仮想通貨の取引所を利用しているみなさん、2段階認証は設定していますか?
メールアドレスとパスワードは登録時に設定しますが、登録後に真っ先にやるべきことがこの2段階認証の設定です。
最低限のセキュリティなので、必ず設定しましょう。
2段階認証(2FA)は必ず設定しよう
2段階認証(2FA)は、最低限のセキュリティです。
設定していなくて盗まれても、誰も責任は取ってくれません(というか取れません)
また、2段階認証をかけていれば万全かというとそうではありません。突破する方法がすでにあるので、あくまで最低限のセキュリティです。
最低限とはいえセキュリティがあるに越したことはないので、必ず設定しておきましょう。
設定していれば、全額ではありませんが補償してくれる取引所も出てきています。
取引所が不正ログインでの損害を補償する制度を発表!これまでより安心して利用できるように
設定方法は簡単
まずはスマホアプリをダウンロードします。
アプリを開いて、「アカウントの追加」もしくは「+」ボタンから「バーコードをスキャン」を選べばQRコードリーダーが立ち上がります。
取引所側の設定で「2段階認証(2FA)を設定」というような項目を選択すると、QRコードが表示されるので、それをアプリで読み取ればOKです。
その際Secret Keyを必ず控えておきましょう。
スマホが壊れたときこれがあれば復元できます。外部に漏れると不正ログインできてしまうので、管理は厳重に。
この画面をスクリーンショットにとったり印刷するのも良いです。
アプリを開くと、一定時間ごとに新しい6桁の数字に切り替わりますので、ログインや送金で2段階認証を求められた時に、表示されている数字を入力すればOKです。
複数台でバックアップを取ろう
このアプリはバックアップ機能がありません。
1台しか設定していなくて前述のSecret Keyもなくしてしまった(そもそもSecret Keyがない取引所もある)場合、その端末が壊れたら取引所に問い合わせて本人確認をする必要があり(海外取引所では全て英語)、非常に面倒です。
QRコードの画面キャプチャや紙に印刷することで対応できますが、そのデータや紙の管理もパスワード並みに厳重にしておかねばならず、管理するものが増えて大変です。
おすすめは複数の端末にアプリを入れて、2FA設定のときに同時に読み込ませることで対応する方法です。
すでに1台で設定している場合は『端末の追加』ということができないので、一度解除して再設定しましょう。
機種変更の際も、解除して再設定が必要になります。
再設定の手順をまとめた記事はこちら。
予備端末はなんでもいいですが、メイン機が壊れたときでもそれなりに使えるスペックのものがおすすめです。
そんな理由で私はHuaweiのP9 LITEを使っています。
仮想通貨(暗号通貨)は自分で管理するもの
取引所に置いていてもウォレットに入れていても、仮想通貨の管理はすべて自己責任です。
法定通貨のように銀行が管理してくれたり、法律で守ってくれるようなものではありません。
さらに(仮想通貨に限りませんが)投資も自己責任です。
自己責任の通貨を自己責任で投資するわけですから、損しようが盗まれようが誰かに文句を言うのはナンセンスです。
自己責任というと聞こえが悪いかもしれませんが、良い意味で誰にも管理されない自由があるということです。
もし日本が破綻しそうになったときに政府が「みんなの預金から徴収しまーす」と言い出しても、あなたのコインは無事です。実際にこのようなことが他国では起こっています。
日本円の価値が暴落した時でも、関係なく世界中で使えます。
取引所のコインはただの数字
仮想通貨は、取引所にある間はあなたのコインではなく、ただの数字です。
自分のウォレットに送金して初めて自分のコインになります。
自分で秘密鍵を管理していない以上、自分のものだと証明できないので盗まれても取り返せません。
大事なコインは必ずウォレットに入れましょう。
セキュリティと使いやすさを両立したハードウェアウォレットはこちら。
個人的に、仮想通貨の取引所はコインロッカーみたいなイメージを持っています。
コインロッカーの鍵が2段階認証です。2段階認証を設定しないのは、鍵をかけずに扉を閉めただけ。
鍵をかけたとしても、コインロッカーに大金は入れませんよね。
中身が盗まれたり、ロッカーが燃えて灰になっても、ある程度の補償はあるかもしれませんが100%補償されるとは限りません。
取引所は複数開設が基本中の基本。
そこからウォレットに入れて、初めて自分のコインになります。
ビットコインの始め方、基礎知識のまとめ