女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」をめぐる投資トラブルが波紋を広げている。
「手元資金不要で高利回り」をうたった多額の不動産ローンを組んだオーナーは700人以上、被害総額は1000億円を超え、予定していた賃料が支払われずローン返済に苦しんでいるという。
被害総額は1000億円。待ち受けるローン返済地獄

Mさんが販売会社から提案を受けた際の資料。「金融機関評価がしっかりと行われている」など、投資家を安心させる文言が並ぶ
「職場で自然と涙が溢れてきました。妻と子どもがいる家では泣けないので」
憔悴しきった様子で心中を吐露するのは、かぼちゃの馬車オーナーのMさん(30代・会社員)だ。1月の問題発覚以来、不安で眠れない状態が続いているという。Mさんは過去に中古アパートを購入した不動産会社からの紹介で「かぼちゃの馬車」1棟を2016年に購入している。
「『今度、うちで新築シェアハウスを取り扱うので買わないか』と提案されました。前にこの会社から買った物件が安定運用できていたこともあり、すっかり担当を信用していました」と、当時の判断を悔やむ。
今後の物件運営についてMさんは次のように語る。
「この先、物件を持ち続けても金利が高いので10年経ってもローン残債は8000万円もあります。かといって今すぐ任意売却で処分しても、5000万円で売れれば良いくらい。処分後に借金だけが残ります。持っても地獄、売っても地獄です」
割高な価格で物件を購入しているため、出口を見い出せないでいるのだ。今後持ち出しが続けば自己破産せざるを得ない状況だが、家族のことを考えると容易でないとも。
「住宅ローンがまだ残っていて、10年前に自宅を購入しています。家族のためにも家だけは残してあげたい。そのためにはシェアハウス経営を30年間続ける必要があるが、正直自信は無い。本当にどうすればいいのか」
「持っても地獄、売っても地獄」突然の返済停止から1か月「かぼちゃの馬車」オーナーの心中
女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」をめぐる投資トラブルが波紋を広げている。
「手元資金不要で高利回り」をうたった多額の不動産ローンを組んだオーナーは700人以上、被害総額は1000億円を超え、予定していた賃料が支払われずローン返済に苦しんでいるという。
被害総額は1000億円。待ち受けるローン返済地獄
Mさんが販売会社から提案を受けた際の資料。「金融機関評価がしっかりと行われている」など、投資家を安心させる文言が並ぶ
憔悴しきった様子で心中を吐露するのは、かぼちゃの馬車オーナーのMさん(30代・会社員)だ。1月の問題発覚以来、不安で眠れない状態が続いているという。Mさんは過去に中古アパートを購入した不動産会社からの紹介で「かぼちゃの馬車」1棟を2016年に購入している。
「『今度、うちで新築シェアハウスを取り扱うので買わないか』と提案されました。前にこの会社から買った物件が安定運用できていたこともあり、すっかり担当を信用していました」と、当時の判断を悔やむ。
今後の物件運営についてMさんは次のように語る。
「この先、物件を持ち続けても金利が高いので10年経ってもローン残債は8000万円もあります。かといって今すぐ任意売却で処分しても、5000万円で売れれば良いくらい。処分後に借金だけが残ります。持っても地獄、売っても地獄です」
割高な価格で物件を購入しているため、出口を見い出せないでいるのだ。今後持ち出しが続けば自己破産せざるを得ない状況だが、家族のことを考えると容易でないとも。
「住宅ローンがまだ残っていて、10年前に自宅を購入しています。家族のためにも家だけは残してあげたい。そのためにはシェアハウス経営を30年間続ける必要があるが、正直自信は無い。本当にどうすればいいのか」