日本の難読漢字?小鳥遊や四月一日など人名の由来と読み方について!

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先日、久しぶりに「名探偵コナン」を読み返していたのですが、52巻のエピソードに四月一日という人名(日付)がダイイング・メッセージとなった事件がありました。

 

そのダイイング・メッセージの解説のときに、コナンくんが四月一日と書いて「わたぬき」と読むということを言っています。他にも八月一日と書いて「ほづみ」と読むそうです。

 

初見ではこういった漢字の読み方を見抜くなんてこと難しいですよね? まさか、八月一日とかいて、ほづみと読むとは思いません。

 

そこで、今回は人名にも使われている、日本ならではの難読漢字について紹介していきます。

 

 

数字が入った難読人名漢字

 人名が数字になっているものは暦が由来となっている場合が多いです。
ふと思ったのですが、4月1日に四月一日(わたぬき)さんと会う予定が入っていて、それを手帳にメモするときはどうするんでしょうね。
カタカナで「ワタヌキさんと会う」とでも書くのでしょうか。

 

にのまえと読みます。漢字の一で、にのまえです。由来はその名の通り「2」の前は「1」だから、にのまえです。中々シャレがきいてますね。

 

いちじくと読みます。由来としましては、「九」という一文字だけで「く」と読めるからです。一字で、くと読めるからいちじく。うーん、これまたシャレがきいてます。

 

四月一日

わたぬきと読みます。由来は、温かい季節になったから綿の入った衣の綿を抜くということです。この人がコナン52巻のダイイング・メッセージで絡んできます。

 

五月

さつきと読みます。こちらは陰暦の5月である皐月(さつき)の読み方と一緒ですね。

 

五月七日

つゆりと読みます。その昔、梅雨にちなんで雨乞いの祭りをしていたことが由来です。漢字検定にも出てきそうな難読漢字ですね。

 

八月一日

ほづみと読みます。この人もコナンの52巻で登場しました。名前の由来はその日に稲の穂を摘んで、神様にお供えをしていたからです。

 

十五月

もちづきと読みます。餅といえば陰暦8月15日の十五夜ですね。早くお月見がしたいです。ちなみに、2018年の十五夜(中秋の名月)は、9月24日となっています。

 

四十八願

よいならと読みます。仏教用語の四十八願が由来だとされていますが、トップクラスに読み方が難しい名前ですね。

 

かわいくてロマンチックな難読人名漢字

名字から思い浮かぶイメージとして、可愛いものやロマンチックなものを選びました。そのロマンチックさはどこかしら百人一首の句を連想させます。

 

乙女

おとめと読みます。乙女には、年の若い女の子という意味が含まれていますから、たとえ筋骨隆々の男性がこの名前だったとしても可愛く思えませんか?……思えませんね。

 

小鳥遊

たかなしと読みます。初見のときは間違えて「ことりゆう」と読んでしまいました。名前の由来は、庭で小鳥が遊べるのは鷹がいないからということになっています。小鳥が遊べる=鷹がなし→たかなし。

 

月見里

やまなしと読みます。名前の由来としましては、その字が表す通りです。月が見える里=山がない→やまなし。何だかとてもロマンチックな表現で山が見えないことを表していて、良いですね。

 

思わずためらってしまう難読人名漢字

名簿や名刺を見たときに「あれ? この人の名前の読み方、もしかしてあれなのかなぁ。でも、違ってたら大変申し訳ないなぁ……」というような、思わず名前を呼ぶのをためらってしまう名前を選びました。

 

毒島

ブスジマと呼びます。ドラマ「ドクターX」に登場した院長がこの名前だったこともあり、わりと広く世間に認知されている呼び方なのではないでしょうか。アコニチン毒をもつトリカブトが名前の由来になっています。

 

禿

かむろと読みます。響きがとてもカッコいいですよね。ですから、間違っても初対面で「はげ」だなんて読んではいけませんよ。

 

鬼頭

きとうと読みます。実はこの名前の方が友だちにいるのですが、何故かみんなから名字ではなく下の名前で呼ばれています。

 

御手洗

みたらいと読みます。よく居酒屋で見かける字は「おてあらい」と読みますが、人名の場合は「みたらい」となります。

 

季節を表す難読人名漢字

五月(さつき)という名前からも季節を察することはできますが、ここではより具体的に季節が分かる名前を選びました。

 

春夏秋冬

ひととせと読みます。春・夏・秋・冬という一年間を表していることから、ひととせという読み方ができます。

 

春夏冬

あきなしと読みます。上記のひととせと違って、その名の通り秋がないからあきなしです。

 

まとめ

一つの漢字に対して様々な読み方ができるところが漢字の面白さですよね。春・夏・秋・冬という字はそれぞれ、はる・なつ・あき・ふゆと読むのに、それらがセットになると「ひととせ」とも読めるなんて思いませんでした。

 

社会に出るとこうした珍しい名字をされている方と一緒に仕事をする機会も何度かあると思います。そういったときに失礼がないよう、漢字の読み方を勉強しておくのもタメになりますね。

 

僕が知り合ってきた人の中に、御手洗さんという名字の方がいたのですが、小学生のときに名字でいじめられたことがあったと嘆いていました。

 

名前はその人個人にとって代々受け継がれてきている大切なものですから、無闇に名前をバカにするなんてことは絶対にしてはいけないことですね。