サクッと学べる
今回は株式投資に役立つ本の紹介です。
それはこちらです。
株式投資にもいくつものスタイルがあります。
中長期でしっかりと投資パフォーマンスを上げたい投資家には決算書を読むスキルは必要かもしれません。
株価は世界情勢やその時々の流行で上昇も下落もします。
しかし、遅かれ早かれ株価は企業価値に近づいていくと考えます。
100万円の価値のものを50万円で買う。
そうすれば、利益を手にすることができます。
株価と企業価値のギャップを埋めるには「きっかけ」が必要ですが、まずは企業価値を見極めるために会社の数字を読めるようになりたいです。
「きっかけ」の見つけ方に関しては私の過去の企業分析の記事を読んで頂けましたら幸いです。
ちなみにその「きっかけ」を見つけるためにもやはり決算書を読める必要はあると考えます。
本の内容について
この本は非常に薄いです(140ページ程)。
決算書を読むために必要な内容だけギュッと詰まっています。
また、イラストをたくさん交えてあるので楽々と理解ができます。
導入部分は決算書の仕組みは説明しています。
そして、財務三表の読み方を丁寧にまとめています。
これだけで基本を押さえられます。ここまでで48ページ。
次の内容は、決算書を使って企業分析する方法を教えてくれます。
決算書を使って「収益性」、「安全性」、「成長性」の3つの視点から企業分析をします。
この内容は非常にわかりやすだけでなく、実践的な内容だと感じました。
最後は、ソフトバンク、ニトリや東芝など実際の企業の決算を用いて分析の実例を紹介。
1社1社の企業をイラストで擬人化させており、決算書から受けるイメージを見事に表現しています。
楽しめながら読めますが、各企業の良い面も悪い面もビシッと分析されており大変勉強になります。
本のタイトルにもある通り、あっという間に読み終えることができると思います。
すでに決算書を読める、という方々も復習がてらにどうぞ。
この本を手に取る以前から私は決算書を読めると自負しておりますが、改めて学ぶと再発見や忘れてしまった内容に気付きます。
見方を変えると見落としているものに気付く、なんてことはどんな事にもありますよね。
決算書を読めるようになりたいけど、違ったタイプの本が良いと感じた方は過去にも「決算本」を紹介しているのでご覧ください。
【参考記事】
乱高下する相場環境の中、不安が募ることもあると思います。
数字や事実を調べることは漠然とした不安を打ち消すことができます。
不安定な株式投資の世界ですが、その中でも「決算書を読める」ことで客観性を持つことができると考えます。
それが自信となり、握力が強くなり、時には冷静に損切りもできることと思います。
ぜひともこれを機に苦手克服といきましょう!
【紹介図書】