前書き
昨日、とても驚き、そして、うれしいことがあった。このめんおうブログを読んで勇気をもらった、とブログで記事にしてくれた方がいたのだ。当該記事の内容は、転職して後悔しないかどうかが心配だ、というもの(下の参考記事欄)で、わたしがつづっている転職後の日々の記録を読んで勇気をいただいた、ということだった。
主に自身の転職後の日々のできごとから感じたことや学んだことの記録、という意味で始めたこのブログが、人に勇気を与えることがあるなんて、単純に驚いたし、うれしかった。このこと自体が、わたしでも、ブログを通して人に勇気を与えられる、という自信になった。
その記事を読んで驚きと喜びで胸がいっぱいになったが、それだけでなく、わたしに今の自分、過去の自分を振り返るきっかけを与えてくれた。
わたしは、1月に転職し、新しい職場で働き始めて2カ月が経った。仕事にも慣れ、重要な仕事も任されることが増えてきた。今の仕事はとても楽しいし、私生活も充実した毎日を送っている。
そんなわたしにとって、「転職」という経験が、過去のことになりつつある、ということに気づいたのである。
職場の上司に将来を期待されている中、転職希望についてどう切り出そうか悩んだこと、転職後、後悔しないかどうかが不安だったこと、が思い出になり、その時の気持ちを忘れつつあるな、と。
「忘れてしまう」という言葉は、よくない意味や文脈で使われることが多いが、この場合は必ずしもそうではない。過去の自分が顔をめったに出さなくなった、ということは、すなわち、新しい自分が今の自分になった、ということだと思うからだ。
ただ、「国家公務員からラーメン業界への転職」という、多くの人がしない経験やここからの学びを記録することが、人に勇気を与えらえれるかもしれない、ということなら、「忘れてしまう」のはもったいない。記憶の色があせないうちに、または、美化されないうちに、転職前に考えていたことを記録しておきたい。そして、伝えたい。
転職前のことをこの記事ですべてつづるのはなかなか難しい。だから、この記事では、これから転職をしようかどうか迷っている人や、転職後に後悔しないかどうかを心配している人に少しでも参考になれば、と思う。
わたしが転職前に考えたことで、ここまで考えれば、または、こう考えれば転職後に後悔しないわな、と思っていることについて二つ記録したい。
仕事とは「生き方」である。
わたしは、表題のとおり、仕事は生き方であると考えている。だれでも小さいころに、「大人になったら何になりたい?」と質問されたことがあるだろうし、逆に大人になったら、小さい子に対してそのような質問をしたことがあるだろう。
その「何になりたい」が、大人になるにつれ、いつの間にか「何をするか」ということになる。なぜか、小さい子にとって「生き方」であったはずの仕事が「お金を得るための手段」に変わるのである。例えば消防士になりたい、という男の子は消防士として生きる、という選択をすることを考えていたはずだが、いつの間にか、消防士ってどう?というような感じになる。
生活するためにはお金が必要だ、というなかなか寂しい事実を知ってしまうからこそ、生き方としての仕事がお金を得るための手段になるのだろうか。しかし、この豊かな現代社会において、お金のために仕事をする、という要素は薄れてきているように思う。食べるための仕事、というよりは、生き方としての仕事になっている、ということだ。もちろん、すべての人がそうだ、とは言わないが。
最低限の収入があれば、働きながら、少ない余暇を楽しむことや、どこの国よりおいしい料理(コンビニ弁当も当然含む)をどこよりも安く手に入れられる。屋根と壁があって雨風をしのげる家に住める。そして、寒くなく、暑くない快適な服を着ることができる。「お金のため」というのは、わたしはこの程度のものでいいと思うのだ。
であれば、小さかったころのことを思い出して、転職を考えるとき(どのような仕事を選択するかを考えるとき)、仕事を「生き方」としてとらえ直してみてはどうだろうか。
どのような自分でありたいか、自分になりたいか、という考え方である。最低限の収入(←これは、仕事の果たす最低限の役割なので、これは絶対に必要です)を確保できる場合、今の自分のままではいやだ、こういう気持ちがあるなら転職した方がいいと思う。
仕事は「生き方」なんだ。
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転職の成功とは、何をもって成功とするか、を明確にする。
転職後に後悔しそうで心配、どうしたら転職を成功させられるかがわからない等の声を聞くことがあるが、なぜだろうか。
なぜ転職後に後悔するのか。それは、転職が成功しなかった場合だろう。
では、なぜ転職が成功しないのだろうか。それは、以下のような二つの理由があるはずだ。
理由①:何をもって転職が成功したと言えるかが不明確ではないか。
きっと、後悔する人は、転職後、その生活に「こんなはずじゃなかった」と思うのだろう。では、どのような生活を送ることができれば転職が成功なのかを考えたことがあるのだろうか。実は、あんまり考えたことなかった、という方もいるのではないだろうか。収入、福利厚生、住む場所、余暇の過ごし方、日常生活などなど、あらゆる要素を考えて成功の条件を明確にするのがいいと思う。
特に、日常生活について忘れがちなので気を付けたほうがいい。新しい仕事をする生活を始めてから、「朝起きてから、布団に入るまで」を超具体的にイメージするのである。少しでもちょっとなぁ、と思うなら「こんなはずじゃなかった」と思う種はそこにあるわけだ。
わたしは、転職前に超具体的なイメージアップまでしていたので、今の仕事のどんなところも予想の範囲内でやっている。
理由②:後悔も何もかも含めて成功だったと思えるような覚悟が足りない。
上に書いたように、いくらイメージアップが大切だといっても、実際に仕事を始めてみないと、わからない部分は大きい。
だから、こう考えればいいのである。実際わたしがそうだった。
「転職は、自分で自分の人生(生き方)を選択する、ということであり、転職自体に価値がある。だから、転職後、多少後悔があっても、それは失敗ではなく、すべてを含めて成功なんだ。転職は正しい選択なんだ」と。
転職して本当によかった、と思っているわたしですら、後悔した部分がまったくないか、と言えばそうではない。納得も、後悔も、喜びも、悲しみもすべて含んで、成功なのだ。これも、仕事が「生き方」である、という所以である。
まとめ
この記事の趣旨は、転職を勧めるものではない。単純に、転職するならその後に後悔してほしくはないし、転職を価値あるものにしてもらいたい、という気持ちで書いたものである。(青二才が生意気な記事書いてごめんなさい)
繰り返しになるかもしれないが、最低限の収入があって、上に書いたことをしっかりと考えれば後悔しないはずだし、悩みも軽減すると思う。
いずれにせよ、楽しく、充実した人生を送りたいものである。
参考記事
紹介していただいた記事↓
わたしの転職活動の具体的な体験談↓