映画「大仏廻国」復活計画がクラウドファンディングで進行中
戦前の着ぐるみ特撮が80年の時を経て復活!
現代ではもう観ることができないとされている幻の特撮映画、「大仏廻国」のリメイク制作を目指すクラウドファンディングがMakuakeにて実施中。予告編動画も公開されています。
同作は1934年、「ゴジラ」や「ウルトラマン」で知られる円谷英二さんの師匠、枝正義郎さんによって生み出されました。突如起き上がった大仏さまが全国を徘徊するという不思議な内容の映画で、日本初のミニチュア着ぐるみ特撮作品とされています。しかし残念なことにフィルムが戦災によって消失してしまったため、今では鑑賞することが不可能となっているのです。
そんな同作を公開から80年以上経過した2018年の現代によみがえらせるため、特撮ファンのクリエイターが結集。枝正さんの孫である佛原和義さんの承認を経て、今回の企画を立ち上げました。監督および脚本を務めるのは、スリーワイ所属の横川寛人さん。主人公である大仏さまは、ラヴクラフト系モンスターの造形で知られる米山啓介さんが新たにデザイン。作中ではCG造形によって転生した大仏さまがのしのしと徘徊し、浅草やスカイツリーといった名所を訪問することとなります。
キャストとしては、主演の米山冬馬さんやラッパーのゆうまさんらに加え、「ビートたけしのTVタックル」などでおなじみ物理者の大槻義彦さんとUFO超常現象研究家の韮澤潤一郎さんも出演。予告編では大仏さまが動き出した原因について熱く討論(?)を交わすシーンも収録されています。
目標金額は100万円で、期限は5月21日まで。3月3日時点で集まっている金額は1万5000円です。リターンとしては、映画観賞券やエンドクレジットへの掲載権、コンセプトアートのほか、本作に登場する大仏さまのフィギュアや映画の出演権利、企業向けに商品やビルディングの劇中登場権利などが用意されています。なお、リターンについては目標金額の達成有無に関わらず、サポーターがプロジェクトに支援を申し込んだ時点で売買契約が成立する形となっています。
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