【今朝の5本】関税波紋、イタリア政局、アマゾン預金

ライアン下院議長

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

これまでトランプ大統領の政策を強く批判しなかったライアン下院議長が、鉄鋼・アルミ関税では反対の声明を出しました。テキサス州ではこの日、中間選挙の予備選が行われます。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

12兆円

ブロードコムは米半導体メーカー、クアルコムの取締役会で求めている6議席全てを獲得する方向にあり、既に投じられた票の半数以上を基にすれば、過半数議席を得る見通しだ。ブルームバーグが入手した情報で分かった。ブロードコムはライバルに対する1170億ドル(約12兆円)の敵対的買収を交渉する権限を持つことになり、クアルコム経営陣の反対が覆される。

劇場

鉄鋼・アルミ関税はトランプ米大統領と共和党との亀裂をあらわにした。ライアン下院議長は計画を進めないようホワイトハウスに「強く求める」との声明を発表。トランプ氏はこれを受けて「取り下げるつもりはない」と述べた。ブリッジウォーターのダリオ氏は「政治ショー」だとして、米中貿易への影響は限定的だと一蹴した。

余震

イタリアの与党・民主党を率いるマテオ・レンツィ氏は、総選挙敗北の責任を取って辞任すると発表した。選挙で躍進した極右の「同盟」やポピュリストの「五つ星」と協力はしないと断言した。一方で、同盟のサルビーニ書記長、五つ星のディマイオ氏、いずれも組閣の権利を得たと主張。新政権の樹立は難航すると予想されている。

開き直り

トランプ氏の顧問を長らく務めたサム・ナンバーグ氏は、ロシア疑惑を捜査するモラー特別検察官から出された召喚状を無視し、大陪審への出廷要請に応じないと述べた。同氏はインタビューで、モラー特別検察官について「タフな男だ。どうするか見てみよう」と述べた。召喚に応じない場合には即座に逮捕状が請求され、司法妨害で起訴される可能性もある。

預金もアマゾン

アマゾン・ドット・コムは預金口座に類似する商品の提供を巡り、JPモルガン・チェースおよびキャピタル・ワン・ファイナンシャルと協議していると、WSJが報じた。実現すれば、アマゾンとしては金融機関に支払う手数料低下につながるほか、顧客の所得や支出傾向をより明確に把握できるようになるという。

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